概要
「いつもの奏」とは、「スイートプリキュア♪」の主人公の一人・南野奏が、もう一人の主人公・北条響に対して過剰な(時として変態という名の淑女の如き)スキンシップを施しているイラストがpixivで多く投稿されていることから生まれたタグである。
つまりは「pixivでの二次創作における”いつもの奏”」という意味合いであって、TVアニメ本編で描かれる”いつもの奏”ではない。ここは注意が必要である。
というか、ここを強調しておかないと、「公式の設定で変態なキャラクターである」という誤った認識が定着する恐れがある。
それらの点を踏まえ、最近では「変態奏さん」タグや「こんな奏は嫌だ」タグが代用される他、本タグ自体が一掃されることもある。
元々、劇中では響と奏の双方向で互いに所謂百合を想像させる表現が多い(本作品において響と奏のカップリングが特に注目され多くの支持を集めている主な要因でもある)のだが、何故か奏の方が突出して男女間のそれと同等とおける好意を響に対して持っている、と強調する2次創作作品も話数が進むにつれて見られるようになった(作品によっては奏から響への片想いのように表現している物すら存在する)。
その中には、度を超えてエスカレートした彼女の愛情表現を描写した作品も含まれる。
しかし厳密には、劇中で彼女が普段の冷静さを失う要因となっているのは主に王子正宗先輩、または肉球(ただし完全に我を失うことは極めて希)に関連したことであり、当の響へ対してはむしろツンデレ、世話焼き女房のような接し方が中心となっている。
尚、この関係性は響と奏のキャラクターソング「希望はつづく」の歌詞からも窺い知る事が出来る。
また、旧作においても彼女と似た要因で同程度に普段の冷静さを欠くキャラクターは複数人登場している。
今では、調辺アコが劇中のハロウィンパーティーで奏におめかしされていたことから、極一部ではあるが脈絡無く奏がアコに対して性的な感情を抱いているとする作品を投稿する作者も出ている始末。
劇中の彼女からかけ離れてはいるが、そんな彼女が描かれた作品がしばしば見られるようになった為に「ああ、いつもの奏なんだな」といった感想から生まれたタグであると推測される。
特筆すべき点としては、既にみられる「いつもの○○」タグは特定の作者の作品傾向に対して付加されているタグなのだが、こちらは特定のキャラクターの似た傾向の作品に対して付けられていることが上げられる。
しかし、劇中の彼女に対してではなく、あくまで2次創作作品においての彼女の傾向に対するタグであり、劇中も含まれてしまう厳密な意味の日本語では「いつもの奏」は間違った表現である為注意が必要である。
本来特定のキャラクターのこのような傾向の作品に対して付加されているのは「変態○○さん」タグ等である。
尚、劇中の「いつもの」彼女とはあまりにかけ離れた姿が描かれることも多い為、当然ながら不快に感じるファンも存在する。
その点を考慮すると、無用なトラブルを避ける為にも節度を守り、より適切なタグを付ける配慮をする姿勢も必要かも知れない。