概要
「しょうかん」という言葉は「償還」「将官」「召還」「小寒」「商館」「娼館」など様々な意味にとれるが、「召喚」の意味で使われることが多い。
特に「漢字表記に制限があった時代に制作・販売された」いわゆるレトロゲーム(RPG)において、必然的にひらがなで表記された。
ドラゴンクエストシリーズの「しょうかん」
初登場は『ドラゴンクエストⅥ』。賢者の熟練度★4「ハイビショップ」の称号を得ると「つなみ」と「しょうかん」を習得する。
MPを消費して戦闘に加勢してくれる精霊(タッツウ、デアゴ、サムシン、バズウのいずれか一体)を呼び出す。
『ドラゴンクエストⅦ』では同じ賢者の熟練度★7「アークウィザード」の称号を得ると習得。精霊たちの顔ぶれは前作と変わらないが、能力や行動パターンの設定に違いがある。
『ドラゴンクエストⅦ』では上位の特技として、天地雷鳴士の熟練度★8「アースゴッデス」で習得する「げんま召喚」があり、精霊よりさらに強力な幻魔(カカロン、バルバルー、クシャラミ、ドメディ)を召喚できる。
また敵モンスターの行動としては「なかまをよぶ」というものがあり、古くは『ドラゴンクエストⅡ』で(ぐんたいアリなどの)複数のモンスターが「自身と同種のモンスター一体を新たに出現させる」能力として使用。
続く『ドラゴンクエストⅢ』からは(ホイミスライムを呼び出すさまようよろいなどの)「自身とは異なる特定種一体を出現させる」ものも現れた。
また「その場にとどまる増援」ではなく、「敵にダメージを与えてそのまま去っていくキャラクター」を呼び出す「ぐんたいよび」「どとうのひつじ」「おっさん呼び」「あらくれ呼び」などの特技もあり、これらは「軍隊系」と定義され、「召喚系」とは区別されている。
独立した特技ではないが、パルプンテの呪文で稀に姿を見せる「やまのように おおきな まじん」、トルネコの特殊行動「たびの しょうにんたち」も効果としては「軍隊系」に相当する。
『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』のRTAでは、星降りの大会のミレーユ戦でロックちょうが「タッツウしょうかん」を使って残る1体となるメタルキングを手持ちと一緒に殴るというチャートが使われる。