アメリカンスピリット
あめりかんすぴりっと
紙巻き煙草の銘柄の一つで、正式名称は『ナチュラル・アメリカン・スピリット』。
アメリカ合衆国ニューメキシコ州サンタフェにある、サンタフェナチュラルタバコ社によって製造されており、日本でも子会社であるサンタフェナチュラルタバコジャパン株式会社から販売されている。
紙巻きの他、手巻き煙草用の製品もある。
通常の煙草と違い、香料やスパイス、保湿・保存料等を一切使用しておらず、「100%無添加」を謳っているのが最大の特徴。中には無農薬・有機栽培で育てた葉タバコを使用したオーガニックブレンドという製品も存在する。
香料などによる風味付けがなされていないため、タバコの葉そのものの風味を楽しめるが、これを「すっきりとして深みがある」とするか「味気なくて物足りない」とするかで好みは分かれる。
煙草の悪臭の原因となる燃焼促進剤(助燃剤)も使用していないため、煙の匂いが控えめで鼻を通してもキツくないという特長もあるが、それ故に火がつきにくく、十分に葉が燃焼していないと灰皿に置いておくうちに火が消えてしまうこともある。
また、燃焼促進剤を使用していないことに加え、他の通常の紙巻き煙草よりも多めに葉タバコが詰められていることから、一本あたりの燃焼時間が長いことも特筆点である(平均的な紙巻煙草が3~5分なのに対し、8~10分程度)。そのため、ゆったりと吸うことができるが、「急ぎの用事の途中に一服」とやるには向いていないかもしれない。
チャコールフィルターとコットンフィルターの二重フィルター構造になっており、コットンフィルターの部分を取り除いて吸うのが通らしい。
なお、「無添加・無農薬のタバコだから身体に悪くない」という屁理屈をこねる人がたま~にいるが、んなわけない。リスクは平等である。
収益の一部は、『サンタフェ ナチュラルタバコ基金』として、ネイティブアメリカンの自給自足、言語や文化の保護と更なる発展、促進の為、ネイティブアメリカンの子供たちへの教育プログラムやアートの興隆の為に使われているとのこと。
宮川大輔や志村けん、奥田民生、ホアキン・フェニックスといった有名人にも愛飲者が多く、フィクションにおいては『踊る大捜査線』の青島俊作や『ブラックラグーン』のダッチやロック、『デュラララ!!』の平和島静雄(メンソール)などが愛飲している。