プラキットにおいて
コトブキヤのプラモデルシリーズの一つ「フレームアームズ・ガール」シリーズの第8弾。
柳瀬敬之デザインによるメカデザインを島田フミカネが美少女化したイラストが元になっている。
先に販売された「マテリア」のバリエーション的なキャラクターで、マテリアの可動範囲やオプションをさらにバージョンアップさせた商品。
FAガール、特にマテリアが安価で入手でき容易に改造できるドール素体として注目されたことから、そちらのニーズに応える形で出された商品であり、「オリジナルの一人の女の子」というコンセプトでデザインされた特殊な立ち位置のFAガールである。
髪、腕・脚、胸、首パーツなどが2種類、フェイス、足パーツ3種、耳パーツに至っては6種類あり、好きなものを選択できるようになっている。そのため色々な姿のイノセンティアを作ることが出来るようになっている。
頭部に関しては、前髪と後ろ髪が各2種類ずつと、3種類のフェイスパーツが付属。
前髪は通常のものに加えて動物耳パーツがつけられるジョイントを有したもの、後ろ髪はショートヘアかサイドツインテールかを選べるようになっている。なおショートヘアを選択した場合、余剰となるテール部分のパーツは尻尾として流用できる。
動物耳パーツは、「猫耳」「メカ猫耳」「メカキツネ耳」「メカ立ち犬耳」「メカ垂れ犬耳」「メカアクセサリー」などから選べる。
胴体に関しては基本的にはマテリアのそれに準じているが、肩関節が若干引き出せるようになったことで上腕部の可動範囲が向上しているなど、様々な改良が施されている。
もちろん股関節部分はマテリア・迅雷譲りの可動範囲をそのまま確保しており、体育座りから大きく開脚した姿勢までお手の物である。
こと可動範囲で言えば、それまでのラインナップで最高を誇っていると言っていいだろう。
また、島田氏デザインのFAガールでは初となる巨乳を有していることも特徴となる。フィギュアJAPANのインタビュー記事によるとDカップほどであるらしい。なお巨乳好きのユーザーはそれでも満足できないのか、さらに盛るケースが非常に多いということも語られていた。
なんといっても最大の特徴は素肌の手足であるという点で、足首に至っては途中に関節が仕込まれているため、足の指を反らせたような表情をつけたりすることも可能である。
マテリア用の手足も付属しており、これを装着した状態がイノセンティアの武装状態という位置付けであるらしい。
このため、素体パーツを持たない他のFAガールの素体状態やナマ足を再現するために複数購入されるケースもあるとか。
他にも、ドール服を着せる上で埋もれがちな首を延長するパーツや、服を着せるにあたって邪魔になりがちな関節の一部を廃し、靴を履かせやすいよう足首の形状を簡略化した脚部パーツ、ジョイント類を極力廃した換装パーツ等、ドール的な遊び方に向いたパーツと、マテリアからさらに数を増した3mm穴を備えるジョイント等、他のFAガール同様に武装を施す遊び方に向いたパーツの双方が入っており、様々なプレイスタイルに対応している。
余談だが、アニメ版ブルーレイ1巻限定版の轟雷素体バージョンの頭部と手足はイノセンティアの武装状態と共通であるほか、ボディはアーキテクトと共通であるため、費用と塗装の手間を惜しまなければ、同様の状態を再現することが可能となっている。
イノセンティア Blue Ver.
2017年10月に発売されたイノセンティアのバリエーション。マテリアの褐色仕様と異なり、こちらは一般販売される。
メカメインカラーが、赤系から紫のかかった青系に変更。肌の色が褐色になり、髪の色も黒髪、瞳も青になっている。
通常仕様と異なる配色を再現するため、耳パーツが入ったランナーが2色分梱包されている。カラー違いの耳パーツを作ることが可能となっているので、通常版と比べてお得感が高いのが特徴。
アニメ版
最終話ラストにて、起動する様子が描かれた。
尚、これで放送時に発売されているFAガールはノーマル迅雷以外全てアニメに登場したことになる。
劇場版「きゃっきゃうふふなワンダーランド」では、エンドロールでまさかの声付き登場を果たした。(cv.内田彩)
何やら意味深な発言をしているが・・・?
なお、限定版Blu-rayの付属品(一般販売分)として、アニメデザインVerのプラキットが同梱されている。
こちらは迅雷やマテリアとは異なり、下腹部パーツはシールではなく塗装となっている。