「誰にも間違いはある。無知ゆえの増長もな。ソウカイ・ニンジャはブラフではない。実在するのだ。身をもってわかったろう」
説明文
◆忍◆ ニンジャ名鑑#206 【アーソン】 ◆殺◆
ソウカイヤのニンジャ。殴った相手を発火させる危険なカトン・ジツの使い手。
ニンジャスレイヤーに攻撃を当てる事ができず、敗れた。
概要
「マシン・オブ・ヴェンジェンス」に登場。
黒人ヤクザのスミスが率いるヤクザクラン「ヨコハマロープウェイクラン」とソウカイヤの違法薬物取引に用心棒として姿を表し、カラテで一人、ジツで二人を速やかに殺害。スミスらに対してニンジャの暴虐を見せつけた。
が、その直後に家紋タクシーの運転手に変装したニンジャスレイヤーに命を狙われる事となり、応戦するもかすり傷一つ負わせられず無残に殺された。
名前は英語で「放火犯罪」を意味する「arson」であり、英語圏の出身と思われるスミスからは「冗談か?その名前」とバカにされる一幕もあった。
これだけならば特筆すべき点もない有象無象といってもいいのだが、「マシン・オブ・ヴェンジェンス」がコミカライズ(通称「無印」版)の第1話に選ばれ、彼が連載順でのフジキドの犠牲者第1号となった(しかも1ページ目のカラー扉から死体として登場している)ため、余湖裕輝=サンの強烈な筆致とともにヘッズのニューロンに強烈な印象を刻みつけることとなった。
アニメイシヨンでは声優を務めた上田燿司による「イ↑ヤ↓ァァアアアア↑!」という独特なカラテシャウトが特徴。
容姿
金属製のメンポ(面頬)を装着した灰色のスーツ姿の痩せた男。戦闘時にはダークオレンジのニンジャ装束を着用する(スーツの下に装束を着用しているのか、ソウルから装束を生成しているのかは不明)。
物理書籍版ではウェーブのかかったオールバックめいた髪型のニンジャとして描かれたが、コミカライズ版(無印版)では漢字の「火」めいた形状のフルメンポ(=顔全体を覆うタイプのメンポ)と肩まであるニンジャ頭巾を着用しており、基本的に物理書籍版のデザインを踏襲している無印版には珍しく、物理書籍版とキャラクターデザインが大きく異なるニンジャとなった。
これは第1話のネーム作業が物理書籍版でのデザインが出る前に行われたためであり、後から手袋のみ物理書籍版と同じデザインに変更された。
アニメイシヨンでは物理書籍版と同じくスーツ姿に口元のみを覆うメンポを装着しているが、スーツは緑色、メンポは紫色に変更されており、手には手袋ではなくメンポと同じ色をしたメリケンサック状の武器が装着されている。また、髪型もやや異なるほか、ニンジャ装束姿は披露されなかった。
このアーソンの立ち絵は後に『ラオモトの声』の立ち絵に改造・流用されている。
ジツ・カラテ等
カトン・パンチ
殴った相手を超自然発火現象で燃やして殺す、カトン・ジツの一種。
当たれば一撃必殺の威力を持っているようで、地の文では「残虐な暗殺技」と称された。
劇中では銃を乱射するヤクザ二人を銃弾を掻い潜った上でジツによって連続殺害するという成果を上げたが、どれだけ強力なカラテやジツも当たらなければ意味がなく、格上のカラテを持つニンジャスレイヤーにはパンチを当てる事すら出来ずに終わった。
原作、およびコミカライズではパンチそのものは普通のパンチのように描写されていたが、アニメイシヨンでは画面上での分かりやすさを重視してか、繰り出す時に拳が燃え上がるという演出が追加された。