概要
「アポクリファ」とは、ユダヤ教・キリスト教に関わる文書のうち、聖書の『正典』に加えられなかったものをいう。
『正典』(Canon)に加えるべきとする意見があったものの、結果的に除外されたものが『外典』。そもそも正典に加ようという意見がなかったものは『偽典』(Pseudepigrapha)と呼ばれ区別されている。
なお "Apocrypha" とはギリシャ語で『隠されたもの』を意味する "απόκρυφος" に由来する。これをバラしてしまうのがアポカリプス。アポクリン腺は関係ない。
創作作品などに登場する"アポクリファ"
TESシリーズに登場する『Apocrypha』
米国のベセスダ開発のRPGシリーズ、The Elder scrollsシリーズでは、『Apocrypha』は知識と運命を蒐集する異形の邪神ハルメアス・モラの支配する異次元の領域の名を指している。
領域内を埋め尽くす無尽蔵の書庫には一般的な料理のレシピから歴史から抹消された禁忌の大魔術までのありとあらゆる情報や知識が収蔵されており、領域内の濃緑色の墨の波が押し寄せる広大な海から無数の触手の列が天に這い向かうなどSAN値消滅はまず必至な光景を目にすることになる。
また、この領域に入り込んだ時点で常にハルメアス・モラ卿の監視下に置かれるものの、もしも『知識への対価は知識』という彼本人との交渉が成立すれば数千年前に失われた古代の竜の叡智でさえも易々と見つけ出してくれる。
その他のゲーム作品など
『ファイナルファンタジー6』にはサタンの色違いとしてアポクリファというモンスターが出現する。