概要
「何でも実況してくれるあの二人シリーズ」とは、2021年から餅千歳あぐり氏によって投稿されているイラストシリーズ。
内容はおおまかに言うと、
ゆっくり実況プレイに頻繁に登場する饅頭のようなキャラクター「ゆっくり霊夢」「ゆっくり魔理沙」が人型になり、その二人の動画配信者としての(動画の外、中を問わず)生活を描く、というもので、
元ネタである「東方Project」……の二次創作キャラ「ゆっくりしていってね」……を利用した三次創作物「ゆっくり実況プレイ」……をさらに派生させた四次創作作品である。
直接のネタ元である「ゆっくり実況プレイ」自体が不特定多数のネットユーザーにて創作されるシェアード・ワールドに近い形態をとっているため、「ゆっくり」にまつわる時事ネタを取り入れた内容になることも多い。
ゆっくり実況プレイとは
ゆっくりのキャラクターや合成音声を使ったゲームの実況プレイ動画。
ボケ担当のゆっくり霊夢、ツッコミ担当のゆっくり魔理沙の二人が、物事について説明したり実況したりする、という形式がメジャーだが、それ以外のキャラが用いられることもある。
喋っているように聞こえる声は合成音声で機械的に生成したものであり、厳密には誰かが実況しているわけではない。
不特定多数の作者がいるためにプレイスタイルは様々。
主な登場人物
大元は原作こと東方Projectの主要キャラである「博麗霊夢」「霧雨魔理沙」であるが、この作品に登場するキャラのモデルとなっているのは彼女らではなく、「ゆっくり実況プレイ」に登場する「ゆっくり」の面々。
そのため、外見も人格もほぼ別人と言っていい、独自色の強いキャラ付けがなされている。
しかし「霊夢/魔理沙とは本当に赤の他人なのかどうか」「現実世界を生きる人間なのか人のようにふるまう何かなのか」
といった部分はぼかされて描かれる傾向にある。
また、ゆっくり霊夢、ゆっくり魔理沙の二人は饅頭のような生首のような姿のほうが本来の姿で、時折その姿に戻ることがある。
ゆっくり霊夢(人型)
ボケ役。魔理沙とは二人で暮らしている。
オリジナルである博麗霊夢と異なり後頭部の髪は短くカットされており、両サイドのもみあげだけが極端に長い髪型となっている。
現実世界に存在するのか、あるいはパソコンの中で疑似的に生きているのかは不明だが、
歯磨きのシーンがあるなど、わりと実社会に近い生活スタイルで生きている様子。
感情が表に出るタイプなのか、動画シーンでは激しいリアクションを取っていることが多い。
動画ではゲーム担当で、もっぱら(ゲームに)振り回されて一喜一憂する役回りらしい。
ゆっくり魔理沙(人型)
ツッコミ役。霊夢とは二人で暮らしている。
オリジナルの霧雨魔理沙に比べて髪は肩にかからない程度に短く、また外向きにハネている。
実況の合間合間に、次のネタについて勉強をしている姿が見られる。
感情の起伏は比較的少なくマイペースな性格のようで、動画上ではツッコミ役だが、動画以外では霊夢を振り回すボケ役が板についている。
動画では解説担当で、興味のある話だと饒舌になるオタク気質の持ち主。
霊夢共々、東方Projectとは無関係に生きているはずだが、たまに存在しないはずの記憶が蘇ってくることがあり……?
このほか、イラストによってはゆっくり妖夢(人型)やゆっくりフラン(人型)等も登場する。
関連イラスト
関連動画
余談
この作品をベースにした「ユックリ」という曲が作られた(第19回博麗神社例大祭にて頒布予定)。ボーカルはなんと餅千歳あぐり氏本人である。
Apple Musicでも配信中