プロローグ
龍のはりぼてを持った数人の男が部屋の中を徘徊する。
「蛇の体に鹿の角、そして鬼の目を持つといわれる伝説上の生き物、龍」
タモリ、登場。
「皆さんは龍についてどれだけのことを知っていますか?凶暴で恐ろしいイメージを持たれていますが、本来はおとなしく人間に危害を加えることはないとされてます。しかし、喉元にあるこの逆さに生えた一枚に触れると……」
タモリ、その龍の一枚の鱗に触れる。
すると、その鱗が光り、はりぼての龍は本物の龍となり暴れだす。
「このように突然暴れだし、その牙を人間に向けてくるのです」
タモリが龍の目の前に手を出すと龍は暴れるのを静める。
「そう、この世には触れてはいけないものがある。中国の思想家、韓非が紀元前3世紀に書いた『韓非子』にその教えを逆鱗という言葉で記しています」
龍の五枚の鱗に今回の主人公の五人(仲間由紀恵、鈴木福、高橋克典、忽那汐里、濱田岳)が写しだされる。
「今宵、奇妙な世界に巻き込まれてしまう五人の主人公、彼らもまた目には見えない逆鱗に触れてしまったのかもしれません」
龍、画面に向かって飛んでくる。
概要
2012年4月21日(土)に土曜プレミアム枠で放映された。
当時のテレビ欄には『奇妙史上最高の“驚き”をご堪能ください』と記されていた。この年は干支では辰年なのか冒頭のストーリーテラー部分では龍にまつわるものとなっていた。