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アート無罪

あーとむざい

アート無罪とは、芸術作品を作るためであるならば、触法行為も認められるという自分勝手な概念である。
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概要編集

アート無罪は「芸術アートのためなら、多少法律に抵触する行為も認められるべき」という考えである。

これは作品における性器露出、たとえばダビデ像考える人の存在、また残虐な作品、あるいはウォーホルの他者の権利関連を無視した作品などを正当化するための考えである。

ここで問題となるのは特に現代アートの世界においてこれを発展させて「当事者は芸術のためにそれを行うし、他者も許容すべきである」という自分勝手概念である。


言動の根拠編集

いわゆる「芸術」活動とされる言動により第三者が何らかの被害を被ったとしても、少々のことであれば訴訟を起こすほどの損害額にはならないだろうし、訴訟費用や時間や手間を惜しんで泣き寝入りをするであろうという皮算用が前提として存在する。


確かに、昨今の裁判外紛争解決手続きの拡充をもってしても、まだまだ大多数の日本人にとって紛争を公権力に解決してもらうというのはハードルが高いものであろう。

さらに言えば実際に日本の法律には著作権法や肖像権より強い法律が確かに存在している。

また、少々の法律に抵触する行為の場合は警察面倒なので動かないし、逮捕されたとしても、それは自分が罪をかぶる覚悟ができている、ということであろうと思われる。

それゆえにこの理論が通用する可能性は存在しないというわけではない。


ところが、それは100%通用するものではないし、一部の「アート」を自称する連中にはそのような覚悟はないと思われる言動を行っており、さらに第三者が訴訟を起こしたり、警察への通報が行われ、現行犯逮捕された場合、それは即ち「作品」が侵害された権利の方が死ぬまで凍結される事を意味しかねないことがある。

そして問答無用で刑事罰が科せられるであろう行為、たとえば故意に物理的に第三者を傷つけたり、通貨を法に触れる形で偽造したり変造したり模造品を作成したり、その他法律で禁止した言動を行ったりした場合などでは、本来法治国家であればアート無罪などという言葉は通用しないはずである。


それでもなお意図して犯行を繰り返す者が存在しており、現状の日本国においては彼らがお天道様の下を堂々と歩いているのが実情である。


芸術の阻害性編集

芸術はいつの時代であっても、必ずしもすべてが世間に受け入れられるものではなかった。そして現代においてもそれは変わっていない。ましてや他者の権利などを踏みにじってまで行われた結果を「芸術」や「アート」と呼んだとしてもを受け入れる時代は、おそらく今後も来ないであろう。

ましてや、故意にそのようなことを行っていた場合、今後出てくる同様の「アート」が受け入れられなくなる原因となるため、「芸術」であってもできる限りは法律ルールを守るべきであろう。


関連項目編集

現代アート コンテンポラリーアート 芸術 アート

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