「何処の国でも頭の悪い支配者が頭の悪い国民を煽って操っているだけの事」
プロフィール
概要
『魔人探偵脳噛ネウロ』の登場人物の1人。
CV:大原さやか
怪盗Xの従者を名乗る女性。主に死体の処理やXの記憶の補完、Xが「なっている」人々のリスト管理などのバックアップを担当しているらしい。
性格は寡黙で礼儀正しい。Xに対しても付き従う者としての姿勢を常時崩さないが、時に盗みを面倒がる彼に「怪盗キャラ」としての振る舞いを求めることも。
また、彼が殺害した人物を“箱”にする手口を最初に提案したのも彼女である。興味が惹かれる品が無いために怪盗Xが適当に選んだ盗品(B級グッズ)を下げ渡されることもしばしばで、自宅にはそうした品がどんどん溜まっており、時折それを売りに出している。
その彼女の正体は、あらゆる破壊技術と工作技術、並びに世界中の言語と知識によって航空機を墜落させ、間接的に数多の要人から資産家・思想家たちを暗殺していたことから「飛行機落としのイミナ」の異名を持つ、某国の最も優秀な特殊工作員、李 美兒(イ・ミナ)。警察側に国際指名手配を受けていたが、ある時期を境に消息を絶っている。
特殊工作員時代の彼女は「人間は所詮、実質的に大差ない弱い生物」という考えの持ち主であり、可能性のない・限界のある絶望的な世界から目を背けるため、淡々と任務にあたっていた。
しかし、作中から10~12年前(当時13~15歳)に、フィリピンのマニラから外交会議が開かれるサンフランシスコ行きの飛行機内の毛布に軍用のソマンを仕込んで帰りの便の要人を暗殺する任務中に、自らの感じていた「限界」を超える人物・Xに出会ったことで、人間の可能性は自分の想像の範疇に収まらないことを知り、同時に彼の正体を自分も知りたいと感じたため、「人間の可能性に限界(ふた)をしていた自分はここで殺された」と語り、工作員としての自分を捨て、怪盗Xのパートナーとなった(その際、裏切った同志達はXに一芝居打って殺してもらい、上記の毒ガスも空港の地面に埋めて処分している)。
Xは彼女の中身にも興味を持っているが、それは「丁重にお断り」している。人間の可能性に興味を持つためか、弥子にも興味を持っており、弥子もネウロに通ずるものを怪盗Xに感じ取っている。
アイという名前は、怪盗Xの正式名称“怪物強盗X.I”にちなみ、Xに付き従うI(殺されて消えた“見えない存在”)の意味で自ら名乗るようになったもの。
怪盗Xと出会って以来数年間傍にいたが、最期はアンドリューに成り済ました「シックス」の手により、操縦するヘリのコクピットに座った状態で頭部を撃たれ、絶命する。
遺体は日本警察によって回収された。
アニメ版には殆ど登場せず、第19話で後ろ姿が僅かに描かれているのみとなっている。
余談
人物設定の元ネタは1987年に大韓航空機爆破事件を起こした北朝鮮の工作員、金賢姫と思われる。因みに彼女が事件を起こした時の年齢は、アイと同じく25歳であった。