概要
CV:丸岡和佳奈(3)
カツオドリの仲間の中では最大種とされる海鳥アオツラカツオドリのフレンズ。
学生服のような服装はシャツやネクタイ、スカートに至るまでほとんどが真っ白で、スカートの先端部分はV字状に黒くなっている。
髪型は丸みを帯びたショートヘアーで、前髪周辺はグレーに近い青色で、額部分から垂れている前髪はくちばしをイメージしたように黄色くなっている。
初出
カツオドリ……アオツラカツオドリ…だ…よ。
そう呼んでる声…きいたことが…ある…
このカラダみたいな…いきものに…
アニメ1期が最終回を迎えた後に続編の製作決定のお知らせと共にその姿が公開された。
当初は名前が公表されておらず、ファンの間で何のフレンズなのか様々な憶測が飛び交ったが、吉崎観音コンセプトデザイン展にて名前が公表された。
これらの情報公開によりアニメ2期での登場が期待されていた……が、最後まで出演は叶わず。
その詳しい正体は最新作である『3』まで持ち越される事になった。
けものフレンズぱびりおん
アニメシリーズを巡る一件からシリーズへの登場そのものが心配されていたが、本作において無事に登場を果たす事ができた。
2018年8月29日から観察になった。主な活動時間は昼。
セリフの合間に「……」を挟んで断続的に話すのが特徴で、物静かな印象を受ける。
地上にいるのは落ち着かないようで、普段は意味もなく空を漂っている。
元動物と同様に上空から海に急降下するのが得意で、ダイブ時の迫力は他のフレンズからも一目置かれている模様(ウミネコ曰く「ハクトウワシちゃんにも負けてない」とのこと)。
珍しい行動は「おさかなキャッチ」。あそびどうぐ「光るさかなのおもちゃ」で披露する。
水面に浮かぶ魚のおもちゃを空中から流れるようにキャッチする。
けものフレンズ3
アプリ版
―――これはこの島が生まれた頃の話。
その頃の調査記録に不思議な報告が残っている。
「すでにコロニーを形成していた
アオツラカツオドリの群れの中に―――」
「女の子が立っていた」
2021年2月25日配信の公式生放送「わくわくドキドキ探検レポート」にて公開されたメインストーリー第2部の予告編に登場。
後にジャパリパークとなる島に生息していたアオツラカツオドリの群れの中に、1人ぽつんと佇んでいた。
その後メインストーリーシーズン2第4章にて「隊長の夢の中」という形で間接的に登場。セーバルと共にフウチョウトリオや隊長に対し問い掛けをしていた。
シーズン2第5章にて遂に本編に登場。
セルリアンに追われ新設されたジャパリライン付近へ逃げていたところを、車両の試験運転に同行していたホワイトサーバルに助けられる。
今まで登場したフレンズ達とは異なり、アニマルガールとなったことによる人間的な感情や思考の変化を理解できておらず、生まれたてのフレンズのような言動が見られた。
かつてのセーバルを思わせる「帰らなくちゃ」という言葉を度々口にしていた他、当時探検隊と接触を図ろうとしていた四神が「アオツラカツオドリを探せ」という伝言を出していたなど、その存在は謎が多く、かつ重要なフレンズとして名前が挙がっていた。
以降、シーズン2後半ではメインキャラの1人として彼女にフォーカスがあてられた。
その正体は、ジャパリパークにおける最古のフレンズ。
パークの守護者である四神、その長である麒麟よりも更に前、ジャパリパークという名前が付けられる以前の、成長を続ける名も無き島にいたアオツラカツオドリの中から誕生した、『けものフレンズ』という世界における最初のアニマルガールズである。
島の生成期=サンドスターの最初の放出期に誕生したためか、通常のフレンズよりも遥かに高純度の「かがやき」を保有している(あるいはかがやきの元である『サンドスター』そのものがフレンズの形をしている)ようで、サンドスターの濃度が不安定だった島の中だけでなく島の外側でもフレンズ化が解けることなく現在まで存在を維持し続けられていた模様。(彼女の後にカコミスルがフレンズ化したが、まだ濃度が安定していない時期だったために一度フレンズ化が解けてしまっている。)
まるで生まれたてのフレンズのように物事を知らないのは、最初にフレンズ化したために同類の存在に出会う事が無く、以降も普通のアオツラカツオドリの群れと共に生活していたために他のフレンズや人間と一切接触した事がなかったが故である。(人間側も当時はフレンズ化の概念が生まれていなかったため、上記のように眉唾物の存在としてしか把握できず、彼女自身に対する調査が進むのが遅くなってしまった。)
『帰らなきゃ』という言葉は、どうやらアオツラカツオドリとしての習性である『島に対する帰巣本能』によるものから出た言葉らしく、島の生成期にコロニーを形成していた場所=”ジャパリパークの始まりの場所”を探していた模様。(サンドスターは僅かな時間で環境を大幅に変えてしまう力があるので、環境の変化によって『アニマルガールになる前から住んでいた場所』が分からなくなってしまっていたようだ。)
四神の伝言は、シーズン2の強敵ダイオウセルリアン討伐に際し、その位置を唯一特定できる存在として彼女の捜索および保護を目的としていた。四神曰く、島の誕生時から存在していた=ダイオウが生まれるよりも前から存在していたことにより、全フレンズの中で唯一ダイオウの居場所を感知する事ができるらしい。(上記のように”ジャパリパークの始まりの場所”を見たことがあるのも彼女だけである。)
が、同時に彼女自身が強大な「かがやき」そのものであるため、セルリアンからすれば最高級のエサが自ら存在を主張しながら移動しているようなものであり、そのためにセルリアンから追われていたのだった。
ホワイトサーバルと探検隊の活躍によって無事に保護され、当初こそまだ何も分からない状態であったために困惑していたが、ホワイトサーバルや麒麟をはじめとする多くのフレンズ・人々に支えられ、パークの「かがやき」を守るために立ち上がる。最初のフレンズが、遂にジャパリパークの一員となったのである。
その後は探検隊と共にダイオウを討伐。さらに復活を果たした女王との闘いにも参加し、探検隊率いる多くのフレンズ・人間たちと共に勝利を掴み取る。
現在はホワイトサーバルと共にパーク中を探検している。
ゲーム内ではメインシナリオシーズン2・6章前半公開と同時に実装された。
初期けも級は☆4。属性はラブリー。
同じ海鳥仲間のカモメと掛け合いがあるが、ウミネコとの掛け合いは現状実装されていない。
とくせい | きれいな光、たくさん | 味方全体の被ダメージ10%減少+地形がみずべの場合、自身のBeat!!!与ダメージと与ダメージ10%増加 |
---|---|---|
キセキとくせい | はじまりの景色 | 毎ターン自身のMP3増加&ラブリー属性の味方のどく耐性(高)増加&強敵出現waveではかいひ15%増加、狙われにくくなる |
たいきスキル | いっしょに、飛ぼう | 味方のけもコーラスに通常攻撃で参加 |
とくいわざ | 海、きもちいいね | 敵単体に110%のダメージ&自身のたいりょく5%回復+地形がみずべの場合、追加で5%回復 |
けものミラクル | わたしの、大切な場所 | ラブリー属性の味方の全ての状態異常解除&2ターン味方全体の与ダメージ増加&ギブアップ状態の味方をランダムで1人復帰 |
アーケード版
スキルカード「だいぶ・とぅ・ぶるー」に描かれていたが、サービス終了までにユニット実装される事はなかった。
余談
アオツラカツオドリという種は、海底火山の噴火などで新しい島ができ始めるとまず最初に島にやってくる動物として有名である。
これはアオツラカツオドリが巣材を使わずに巣作りを行う(岩地や崖の窪みをそのまま利用して巣にする)という鳥類でも非常に珍しい習性を持つため。なので新しい島が出来始めたのを見つけると、すぐにやってきてあっという間にコロニーを形成するのだという。この繁殖能力は植物にも真似できないもので、『新しく出来た島の最初の住人はアオツラカツオドリである』、というのが鳥類学の関係者たちの間では定番のネタとなっている。
また、一度住み着いた島に対して非常に強い執着心を持つという習性があり、出来始めの島がその後の火山活動などで攪乱されても島から離れることなく生活を続け、新しく出来た部分にもすぐに住み付いていくのだという。
実際、ジャパリパークのモデルとも噂されている西之島においても、2020年の夏に大規模な噴火活動を起こした後の調査で、冷え固まった溶岩の上にカツオドリやアジサシなどの鳥類がコロニーを形成していたことが報告された。
しかも上述したメインストーリー第2部の発表は、その西之島調査に世間の関心が向いていた中のタイムリーな発表であったため、「現実とけもフレがリンクしている」などとけもフレファンの中ではちょっとした話題となった。