概要
2011年結成。もともとはジャニーズJr.内の大人数グループ「M.A.D」のメンバーであり、四人が独立する形で結成された。
グループ名の由来は、メンバー4人の名前に「ゆう」がつくことから「4人のゆう」で「ふぉ〜ゆ〜」である。結成時は「ふぉーゆー」であったが、2013年ごろ「〜」に変わった。
「バックについたことないジャニーズの先輩はいない」と自称するほど多数の先輩ユニットのバックダンサーとして参加しており、ミュージカルなど舞台での活躍が中心となっている。
メンバー
名前(ふりがな) | 生年月日 | 血液型 | 担当カラー |
---|---|---|---|
越岡裕貴(こしおかゆうき) | 1986年10月5日 | A型 | レッド |
松崎祐介(まつざきゆうすけ) | 1986年10月20日 | O型 | パープル |
福田悠太(ふくだゆうた) | 1986年11月15日 | B型 | グリーン |
辰巳雄大(たつみゆうだい) | 1986年11月25日 | B型 | イエロー |
リーダーは福田悠太。
"デビューしない"アイドル
彼らの最大の特徴はジャニーズ、というよりはアイドル、そもそも芸能人としては極めて異例の「20年以上にわたり、正式デビューせずに活動を続けている」アイドルという点である。
ジャニーズ事務所は、ユニットでの単独CDデビューを果たした「デビュー組」(同世代ではKAT-TUN、NEWS、Kis-My-Ft2など)、個人での俳優活動が中心の「俳優組」(生田斗真、風間俊介など)、そして単独でのCDデビュー前の「ジュニア」で構成されているが、ふぉ〜ゆ〜はそのいずれにも所属しない「CDデビューはしていないが、ジュニアは既に卒業しており、単独でも活動していない」という隙間(エアポケットにはまった、と後述の『激レアさん』では紹介された)の存在である。
なお、名目上はあくまで「デビュー組」と同じだが、その扱いはジュニア時代と変わりないようである。
メンバーは全員1998年に事務所に入所しており、一人一人がそれぞれ注目されてきたジュニアであった。しかし、ふぉ〜ゆ〜結成時点で既に入所から10年以上が経過しており、同期や後輩たちが次々とデビュー、または退所していく中、十分な実力と芸能活動にかける情熱を持ちながら、なぜかデビューできないという不遇の存在であった。
2015年には入所17〜8年目にして初めて舞台での主役を飾るが、結局CDデビューには至らず、その後2017年にジャニーズJr.をついに卒業したと報道されたが、そのタイミングでも「CDデビューはしていない」という状況であった。
2018年に事務所ホームページで単独ページ(※ジュニアはまとめて紹介され、正所属のアイドルやグループは単独ページが作られることになっている)が公開されるが、その時点でもあくまで扱いはジュニア時代と同様である。また、この年からグループやソロでの公演が開催されるようになる。
2019年に、ジャニーズ事務所のグループとして初めてLINE公式アカウントを開設。それ以降月5回(グループ全員で一回、メンバー一人ずつ一回)のレギュラー配信をしている。
同年8月にはメンバーの福田悠太と辰巳雄大でお笑いコンビ「つ~ゆ~」を結成し、M-1グランプリに出場。3回戦で敗退した。
2019年9月21日放送の『激レアさんを連れてきた。』で「デビューしないままおじさんになってしまい、ジャニーズJr.でもなくなってしまった特殊すぎるジャニーズ」として紹介され、これまでジャニーズファン以外にはほとんど知られていなかった彼らが大きく注目されるようになる…が、正式デビューには至らなかった。
2021年には結成10周年を記念した初の単独コンサートツアーを開催。同年10月にはCSチャンネル『日テレプラス』にて、初の冠番組『ふぉ〜ゆーの王道テレビ〜これにかけてるんで!』がスタートした。
2022年現在も舞台を中心に活動しており、なぜか未だにCDデビューを果たしていない。
なぜこのような状況になってしまったかは、メンバーそれぞれの複雑な事情が絡んでいるようだが、基本的には「運とタイミングが悪かった」こと、「ジャニーさんの気まぐれ」であることが先述の『激レアさん』などから窺える。
実際松崎は亀梨和也と「松亀コンビ」と呼ばれ、いわゆる「シンメ」(シンメトリー=左右対称のダンスをするジュニア同士のコンビ。ジュニアでも有力株同士で組まれることが多い)として注目されていたことや、越岡・辰巳はA.B.C-Zの前身となる「A.B.C」のメンバー、福田も「ふぉ〜ゆ〜」以前から人気のあるジュニアであり、単純に「人気や実力がないからデビューできなかった」というわけではない。
ジュニアからの卒業の理由は「メンバーが全員30歳を迎えた」から、と本人たちは発言しており、兼ねてからジュニアの高齢化※が問題視されている中、ジャニーズにとって、そしてアイドル界にとって、新しい活動形態を模索する最中のグループであるといえる。
二宮和也はあるテレビ番組に出演した際、ふぉ〜ゆ〜について「ウチの事務所が公式的に絶対推さないグループ」と発言しており、ジャニーズ事務所という組織のなかでの取り扱いでも難しい面があると見られている。
なお、2021年からジュニアには「定年制」が設けられ、「ジュニアのまま22歳になったら卒業(※退所というわけではない)」という形になっている。ただし、2021年時点でユニットに所属している場合はその限りではなく、例えばTravis Japanはメンバーの半数以上が22歳以上であったが残留している。また関西ジャニーズJr.にも同様の規定が適用されているようで、例えばユニット所属でなかった室龍太は2021年4月に単独ページが制作され、「俳優組」扱いでの所属となっている。
この規定が適用される以前に、メンバーがジュニア所属のまま30歳に到達したグループとしては宇宙six(解散)があり、2020年時点でメンバー4人中3人が30歳以上、1人も20代後半となっていた。
ちなみに、現在俳優として活動する佐野瑞樹(2018年に退所)は2015年の段階で単独ページが存在せず、40歳の誕生日を迎えた際「最年長ジュニア」と報道されたことがあった。
4人ともダンスが得意で生前のジャニー喜多川からも評価されていたほか、後輩を含めたデビュー組のバックダンサーとして、また舞台俳優としても精力的に活動しており、「"デビューしない"アイドル」として今後の活躍が期待される。
- ※「定年制」実施により全体の年齢は今後下がっていくと見られる。V6の坂本昌行は退所→再入所を経て24歳3ヶ月でデビュー。これは長らくジャニーズ内デビュー最年長記録であった。また、ふぉ〜ゆ〜の後輩にあたるSnow ManはCDデビュー時点で既に20代後半のメンバーがほとんどで、最年長の深澤辰哉に至ってはデビューの時点で27歳8か月と、2022年現在最年長記録となっている。