概要の2回目から出演している山崎邦正君が番組を卒業することになりました。
毎年3月下旬か4月上旬の改編期になると放送される、ガキの使いの春の風物詩とも言える企画。
「番組の2回目から出演している山崎が番組を卒業する事になった」というナレーションで始まり、理由を聞かれた山崎がおかしな理由を返答する(東野幸治のレギュラーが減って羨ましかった、ケンミンショーにインパルスのバーターで呼ばれた、禿げてきたので専門医が深夜に働くなと言われた(ちなみにガキ使の収録は夕方である)、嫁が綺麗になったので監視したい、全ての時間を子作りに専念したい等。)。
その後邦正の選んだ名場面が5つ流された後、菅賢治とメンバーからお別れの言葉と共に花束が贈られる。これも最初のうちは温かい言葉だったのだが、徐々に辛辣な言葉になっている。メンバーのコメントは以下の通り。
- 菅:出世しないのは山崎のせい、山崎卒業が発表された途端に日テレの株価が上がったので日本経済のためにやめてほしい、番組を続けていくためには腐ったリンゴは排除しなければならない、等の的外れな理由で山崎の降板を歓迎し握手を拒否する
- 遠藤:タメ口でコメントをしたりダメ出しをする(芸人としては山崎の方が先輩であるにもかかわらず、というところがミソ)
- 田中:「思い出が一つもない」とノーコメント(出てきても「戦争とあなたが嫌いです」などの辛辣な言葉)
- 浜田:毎年同じコメントの使い回し(ガキ使の収録以外で同じ現場は無いのでもう会うことは無いがお元気で、という内容)
- 松本:「芸風が似ている」として、山崎に変わる新レギュラーの発表(レイザーラモンRG、髭男爵のひぐち君、X-GUNのさがね、スギちゃん等)
2009年以降は番組の女性デスクの内野が登場して苦情のハガキの山や山崎のメイク道具、スタッフからの罵詈雑言の書かれた寄せ書きを押し付け、ビンタを浴びせて去っていく。内野は途中で退社しているが、この企画のときだけは番組に登場して山崎にビンタをするのがお約束。
そして最後は山崎から視聴者に対するお別れのメッセージが述べられるのだが、「こんなにたくさんの花束に囲まれて……誰が囲まれると思いまっか?」など支離滅裂なコメントを泣き真似・台詞噛み・顔芸をしながら言い、4人に見送られて退席する。そして4人も退席して卒業セレモニーは終了するが…
待て〜い!
山ちゃんはー!ガキの使いをー!やめへんでー!
と、突然山崎の絶叫が響き渡った後に山崎のワンマンショーが始まり、4人がそれを呆れながら見守る、という形でグダグダになったまま番組が終わるのが基本的な流れ。
一応2012年だけは「ガキの使いをやめる」と言っていたが、蓋を開けてみれば山崎邦正名義から月亭方正名義に芸名を変えて出演を続けるというオチだった。以降は企画名が「さようなら月亭方正」になっているが、やっていることは変わっていない。
なお、2003年からワンマンショーは2部構成となっており、前半は替え歌・後半は映画等のパロディで、歌詞や台詞に「山ちゃんはガキ使やめへんで」や「山ちゃん、やめへんで」が鏤められている。
スタッフ曰く「時期が来ると反射的にやりたくなっちゃう企画」で、2016年・2017年・2019年以降を除いて、2001年からほぼ毎年放送されている名物企画であり、第1回はドッキリという体裁だったが、第2回以降もほとんど構成を変えず半ば予定調和的な内容になっている。日テレにも悪ノリした視聴者から「本当にやめろ」というハガキが送りつけられるのが恒例。
ちなみに、2018年には「芸能界引退」という形に変更され、さらにモリマンがエンディングに登場し、ゴボウしばき合い対決が決行された。
僕が落語家になった理由
落語家に転身した方正がその理由を語った著書「僕が落語家になった理由」でも帯で「さようなら、山崎邦正」の文句が使われている。
ちなみに落語家となってからはガキ使を除いては落語家として意識するようになった・大人になれたと自覚しており、本当の意味で芸人・山崎邦正とさようならしたような形となった。