◆忍◆ ニンジャ名鑑#41 【アゴニィ】◆殺◆
自分自身の足の裏と両手指以外の全箇所にタタミ針をくまなく刺している超被虐・嗜虐嗜好ニンジャ。
なおかつ、受けた苦痛をニンジャソウルのエネルギーに変換するやっかいな能力を持ち合わせている。
(ネオサイタマ電脳IRC空間「ニンジャ名鑑」より抜粋)
「ああ……あなた素敵です、早くあなたの番にしたいですが、この、じらされている感じが、とてもイイーッ!」
CV.福山潤(フロムアニメイシヨン)
人物
登場エピソードは第1部「キックアウト・ザ・ニンジャ・マザーファッカー」。
暗黒経済組織ソウカイ・シンジケート所属のニンジャであり、強烈な嗜好や猟奇的趣味を持つ変人奇人ニンジャが多数登場する本作中でも屈指の変態ニンジャ。
イタミ・ニンジャクランのニンジャソウル憑依者。
多くのパンクスたちが集うバー『ヨタモノ』を立ち退かせることを目的に、ジアゲ・ファンドのタメジマがソウカイヤに依頼して派遣させた。
生きた人間にタタミ針を何本も突き刺していき、相手の苦痛を感じながら『オブジェ』と称する物体へ作り変えるという恐るべき猟奇的嗜好を持つ。
丁寧な口調と物腰だが身体をよじらせながら喜悦の声をあげるなど、むしろそれがヤバさを強調している。
ゲーマー少年ギンイチとゲイシャパンクス少女イチジク達が遊びに来ていた『ヨタモノ』に出現し、本来の目的なんかそっちにのけにして好き放題に地獄絵図めいた殺戮を繰り広げるが……。
『キックアウト・ザ・ニンジャ・マザーファッカー』は時系列的に最初期にあたるエピソードであり、青春ボーイミーツガールの体裁を取りつつネオサイタマにおける市民生活、非ニンジャとニンジャの関係、ニンジャ同士の狂気じみた壮絶な戦闘、ナラク化の描写などニンジャスレイヤーの作品世界を構成する要素がわかりやすく詰め込まれているため、よく忍殺初心者にも入門としてオススメされている人気エピソードである。
書籍版第一巻にも収録されている。
書籍版から初めてニンジャスレイヤーに触れたという読者もアゴニィ=サンを一巻でもっとも印象的なニンジャに挙げる人が多い模様。
関根光太郎氏によるコミカライズである「ニンジャスレイヤー殺(キルズ)」では『キックアウト・ザ・ニンジャ・マザーファッカー』が丸々描かれたこともあり、アゴニィ=サンもばっちり登場。デザインはわらいなくバージョンを踏襲しつつもボンデージ衣装のようなのにリファインされており、股間に装着されたバイオ巾着袋が特に印象的であった。この巾着袋、アゴニィ=サンが悶えると何故か膨らんでいく代物であり、ヘッズ諸氏からは”達し袋”と名付けられた。
アニメイシヨンではネット配信版のみ、総集編のトップバッターとして登場。およそ1分間、彼の「グワーッ!」という台詞だけが流れるという映像はヘッズのニューロンに重篤なダメージを与えている。幸いにして地上波放送版では決断的にタダシイされ、非ヘッズのニューロンが焼かれる事態は避けられた。
CVがよりによって福山潤。こんな人気声優を持ってきておいて、1分間「グワーッ!」とだけ言わせる過酷な(?)出演シーンが話題となった。何でも台本の「グワーッ!」には逐一注釈が付いていた模様。
なお、ザ・ヴァーティゴ=サンによると、この性格はソウルの影響でこうなったのではないそう。つまり元から変態だったようである…コワイ!
容姿
ひょろく痩せた肉体。全身をラバースーツに覆い、足の裏と手の指を除いて身体中くまなく細かくタタミ針を刺している異形の姿。
ソウカイヤのエンブレムは舌に刺青されている。
ジツ・カラテ等
ニンジャ筋力により、全身のタタミ針を手を触れずに射出する驚愕のカラテで戦う。
射出して足りなくなったタタミ針は携行しているバイオ巾着から補充する。
さらにイタミニンジャ・クランのソウル由来の能力により、自他の苦痛を自らのニンジャ回復力に変換してしまう。ただし苦痛を何らかの方法で遮断されると効果を得ることはできない。
当初はその能力を駆使して「イイーーーッ!!」と悦楽の声をあげながらニンジャスレイヤーの放つスリケン攻撃やカラテ攻撃の痛みすら回復力に変換していたが、その能力を既に看破しているナラク・ニンジャに支配されたニンジャスレイヤーの前には相手にならなかった。