概要
東方Projectに登場する古明地こいし、フランドール・スカーレット、秦こころの三名によるグループ。
三名は、作品発表順に『東方紅魔郷』(フラン)、『東方地霊殿』(こいし)、『東方心綺楼』(こころ)に初登場した。
各々の初登場作品において三名は、各作品の主人公たちが作中で発生した異変の大本と対峙した後に出会える存在であったり、あるいは(本人はその自覚がないながら)異変の根幹であったりと、物語の大詰めや大詰めの向こう側のエピソードにそれぞれ登場している。
2017年現在時点では原作作中で三名が同時に交流する様子は見られていない。
「こいフラここ」の三名の交流については主に二次創作的アプローチによって様々な想像がなされている。
三名の交流の可能性
三名の内、こいしとこころは『心綺楼』で交流があり、弾幕アクションとして続く『東方深秘録』においてもそれぞれ登場しているが、フランは原作のその他の作品も含め両者との交流は描かれていない。
また『地霊殿』をはじめ『心綺楼』及び『深秘録』等それぞれが登場した作品において、フランが住まう紅魔館の関係者がその異変に関与する様子が『地霊殿』において霧雨魔理沙をサポートしたパチュリー・ノーレッジ以外は各作中では描かれていないため、先述の現在時点ではフランを取り巻く人間関係においても他二人との接点を見出しにくい。
『東方儚月抄』においてフランの住まう紅魔館でパーティが行われた様子が描かれているが、『儚月抄』の当時のシーンが描かれた時点では作品としての『地霊殿』及び『心綺楼』はまだ発表されておらず、さらにこいしやその周辺の人間関係に関連して、地底との取り決めという視点もあってこいしの周辺の人物の誰かが同パーティに参加していたかについても作中では語られていない。
加えてフラン自身もこのパーティには参加していない様子なので、パーティの席でこの三名の関係者誰かと出会っていたかということについても不明である。
一方で全員に面識がある博麗霊夢や魔理沙をはじめ三名の周辺の人間関係には博麗神社の宴会やイベントなどに顔を出すものも少なくない。
本人たちを見るとき、『心綺楼』の一件以後、こころは博麗神社で能を舞い踊っており、こいしも黒子のようにこれに参加しているなどこころとこいしの二人についてはここに参加している様子があり、フランの関係者(例えば博麗神社の宴会にも顔を出すレミリア・スカーレットなど)というワンクッションを置く形で博麗神社という場を通して縁を持ち得る。
また博麗神社以外では紅魔館において外部の客を招いたものかどうかは不明ながら「 食事会 」が開かれることがあり、プリズムリバー楽団などの音楽・芸能関係者に演奏の仕事の声が掛けられることがある(『東方外來韋編』)など、引き続き外部に開かれている様子も語られている。
性格や人間関係
三名については、特に原作において語られることの少ないフランのパーソナリティについて二次創作では様々な見出し方があるが、いずれもそれぞれなりの過激さや純粋さが描かれることも多い。その両者を併せ持つことによる良い意味にしても悪い意味にしても一種の子供っぽさとして見出されることもある。
創作ごとのバランスや視点の置き方によって三名の交流する姿も多様である。
得てして幻想郷の面々はそれぞれ個性的な存在であるが、三名もまた「感情」という面でそれぞれの個性をもち、各々の精神世界には特有のバランスやリズムを持つ様子である。
例えばフランにおける「 不安定 」(『東方文花帖』)、こいしにおける心を閉ざした経緯(『地霊殿』)、こころにおける感情のバランスを象徴する面の喪失(『心綺楼』)などにその断片を見ることができる。
一方で、それぞれの作品を通して新しい他者とのかかわり方に開かれたりこれまでとは違った世界の見方を得たりと、それぞれごとの成長や発見を得ている点もまた共通している。
三名の個々を取り巻く人間関係としては、それぞれ人間関係が血縁的に深い、または自身の存在性の発現に創造的にかかわった人物など自身にとって目上ともいえる存在がある。
具体的には、フランにとってのレミリア、こいしにとっての古明地さとり、こころにとっての豊聡耳神子などである。
また二次創作などではこころについて神子の道場である神霊廟、あるいは『心綺楼』でかかわりを持った聖白蓮が住職を務める命蓮寺などについて、こころがいずれかまたは両者の一種のファミリーの一員のように見出されることもあり、この視点に立つときフランにとっての紅魔館、こいしにとっての地霊殿のように自らが帰属したり受け入れられている場所ないしは集団が存在していると見出されることがあるという点もまた三名に共通している。
コアな人間関係以外のものとしては、三名についてはいずれも先述の主人公二名の他に射命丸文が接触したり取材内容が新聞として執筆されていたりしている。このとき文が各人を取材した(または関連した新聞記事が登場する)作品は、フランについては『文花帖』、こいしについては『ダブルスポイラー』、こころについては『心綺楼』(新聞記事)である。
三名の関係性と関連するカップリング
「こいフラここ」の三名については、三名としてのグループの他にメンバー二名による個別のカップリングについて強力な体系がある。例えばフランとこいしによる「こいフラ」(「フラこい」)、こいしとこころによる「こいここ」である。
「こいフラここ」においても三名それぞれがストーリーの軸となるアプローチの他に上記の二種類の体系における共通人物であるこいしを軸としたフランとこころの出会いなどのストーリーの展開をはじめ、あるいはこいしをめぐる三角関係的なアプローチが見出されることもある。
これは例えばこいしを中心にした「こいフラ」と「こいここ」との出会いともいえるものである。
先述の現在時点でのpixivにおける「こいフラここ」については、三名それぞれが軸となった交流が描かれる作品や同列視点的な友人同士のようなグループとしての捉え方が主。
個性ある、同世代的な友人同士などとして見出されることも多い。
三名については個別の二次創作としても多様な想像が展開されており、三名が一つに揃う「こいフラここ」においてもそれぞれにまつわる様々な想像の醸成に加えて三名が集うことによる新しいミックスも生まれるなど「こいフラここ」にまつわるアプローチには多様な可能性が見出されている。
東方キャラの日
二次創作設定「東方キャラの日」では、5(こ)い 2(フ)ラ 5(こ)こ の語呂合わせで「5月25日はこいフラここの日」が提案された。