概要
2001年16号から2004年8号まで『ヤングキング』にて連載された漫画である。
単行本は全6巻。
連載が始まる前の読み切り作品として
「がんばれ!!ぼくらの団長ちゃん」がある。
基本的に妄想戦士ヤマモトとは同じ世界にあるらしく、
・松下は凛や坂本の姉を見たことがある
・東堂一族の存在
・紺野女子高校が地味にパイプ役
…などなど、スターシステムを非常に巧く使い、双方エキストラが輝いている。
ストーリー
漢華高校の守護神と呼ばれる応援団団長・神崎夜叉丸は、
男気の権化のような男であった。
しかし、高校野球地区大会準決勝を前ににしてタンクローリーに轢かれるという
交通事故に合い、全治7ヶ月の重症追ってしまう。
瀕死の神崎夜叉丸が、自らの後継者に任命したのは、妹の神崎凛だった。
兄の熱くたぎらせる応援から、妹のかわいい応援に・・・。
・・・新入部員には、キグルミを着せられて
かんぴょうの歌を歌わされるという漢華応援団伝統があるという。。。
※作詞:北原白秋/作曲:福井文彦にて実在します。
主な登場人物
初登場設定:漢華高校1年。
通称:団長ちゃん
兄・夜叉丸のあとを継ぎ、栃木県立漢華高校1年生にして応援団の新団長を勤める。
励まし系の応援がモットーではあるが「ふりぇ~」「お・と・こ・ば・にゃ」と
舌ったらずな発音の声援になってしまい、みんな癒されてしまう。
身長148cmでロリーフェイス
ネコミミ&巨乳にガクラン!という容姿で、すぐに信じちゃう性格。
カポエラ3段使いの美少女。
ブラコン要素もあるという。
初登場設定:漢華高校3年。
退院後はというと道に迷って熊と闘ってたり
出席日数も足りないし成績もかなり悪くて留年して、もう1回3年生しちゃったり
「シベリアで犬王国を作る」とか訳の分からない事を言い残し失踪する。
戻ってきたと思ったらアザラシを食べて逃げ出す始末。(再び失踪。)
大好物はしもつかれ。
熱血硬派な漢であるが故に重度のシスコンである。
初登場設定:漢華高校2年。
角刈り、実直、性癖まで渋い真の日本男児。
無事漢華高校卒業し
男坂大学へ入学 同 応援団に入団。
のち2年後、副団長となり、
各大会 優勝総なめ! 男坂大学黄金期を築き上げる。
・・・んがしかし それはまだ先の話。
初登場設定:漢華高校2年。
キムタクカットが示す通りもとはヤサだったが、
金子との友情で入団、その成果が眉間のシワに現れている。
無事漢華高校卒業し
予備校に通いながらコンビニでバイト中。
金子正晴
初登場設定:漢華高校2年。
メタボなキャラ。
無事漢華高校卒業しエロマンガ編集者になる。
しかしメイド喫茶によって…。
ちなみに、第44代メンバーは4人目がいたのだが、彼は脚しか映ってない。
テツ/鉄村哲也
初登場設定:漢華高校1年。
漢華高校第45代副団長。
ホウキ頭がトレードマーク。
痴能指数が300という。(3年)
松村アツオ
初登場設定:共に漢華高校1年。
お盛んなバカップル、順調に進級する。
一見アツオはどうかしているようだが、知能は高い。
ともは目が腐っている。
初登場設定:江戸村学園応援団の団長。
ちょんまげ頭に何故か立派な髭の持ち主で
自分の事を「余」という口調も時代錯誤が特徴的。
手に持つ扇子には「天下統一」という文字が・・・。
初登場設定:江戸村学園応援団。
江戸村学園応援団団長への忠誠心が高い忍者。
(綺羅姫への忠誠心が覇王丸の時よりも高く感じる。)
柳生・華吹の卒業後は副団長に昇格。得意武器はモデルと異なる。
綺羅姫期の新団員。山本賢治がヤマモトを描いたような無口な飢狼!
素はカワイイ。
漢華高校校長。
生徒に優しく、ときに厳しく、皆に慕われ
そんな校長の中の校長という教師の鑑である「東堂源一郎」で
あったが・・・ある日、生徒である団長ちゃんに恋心を抱いてしまう。
凛が3年生になり、季節も冬の頃もあって
もう応援団を引退しなければならないという時期に
団長ちゃんかわいさからか
「ろくに応援していないのに、引退だと!」という東堂校長の一喝で
団長ちゃんは卒業まで団を続けるハメに・・・。
戦国綺羅姫
初登場設定:江戸村学園2年。
覇王丸の妹で江戸村学園応援団の新団長を勤める戦国綺羅姫。
凛の最大の好敵手(ライバル)であり、
いつも凛々しくて雄々しくしているトコが凛がちょっとだけ憧れていた。
初登場設定:漢華高校1年。
アメリカから来た留学生で日本が大好き。
特に大和魂という言葉にはグッとくる。
ある事から1年先輩のテツと男勝負をし負けてから
テツの事を「アニキ」と呼ぶようになる。
初登場設定:漢華高校1年。
家族以外で初めて女性にさわった(握手した)事に感涙し
一生ついていく宣言をする。
そのさわった女性とは1年先輩の団長ちゃんであり
その事がキッカケで入団する。
極度の足フェチ。
美人な母親と兄好きな妹の奈々、姉の由紀がいるが
その家族である3人にさえ「踏んでくれ」と懇願するありさま。(汗
- 坂本由紀
義理の姉。20代半ばのようだが、千堂優の同僚の黒崎堕美泥の元アシスタントではないか?
- 坂本一
実父。小野寺氏が当時の実力以上の何かを描いてしまった一例と思われる。
- 間園潤、矢追ジュン
ヤマモトの異姓同名キャラ。
初登場設定:霧隠れ村出身の中学3年。
特徴は方言訛りでめがねっ娘。
テツの幼馴染でテツの事を「あんちゃん」と呼び惚れている。(2歳差。)
漢華高校と間違って江戸村学園に入学し応援団に入団してしまうという
天然なドジっ娘ぶりである。
初登場設定:中学3年。
神崎凛の従妹で
凛が漢華卒業する年の4月に漢華高校の生徒となる。
ロリーフェイスでツインテールに大きなリボンが特徴。
サンボ3段使いの美少女。
神崎夜叉丸から直々に
2代目団長ちゃんに任命される。
作者のこだわり?
この時期の氏の作品を見ていくうちに感じるのは、ほとんどのキャラクターにフルネームがあるということだろう。
これは当たり前のようでなかなかできず、特に読み切りを前提としたエロ漫画雑誌では
連載作品のレギュラーであっても、役職で呼ぶしかないという悲しいことに…
そんな中、これは小野寺氏の素晴らしさの一つである。
そして、「彼と彼はきっと家族」という妄想を誘ってくれるのだ。