日本国有鉄道岡山鉄道管理局向けに名古屋地区向けのユーロライナーに次いで全国で4番目に誕生した欧風客車。ジョイフルトレインの一種。12系客車を改造したもので6両編成を組む。愛称は一般公募により決定され、「ゆうゆう」には
- 悠々:ゆったりと落ち着いた旅を
- 遊:旅を楽しもうとする遊び心
- 友:気の置けない仲間となごやかな旅を
- 裕・優:ゆったりとリッチな旅を
- 誘:旅への誘い、旅心を駆り立てる
といった意味が含まれている。
当初はブラウンに金帯を配した落ち着いた塗装であった。更新工事直前の1993年の春にはEF58 150とともにはるばる東京に来たこともある。
民営化後はJR西日本に継承され、1993年に車両更新工事・リニューアル改造を受けると同時に「ユウユウサロン岡山」に改称された。外装は一転して白色が主体のサイケデリック的な塗装に改められたが、これは夏季の冷房効率の関係もあったといわれている。改造当初は展望室付近の冷房の配置が不適切なうえ、上部が光を吸収してしまうブラウンであり、非常に暑いという不評があったため、更新工事に際して塗装変更と併せ展望室付近に冷房の増設をおこなっている。
サロンカーなにわに近似した臨時多客輸送にも対応できるシンプルなコンセプトであり、落成がバブル前のため豪奢に成り過ぎた大口団体専用にはならず、それゆえ12系改造車では稼働率も高く長生きをした方であるが、1970年製の初期型12系が種車ということもあり、老朽化により経年40年を超えた2011年に廃車された。