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楽園夢想遺構・柱の編集履歴

2024-12-15 11:28:30 バージョン

楽園夢想遺構・柱

らくえんむそういこうはしら

特撮TV作品『ウルトラマンアーク』に登場する巨大物体。

DATA

別名:楽園夢想遺構 (らくえんむそういこう)
全長:40m
重量:8万4,000t
出身地:古代の地球
デザイン:越知靖

概要

ウルトラマンアーク』第22話「白い仮面の男」に登場した巨大物体。

劇中では「」と呼称されているが、見た目は銅像のような質感をした逆円錐形の浮遊物体である。


白い仮面の男&楽園夢想遺構 柱

謎の仮面の男が発見した超古代の遺物らしく、彼曰く「古代人の楽園を造り上げた存在」「その存在はこの物体を知る人物にしか見えず、またかつての楽園の一部である」とされている。


しかし、その実態は人々の〈憂い〉の原因を柱に取り込ませる=対象となった概念を人々の意識下から文字通り消去させて、それに伴い現実下の〈憂い〉までも消去するものであり、端的には究極の現実逃避に他ならない。

実際、劇中での〈憂い〉である「怪獣」を消去させるため、仮面の男はまず直近の怪獣案件に携わった雨を消去し、それにより雨のみならず雨に関わる事象全ても連鎖的に消去した。

また〈憂い〉の消去に伴い、周辺の人々の記憶や思考能力まで朧気にさせる弊害もあり、上記の実態も併せて鑑みるに、柱が創世する楽園は謂わば虚飾の箱庭と言える。


防衛能力として対象をバリアで閉じ込めつつ、電撃のようなエネルギー弾で集中攻撃を行う(これによりアークの身体から色が消えていくことから、記憶消去と同じ作用が推定される)。

アークのカラータイマーを早期に点滅させるなど攻撃力はそれなりにあるようだが、あくまで「記憶を失わせる」機能がメインで本体の防御面はそれ程でもなく、バリアもアークファイナライズで簡単に貫通されてしまった。


動向

いつ頃から星元市に存在していたのかは不明だが、ある日のSKIPでメンバーそれぞれが最後に怪獣が現れた一ヶ月前の記憶を思い出せないという事態の発生と同じ頃に「雨」の存在が消えたことから、その時点で活動を開始していた模様。


翌日、ニュー星元ビルからSKIP星元市分所が消え、所長の伴ヒロシが喫茶店の店長になっており、ユピーがヒロシが飼っている犬に変わっていたことからメンバーも異常に気付くが、防衛隊に報告を試みようとしたシュウや弱気になっていたリンも、仮面の男と遭遇した直後に消えてしまう。


残ったユウマの前にも仮面の男が現れ、彼から星元市の上空に浮かぶ謎の物体「柱」の存在を教えられたことでユウマも柱の存在を認識することができた。

柱の上にユウマを連れてきた仮面の男は、完璧な楽園を作るために人類の〈憂い〉である「怪獣」を消し去ろうとしている計画を話し、その過程で切っても切り離せない存在であり、柱の影響を受けないアークとユウマ自身の想像力を危険視し、放棄するようにユウマに詰め寄る。

柱から落下したユウマはアークに変身できず、気が付くとそれまでの記憶を無くし、ヒロシの営む喫茶店の店員となっていた(リンも同様に店員になり、シュウはコーヒー豆業者になっていた)。


その後、ヒロシから買い出しを頼まれて出掛けた際に、道端で聞いた水の音、自分の手に付いたチョークから記憶を取り戻したユウマはアークに変身、仮面の男と一体化した柱(この際、男が装着する仮面状の凹凸が表出した)と対峙する。

柱の目が光り、バリアでアークを包みこんで再び存在を消し去ろうとしたが、アークファイナライズでバリアを突破され、そのまま撃破された。

爆発した柱の破片は色とりどりの雨となり、その雫が落ちた場所は再び色付き、変わってしまった現実も元に戻り、人々も記憶を取り戻したのだった…。


仮面の男は一体何者だったのか…いつから柱は存在し、いつから人々の記憶を消し去っていたのか…そして、柱は本当に無くなったのか?

全ては一時の夢の如く、謎のまま終わるのだった…。


余談

  • (怪獣と呼べるかすらも怪しいが)『マックス』の魔デウスから約19年ぶりとなる、完全非生物の抽象的デザインの新規怪獣である。ウルトラ怪獣の中でも「超常的な力を秘める古代遺物」は珍しくないが、柱は「生物的な要素がほぼないオブジェ」となっている点で極めて異質となっている。
    • 非生物の抽象的デザインの怪獣は、昭和平成シリーズ内でもただでさえ数が少ない上に、ニュージェネシリーズに入って怪獣ソフビ関連の玩具展開の強化の中で商品として受け難く、更に製作上の観点で少なくなった新規怪獣の枠の都合の影響もあり、再登場系もブルトン程度しか選ばれておらず、新規怪獣が多く登場した前作でも未登場だった。このように近年は系統として新規は途絶えたに等しいモチーフの怪獣であっただけに、この柱の登場は古参のファンから驚かれた。
  • デザインは、登場回を担当した越知靖監督が、白い仮面の男の仮面含めて担当している。
  • アシンメトリーに渦巻くことで不安や畏怖を感じさせる模様となっており、設定とは真逆のコンセプトでデザインされている。
  • 登場エピソードの異質感漂う雰囲気含めて、「『ウルトラQ』の派生作品に登場してもおかしくない」という意見が多く寄せられている。
    • また、話の構成的に「記憶が失われていくミステリードラマ」を軸に置いていたのか、劇中の戦闘シーンは45秒程度と非常に短い。

関連タグ

ウルトラマンアーク アーク怪獣 ウルトラ怪獣

白い仮面の男 白い仮面の男(ウルトラマンアーク)

地獄への道は善意で舗装されている


  • ギジェラ:劇中の所業に類似性が見受けられるウルトラ怪獣。
  • テンカイ:かつてガイアが戦った巨大マシーンで、形状が似ている。
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