かなえな
かなえな
名前 | 宵崎奏 | 東雲絵名 |
---|---|---|
誕生日 | 2月10日 | 4月30日 |
身長 | 154cm | 158cm |
学校 | 通信制高校 | 神山高校(夜間定時制) |
学年 | - | 2-D→3-D |
趣味 | 音楽を探して聴くこと、映画・漫画・アニメ・美術作品などを見ること | 絵を描くこと、自撮り&SNSにアップ、エゴサーチ |
特技 | 感覚で時間を計れる | ファッション小物のリサーチ、料理の材料当て |
苦手なもの・こと | 直射日光、家事全般 | 朝起きること |
一人称 | わたし | 私 |
お互いの呼び方 | 絵名・えななん | 奏・K |
- 通信制高校に通っている奏は正確な学年がわかっていないが、イベント『みんなでエンジョイ!スポジョイパーク』にて、奏が絵名と同じ学年(高校2年生)である事が判明している。
公式の相関図では、
奏→絵名 「気持ちのこもった絵を描く」
絵名→奏 「自分の絵に存在価値をくれた」
以下、『25時、ナイトコードで。』のユニットストーリーとイベントストーリーのネタバレを含みます
- ユニットストーリー
作曲担当の奏が中心となって結成された音楽サークル『25時、ナイトコードで。』(以下ニーゴ)。お互いの顔を知らないままインターネット上でやりとりを重ね楽曲を発表していた4人は、ある時サークルメンバーの朝比奈まふゆが失踪した事をきっかけに初めて対面することになる。
直接顔を合わせる以前から、絵名は自分の絵を見つけてサークルに誘ってくれた『K』に対して高い好感を抱いており、セカイで初めて顔を合わせた時も先に絵名と合流していたサークルメンバーの暁山瑞希と比べ奏に対しては少し甘めな態度を取っている事が描写されている。
またKとして使っていたメールアドレスの情報から奏が名乗るより先にKの本名が『奏』であることを当てたり、瑞希が奏を『K』ではなく『奏』と呼ぼうと言い出した際には「Kのこと名前呼びとか馴れ馴れしくない?」と不満をあらわにするなど、出会った当初から『K』のことを尊敬しよく観察している様子が見て取れる。
- イベント『満たされないペイルカラー』
ニーゴの曲の再生数は伸びたものの、依然として自分自身の絵は評価されず思い悩んでいた絵名。
中学時代、画家をやっている父親から「お前に絵の才能はない」と言われた絵名は、それ以来自分の絵に自信が持てなくなっていた。
奏の曲やニーゴと出会いその不安は少しずつ解消されつつあったものの、「ニーゴのイラスト担当」としてではなく「ひとりの絵描き」として認められたいと願う絵名は、たびたび自身の力不足を自覚しては落ち込み、自撮りを投稿して多くのいいねを獲得することで自身の承認欲求を満たしその不安を誤魔化す日々が続いていた。
そんなある日、とあるコンクールのフライヤーを眺めていた絵名に対して父親が声をかける。中学時代の出来事により父親に対して深い恨みを抱いていた絵名は、そのフライヤーのような本格的なコンクールでは賞を取る事は難しいだろう、との父親の言葉に反発し「シブヤアートコンクール」への挑戦を決意する。
コンクール用の絵を描く為の画材を買いに行った帰り道、偶然絵名は父親へのお見舞いを終え病院から帰る途中の奏と出会う。
少し雑談を交わす中で、本格的なコンクールに応募した経験が少なくうまく描けるか不安だと、コンクールに出品する事を少し心配そうに話す絵名に対して、奏は励ましの言葉をかける。
「わたしは、絵のことは詳しくないし、アドバイスはできないけど……」
「絵名の描く絵は好きだよ」
その言葉に背中を押され、絵名はコンクール用の絵を描き上げた。
しかし、数日後家に届いた手紙ではコンクールの落選を通知される。
ネットでの自身の絵は評価されず、父親に「画家になればそのような苦悩がずっと続く事になる」と言われた絵名は強い怒りをあらわにしつつも、自身の才能の無さを強く自覚して更に自身を喪失していった。
自分の絵は曲のおまけだと自嘲し、才能のあるまふゆに対して理不尽に当たるなど次第に自暴自棄になっていった絵名は、自身の絵に価値を見出せず、ついに絵を描く気力を失い1人でセカイに逃げ込んでしまった。
一方、残された3人は連絡のつかなくなった絵名を心配しながら、奏は絵名の「自分の絵は曲のおまけだ」との言葉の意味を考えていた。
歌の世界観が一目でわかるアートワークがあるからこそ自分達の歌がたくさんの人に伝わると考えている奏は、絵名の絵を曲のおまけだなどとは思っておらず、また絵名にも自分の絵をそんな風に思って欲しくないと考える。
その言葉を聞いた瑞希の提案で、もう一度絵名と話すことを決めるニーゴ。
その時、以前まふゆがいなくなった時にセカイに行っていた事を思い出した奏は、絵名もセカイにいるのではないかと考える。
そしてその考え通り、セカイにやってきた3人はミクの話から絵名がセカイにいる事を知る。
けれど絵名が「誰にも会いたくない」と言っていた事をミクから聞いた奏は、絵名がそれほど追い詰められていた事を思い胸を痛める。
しかし、同じようにひとりになりたいと願っていたまふゆが奏に見つけてもらった事でニーゴにいられるようになった事に気づいた奏は、以前絵名が「人に見られる事も嬉しいけれど、単純に絵を描く事が好きだから描いている」と話していた事を思い出し、改めて絵名の力になりたいと考え、絵名の為に曲を作り、それを初音ミクと鏡音リンに託す。
そして自分の為に作られたその曲を聴いた絵名は、曲を届けてくれたリンとミクに対して、絵を描いても誰も見てもらえない、誰にも認めて貰えない事に苦しみながらも、絵を描く事を諦めたくないという本心を語った。
その後奏達と再び顔を合わせた絵名は心配をかけた事を謝り、自分の為に曲を作ってくれた奏に対して感謝を述べた。
絵名は奏の曲について「すごく優しくて、胸が痛くなって……。この気持ちをどうにかして表現したいって、思えた」と話し、それを聞いた奏は「この曲に絵をつけて欲しい、絵名がどんな絵をつけるのかが見たい」と答える。
しかし、自分に才能がないことや、そのせいで絵を描いても誰にも認めてもらえない事を心苦しく思っている絵名は、奏からの申し出に及び腰になってしまう。
認めてもらえないなら自分は絵を描く意味がないと思い、そしてそんな風に考えて、誰かに認めてもらわないと描き続けられない自分が一番嫌だと思っている事を語る絵名。
しかし奏は、絵名が誰かに認めてもらわないと描き続けられない人間だとは思っていない事、だからこそ絵名の絵に惹かれ、ニーゴに誘った事を話し、絵名の絵がニーゴに必要だと思っている事を伝えた。
そんな奏や瑞希とまふゆの言葉を聞いた絵名は、もう一度絵を描く事を決意する。
自分の絵を必要としてくれた奏達の気持ちに応える為、自分のために奏がくれた歌を全身全霊を込めて絵に落とし込んで描き上がった作品を見て奏は、絵名に自分の曲がどんな風に届いたのかを知れた事を嬉しく思っている。
その後、奏の曲をイメージして描いた絵については、改善点は指摘されつつも画家である父親に褒められるほどの出来栄えである事が語られている。
自分の父親の言葉に縛られている奏の曲が、絵名の父親にかけられた呪いを少しだけ解いたのである。
「認める人が必要ならわたしが認める」
「絵名の絵が、ニーゴには必要だよ」
「奏の作る曲はやっぱり優しいね」
- イベント『シークレット・ディスタンス』
スランプに陥り曲が作れなくなった奏の為、ニーゴのみんなでミステリーツアーに行く話。
瑞希やまふゆと違い幽霊などの怖いものが苦手な絵名と奏。心霊スポットで幽霊に怖がる2人が見れるイベストである。
- イベント『カーネーションリコレクション』
まふゆに響く曲を作れず思い悩んでいる奏と、そんな奏の事を気遣う絵名の様子が見られるイベスト。
まふゆを救う事を約束した奏が懸命に曲を作っても、感情のわからないまふゆがそっけない反応を返す事に奏以上に怒り、また曲作りに集中している奏に対してちゃんと寝ているのかを尋ねるなど、絵名が奏の事をよく気にかけている様子が描写されている。
また、どうすればまふゆに響く曲を作れるかを話し合った際、以前のイベント(満たされないペイルカラー)にて奏の曲を聴いた時の絵名の感想が述べられている。
「Kが私のために曲を作ってくれて……それを聴いたら、胸がぎゅっとなって、また描きたくなったんだ」
「Kの作る曲って、なんていうか……。自分に寄り添ってくれる感じがするんだよね」
- イベント『あの日、奏でた音色を』
祖母からの言葉により、奏が改めて自分の将来を考える話。
家を出たまふゆと彼女の父親との関係が改善されつつあるなか、祖母からの電話で「自分の将来を考えてほしい」と言われた奏は、自分自身の将来について考えることになる。
過去に自分の曲のせいで父親を追い詰めてしまった事に負い目を感じている奏は、それ以来誰かを救う曲を作ることを自分の使命だと考えていた。
そのため父親が倒れてからは自分自身のやりたい事について深く考えた事があまりなく、自身がやりたいかどうかはともかく自分は曲を作り続けなければならないと強く考えるようになっていた。
やりたい事がわからずにいる奏に対して、ニーゴの作業通話中にその相談を聞いた絵名は「ちょっと安心した」と言葉をこぼした。
「誰かを救う曲を作る」という志を持っていることや、両親との関係で悩むまふゆやサークルメンバーである絵名や瑞希など、いつも誰かの為に頑張っている奏が、奏自身のことを考えている事に少し嬉しくなったと話す絵名。
「いつも自分より他の人を優先する、そんな奏のことを尊敬しているが、だからこそ奏がやりたい事や奏自身が楽しいと思うことを考えて欲しい」と言う絵名の言葉を聞き、同じく相談に乗ってくれた瑞希や祖母の言葉を思い浮かべて自分のやりたい事について考えを巡らせた。
幼い頃は、自分の父親が作るような「あたたかい曲」を作りたくて、ただ純粋に好きだと言う気持ちで曲を作っていた奏。
けれど父親が倒れて以来、奏は自分自身が何かで楽しみや喜びを感じることを許せずに、いつの間にか好きでやっていた曲作りも「しなければいけない事」になってしまっていた。
セカイでリンと話し、自分が作った曲を両親に褒められ、家族で幸せな時間を過ごした思い出があり、その側にいつも音楽があったから曲作りが好きになったのだと思い出す奏。
しかしそれと同時に、奏が作った曲が原因で精神的に追い詰められ、倒れてしまって以来長期間目覚めない日々を送っている自身の父親の事を考えると再び罪悪感に襲われる。
本当は、両親と共に曲作りを楽しめていた、幸せな思い出ばかりのあの頃に戻りたいと思っているけれど、父親を傷つけてしまった自分にその資格はないと、そう思う事すらいけない事だと考え、奏はやはり自分は曲を作り続けるしかないと思いなおす。
ちょうどそこへ、作業を離れていた絵名が通話に戻ってきた。
自分の作った曲で両親が笑ってくれて、自分が幸せだと思った瞬間にはいつも音楽があった事を聞いた絵名は、奏の作る曲のあたたかさが家族との思い出からきている事を知り「だからKの曲ってあったかいんだ」と話す。
けれど、「自分は曲を作り続けなければいけないから卒業後も作曲続ける」という話をした奏に対し絵名はその理由を尋ねる。
それに対して、曲を作り続けてもあの頃の楽しい時間は戻ってこない事や、父親が曲を作れなくなった原因を作った自分がその分も曲を作らなければならないと思っている事を聞いた絵名は、慌てて奏の話を遮った。
奏自身の将来の事を話しているにもかかわらず、やりたい事では無く「やらなければいけない事」を話す奏に対して絵名は「それで奏自身が幸せになれるのか?」と問いを投げかける。
そして「誰かが自分の曲で救われてくれればそれで良い」と話す奏に対して、絵名は「奏が父親の事に責任を感じている事と奏自身の幸せは別だし、もしそうでなければ私が嫌だ」と語気を強めて話す。
こんなにも誰かの為に頑張っている奏が幸せにならないことはおかしいと、真剣に怒る絵名の言葉を聞いて、幼い頃に母親が同じように自分の幸せを願ってくれていた事を思い出す奏。
そしてその会話を聞いていたKAITOから奏が「望んではいけない、自分にそんな資格はない、そんな風に思い込んで自分の想いを殺そうとしている」と指摘されるも、追い詰められて曲を作れなくなった父親の苦しみを思うと自身の幸せを望むことのできない奏に対し、絵名が言葉をかける。
奏が曲を作ってニーゴとして活動しているおかげで絵を描くことができているから、そうして自分のやりたいことが少しだけ実現できているから、自分の将来についても考えることができたと話す絵名。
だから奏にも奏自身が幸せになれる道を歩んで欲しいと、そんな絵名の言葉やカイトとリンとの話を聞いて、父親の未来を奪ってしまった自分が昔のようになりたいと望んでいいのかを奏なりに考え、「もし、元に戻れるなら」と考えるくらいは良いのではないか、と思うようになった。
「……それで、Kは幸せになれるの?」
「ニーゴに入る前も、今も……私、奏の曲にはたくさん救われてるの」
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