概要
SSSS.DYNAZENON最終回で発覚した事実。
麻中蓬には怪獣使いの素質が存在した。だからこそ、第8回でザイオーンを一時的に操り、最終回でのガギュラとの決戦の切り札となったのである。
場合によれば、彼もまた怪獣優生思想の一員となれたのだが、彼はそれをせず、わずかな間でも交流したシズムとも対立することを選んだ。
シズム「やっぱりわからないな。君も怪獣使いになれる可能性があったのに、惜しいことをした」
蓬「俺は怪獣がわからない。だから、そっちにはいかないんだ」
シズム「人が理解できないものこそ怪獣なんだ。彼らは常に人の理の外にある。怪獣は何かに縛られたりはしない。君だって見たんだろ?怪獣の力さえあれば時間や空間、生きることや死ぬことからも解放される。もう少しで無上の自由にたどり着けたのに。後悔はないの?」
蓬「俺にはまだわからない。これからうれしい事とか、苦しい事とかを繰り返して、生きていきたいから」
シズム「君たちはそうやって、無自覚に自由を失い、やがて自分自身を縛っていくんだ」
蓬「俺は自由を失うんじゃないよ。"かけがえのない不自由"をこれから手に入れていくんだ」
シズム「……やっぱりわからないな」
コンピューターワールドのような場所でのシズムとの対話。蓬は怪獣による「無秩序な自由」よりも、人間としての「かけがえのない不自由」を選択することを告げたのだった。