概要
旧版より実装。
ウルダハの東方・パガルザン草原を本拠地とし、羊やトカゲを追って暮らす遊牧民族。
大柄で屈強な体躯を誇り、黒い肌と竜を思わせる獰猛な面構え、太く長い尾が特徴。
雄雌の区別はあるが、他種族から見て容易に区別はできない。
焔神イフリートを信仰し、ウルダハを擁するザナラーンを「聖なる炎で焼き清められた土地」として聖地と考えている。その為に聖地奪還を目指して軍を派兵し、過去に幾度もウルダハと戦ってきた。
アシエンに授けられた神下ろしによる「蛮神イフリート」の召喚の際、多数のアマルジャがテンパード化。蛮神の力を増大させる為にクリスタルや生贄の強奪をたびたび起こし、被害は深刻を極めている。
この為ウルダハでは「獣人排斥令」を出し、テンパードとなったヒトは蛮神の力を増大させない為に処刑しているほど。多大な犠牲を出しつつも蛮神討滅にはたびたび成功しているが、いたちごっこが続いている。
肉弾戦はもちろん、魔法をよくし、高位の司祭が執り行う伝統的な儀式を重要視している。
また冶金術にも優れた才を示し、彼らの武器に用いられる鋼は剛性と靱性を兼ね備えた良品である。ただしさびやすい為に特殊な油を使っており、旧版では油の正体を突き止めるサイドクエストがあった。
また味覚は人間に近いようで、ウナギを使ったイールパイや魚の燻製などのアマルジャ由来の調理師レシピを見るに、食文化は割と豊か。
こうした中、神に縋ることを軟弱と考え、ヒトを襲撃する大勢派と対立する「灰の一党」が存在する。
「新生エオルゼア」メインクエスト終盤近くで友好部族クエスト(旧:蛮族クエスト)が解放。燃え上がる炎の如き至強を追求する彼らとプレイヤーは出会い、種族の垣根を超えて共に戦う道を選ぶ。
一党を率いるのは「戦鬼」ハムジ・ガー。南ザナラーンを拠点とし、アマルジャ最大の前哨地「ザハラク」をにらむ形で闘争を続けている。
多数の戦士の中でも、仮面をつけたミコッテの女戦士ルーン・ガーの存在は極めて異質で、異種族でありながら「燃える魂」を認められ、アマルジャの戦士として前線に立つ。クエストで友好度が高まるにつれ、プレイヤーは彼女の秘められた過去へと迫る事となる。
また、黒魔道士のジョブクエストでは、東ザナラーンのバーガンティ滝裏に身を置くアマルジャの呪術士カザグ・チャーが登場。先祖の残した言い伝えに従い、禁断の「黒魔法」の奥義を解明しようとする中でプレイヤーと出会い、約定によりソウルクリスタルを渡す。
その後同じく先祖の伝承を追ってこの地へ至ったイクサル族のドゾル・メロック、コボルド族のメンディカント269 ダ・ザと共にプレイヤーの成長を見守り、種族を超えた固い友情で結ばれる事となった。
「漆黒のヴィランズ」
第一世界ではふさふさの鬣を持つ温厚な種族「ズン族」として登場。女性個体も登場するが、前述の通り外見からは区別がつかない。
クリスタリウムのテメノスルカリー牧場にて、翼持つ獣アマロを飼育。訓練し、移動手段に用いている。
なおズン族はクリスタリウムの都市内以外の場所で生活している姿が見られず、完全に市民の一部として暮らしており、こちらの世界では文明を形成するヒト種族の一種として定着している模様。ララフェル族に該当するドワーフ族が他の人類と離れて暮らしており蛮族扱いである事も併せ、歴史の進み方次第でヒトか蛮族かの解釈など変わるということの一例である。
話は原初世界に戻り、パッチ5.5にてインスタンスダンジョン「黄金平原パガルザン」が実装。
唯一の定住都市にして部族の政治の中心・ゾレマクにテロフォロイの強襲を受けたアマルジャ族を助け、終末の獣・ルナバハムートを討滅した事により、同地のアマルジャ族はエオルゼアとの同盟に応じる事となった。
テンパード化された者の治療法も確立され、これにより種族の垣根を超えた「グランドカンパニー・エオルゼア」構想が実現する先駆けとなる。
「暁月のフィナーレ」
パッチ6.25で実装されたヴァリアントダンジョン「シラディハ水道」において、かつてアマルジャがウルダハに協力し、シラディハと戦ったという歴史が明らかとなる。
かつての陣営跡を辿った先には、ゾンビパウダーによって汚染されてしまったアマルジャの英雄の棺が安置されており、蘇った「影火のゼレス・ガー」と光の戦士は相対する事となる。
獣人とヒトが手を取り合って戦ったという事実は、その後様々な勢力の思惑によって闇に葬られた。先代国王はこれらを無視した「獣人排斥令」に心を痛め、世論を動かす為にアマルジャとの共闘の証を開示しようとした結果、暗殺された可能性が示唆されている。