【注意】
これより先、「STEEL BALL RUN」最終盤の内容が含まれます。ネタバレを避けたい方はブラウザバックをお願いします。
顛末
ジョニィとヴァレンタイン大統領の決戦時、隙を見て「聖人の遺体」を盗み取った平行世界から連れて来られた4人目のディエゴは、「遺体」を収容するためのシェルターに向かっていた。
一方、大統領を倒したジョニィは「遺体」がないことに気がつき、盗人の馬の足跡──ディエゴとその馬──を追いかける。射程圏内外ギリギリの攻防が続き、ついに対決した両者。一進一退の局面。
ディエゴに無限の回転によるタスクACT4の攻撃が襲い来る。「無限」が根元にあるそれはどうあがいても防ぎようがない…かに思われた。だがディエゴは、自ら片足に攻撃を当てた。そして回転が全身にまわる前に足を切り落とし、回転が残るその足をジョニィにぶつけたのだ。これによりタスクACT4の術中に嵌ったのはジョニィとなり、ディエゴは辛くも勝利した。
ディエゴはシェルターに辿り着いた。あとは大統領の遺言通り「遺体」を納骨し、シェルターをロックするためのダイヤルをセットするのみ。
その時、背後の階段に人の気配を感じた。ルーシー・スティール、彼女の気配だ。ディエゴは「THE WORLD」で彼女を拘束する。なぜ、何をしに1人で来たのか。ルーシーは「「幸せ」になるために」と答えた。だが、彼女は知りすぎた。生かしてはおけない。
「 あたしは「ジョニィ」が………………… 」
「 ジョニィがあなたから「遺体」を取り戻せなかった時のためにここへ来た…… 」
「 このゴール地点の教会で・・・・・・・・あなたが来るのを早朝から待っていた 」
「 「遺体」はあなたのものではないわ 」
このルーシーの不可解な言葉を、ディエゴは色仕掛けと解釈した。片足の治療を済ませたら「 女として落ちる所まで落としてやりながら殺してやる 」と、ディエゴは彼女に告げる。
刹那。ディエゴの手に、ルーシーが持っていた小包が渡された。
「 「プレゼント」というよりは……「落とし物」…… 」
なんと、ルーシーはあらかじめジョニィが負けた場合に備えて、基本世界のディエゴの遺体から頭部をナタで切り落として持って来ていた。
「 同じ「2つ」のものが出会えば「消滅する」とヴァレンタイン大統領が言っていたのをあたしは列車で聞いたわ 」
「 「違う世界から来たもの」と「この世界のもの」 」
「 同じものが「2つ」出会えば… 」
消滅する。
「 「THE WORLD」離れろッ!!時を止めるんだあぁぁぁぁああ───────ッ!!! 」
その小包に入っていたのは基本世界のディエゴの「首」。それに触れれば、「同じ」ものである平行世界のディエゴも対消滅を起こしてしまう。
彼だけの静止した世界でディエゴは必死に逃げようとする。が、先ほどタスクACT4を攻略するために片足を切り落としているディエゴは思うように動けなかった。
5秒経過!
もはや逃げられないと悟ったディエゴは攻撃の矛先を、スタンドの右拳をルーシーに放った。だが、
「 WRYYYYYYYYYYYYYYYYY 」
もう遅い。ディエゴの頭部は砕け散った。
概要
第7部「STEEL BALL RUN」最終話でのルーシー・スティールの台詞。
これら一連の場面は、第7部と対比していた第1部の物語と特に強く鏡合わせになっている。一般人の14歳の少女であるルーシー・スティールの凄まじい胆力や、第1部との美しく対照的な描写は、ファン間でも高い人気を誇る。
内容 | ジョナサン | ディオ | 4人目のディエゴ |
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首 | 船上への襲撃でディオに敗北し、首より下の体を奪われる。 | 体に流し込まれた波紋が頭に到達する前に自分で首を切断し首だけになって生き存える。その後、船上での襲撃でジョナサンの体を手にする。 | ルーシーが持って来た基本世界の自分の生首と対消滅を起こし死亡。 |
最後 | ディオに敗北。首より下の体を奪われる。 | ジョニィに勝利。ルーシーによって首を失う。 | |
ペンドルトン | エリナ・ペンドルトンは、ディオの魔の手からジョナサンによって逃がされる。愛する夫のジョナサンはその後殺害され、体を失う。 | ルーシー・スティール(旧姓:ペンドルトン)は、ジョニィが負けた時に備えて基本世界のディエゴの首を切り落とし、平行世界のディエゴにぶつけて彼を殺害する。 |
基本世界のディエゴの最後はDIOと正反対に描かれ、そしてジョナサンと対になっているジョニィの最期は……。