CV:鷹森淑乃
概要
『超音戦士ボーグマン』のヒロインにして、ソニックチームの紅一点。2014年2月5日生まれ。16歳。
普段は教師を務めるが、戦闘にあたっては強化服を身にまとい前線に立つ戦うヒロイン。
現在でもpixivにおいてタグの8割近くは彼女がメインの絵となっており、根強い人気を誇る。
人物
家族は父レクノス、母ニアと弟アントンはロス在住。大手ファーストフードチェーン店の令嬢として育った。
元々はメガロシティに来日した一般人にすぎず、ボーグマン計画とは何ら関わりがなかった。しかし妖魔関連の事件に巻き込まれて重傷を負い、偶然に病院に居合わせたメモリー・ジーンにサイボーグ手術を施され、一命を取りとめたことでソニックチームの一員となる。
ただし、この時に用いたサイボーグボディは、本来はボーグマン計画における既存メンバーの専用設計であり、適応したのは本当に偶然の一致である。なお妖魔の襲撃により、リョウとチャック(とダスト・ジード)以外のボーグマン候補は死亡していた。
術後は学園長から普通の生活に戻る事を示唆される。しかしアニス本人は、自分だけが助かり、目前の子供の命を助けられなかった不甲斐なさを抱き、授かった自身のサイボーグボディを用いて戦う道を選択。以後、紆余曲折を経た後にサイソニック学園の数学教師となり、有事にはボーグマンに変身して妖魔と戦うこととなる。
この経緯のためか、子供には優しく、普段はやや控えめな言動である。活動的な一面も持ち、襲われた時には素早く敵に蹴りを放つなど、戦う術を身に着けている。
設定上では、合気道の有段者との事。そのため、バルテクターを装着していない通常時であっても、それなりに戦う事ができる。劇中でも、実際にバルテクター未装着状態での格闘戦を見せていた。
年頃の女の子らしく、お洒落にも興味はある様子。
15話ではドレスアップして、女性を襲う妖魔の囮になっていた。
バルテクター装着後
「ボーグ・ゲット・オン!」のボイスコードで、赤色のバルテクターを転送し装着する。
その装着時には、胸が揺れ、柔らかそうな質感とともに装着される様子が描かれていた(下記の人気に関しても参照)。
装着後の名称は無いが、企画時には「シルバー・ボーグマン」の仮名が付けられていた。
リョウと同様に、ジリオン銃にそっくりなソニックガンを装備。その他には格闘術で戦う他、「バトル・ゲット・オン!」のボイスコードで、円盤状のエネルギー弾丸を発射するソニックウェポン、バトルソーサーを転送し用いる。
リョウやチャックと比べ、パワーはやや劣るものの、情報分析能力が強化されている。敵妖魔の弱点を分析し発見する事で、戦況を優位にする事が多い。また、チャックの用いていたソニックバズーカや、チャックの乗っていた四輪バギーも使いこなすことが可能。
リョウのように、エネルギーを込めたパンチを放つ事もできる。その他に、エネルギーを糸状に半物質化させ、それを敵妖魔に放って包み込み、炎上させるという独自の技も有する。
専用マシンではないが、後に大型サポートロボット「ガン・ウォーリア」に乗って、自身のパワー不足を補っている。
設定の不一致
残念ながらボーグマンという作品は、設定の説明不足に、不明瞭さと不徹底さ、整合性の無さが多々ある。ゆえに本作の初期設定および没設定と公式設定とを混同したり、誤解しているファンも少なくない。
- 誕生日が4月17日
- 両親の名前は不明
- 弟がいるかどうかに言及無し
- 歌手志望なため歌がうまい
- 楽器の演奏もこなす(得意はキーボード)
幼い頃から洗剤を飲み込んだり、ポニーに蹴られたりで生死を彷徨うことが珍しくなかった……という設定がアニメ誌では記述されていた。ただし、劇中に反映はされていない。そもそもアニメ誌に掲載されたこの記事の内容は、正確とは言い難い点がある。下記参照。
メガロシティの一画に住んでいたが、妖魔との激戦で帰宅する機会が無くなり、リョウ達と同様に学園内で過ごす様になったらしい。
上記にあるように、アメリカの大手ファーストフードチェーンCEOの娘であり、お嬢様である。しかし劇中では、それに言及する点はなく、それらしい様子は一切描かれていなかった。両親や家族も設定はされているものの、やはり劇中では言及もされておらず、不明。
また、家族構成に関しては、両親と弟の存在が某アニメディア誌上の記事にて記述があるが、別の資料(某アニメージュの付録)では、両親の名前は不明(なぜか伏せられている)、弟の存在は抹消されている。
加えて、誕生日も公式では2月5日だが、上記付録の記述では4月17日になっている。更に加えて、アニメディア誌の付録に載ったSSとも、統合性が取れていない部分も存在する。
なお、「歌手志望で来日した」という設定は、初期のものであり、本編中ではそのような描写は一切ない。アニメ誌に掲載されていたのは、初期設定および決定前段階の設定が、記事となって掲載されたものである。
人気
豊満な肉体
1988年の放映当時、菊池通隆によるキャラクターデザインと鷹森の声、変身シーン(TVアニメで乳揺れ表現を行ったのは初と思われる)「先生」属性などの魅力や話題性などから、男性アニメファンから絶大な人気を博した。
変身シーンにて、バルテクター胸部装甲の装着時に見られた『巨乳の柔らかそうな動きと質感』は、当時のファンたちの人気の的になっていた。
※バルテクター装着シーン。
また、その足(今で言う絶対領域)がスマートなそれではなく、『大根足』ともいうべき太目に描かれていたことも、人気の一つ(ただし「絶対領域」と言う言葉は後年に生まれた事に注意)。
この人気故に、当時のアニメ誌ではこぞって彼女を表紙に起用し、飾っていた。
きわどい水着
当時に角川から発刊されていた月刊アニメ誌『月刊ニュータイプ』では、菊池通隆氏による精緻なグラビアイラストが描かれており、中にはきわどいデザインの水着を着た様子が描かれていたり、ヌードイラストのポスターが付録に付いたりしていた(さすがに隠すところは隠していたが)。
(菊池氏ではないが、月刊OUTでも記事にヌードイラストを用いていた号があったり)。
当時のガレージキット界隈では、アニスの立体化も盛んだったが、このきわどい水着のデザインのものが多く出回っていた。
加えて、このきわどい水着姿で鏡のベースの上に置くタイプのガレージキットも販売されている。
なんでも『ボーグマン』関連は他の作品よりも版権が下り易かったのだとか。
近年になり、フィギュアシリーズ「ビーチクイーン」にて、水着姿のアニスもラインナップに加わるが、その水着デザインは上記のきわどい水着のものだったりする。
ちなみにTV本編中、及びOVA「Lovers Rain」劇中には、このきわどい水着とは異なる水着を着用しているシーンがある。両者ともおとなしめの、普通のデザインの水着。それ故にこのきわどい水着のインパクトが逆に引き立ってしまい、アニスの水着姿はこのきわどい水着がデフォルトになってしまっている。
余談
- 同時期に絶大なオタク人気を得ていた『マシンロボ クロノスの大逆襲』のレイナ・ストールとWヒロインとして共演するOVAも企画されていた。
- ただし、これは東宝からの許可が下りず、紆余曲折の末にキャラ設定を変更し『ライトニングトラップ レイナ&ライカ』として完成。アニスに相当するキャラはサイボーグの特別捜査官「ライカ・ストレンジ」として同作に登場する。
- ただし、同作はレイナ関係の作品およびボーグマンとも無関係で、いささか中途半端な立ち位置の作品となってしまっている。