「彼の者が、一番強く想うものの姿を映し出せ!」
概要
『カードキャプターさくら』に登場するクロウカードの一種。
英語名は「THE ILLUSION」、漢字名は「幻」。
相手がその瞬間、最も強く想うものや場面の幻を見せる能力を持ち、見破られると万華鏡の模様のような正体を現す。
幻を見せた相手の「最も強く想うもの」への気持ちが強い場合、近づいたそれ以外の者を弾き飛ばすことができる。
作中では
クロウカード編
原作では公園前の池の中に、アニメでは学校裏の森に潜んでおり、近づいた人々に様々な幻を見せて怪談騒ぎを起こしていた。
奈緒子や千春たちにはそれぞれが「こういうのが出ると怖い」と想像していたお化けの姿を、知世には原作ではペンギン大王、アニメでは大きな肉まんを見せている。
そしてさくらに対しては亡き母・撫子の姿を見せ、近づいた彼女を2度にわたり命の危機に晒した。さくらの母親への想いが強かったため、助けようとしたケルベロスも弾き飛ばされてしまっている。
しかし2度目の際、「もしお母さんなら、さくらちゃんを危ない目に遭わせたりするかな?」という雪兎の言葉を思い出したさくらに正体を見破られ、封印された。
ちなみに「幻」が見せた撫子と本物の撫子には、左手の薬指の結婚指輪の有無という違いがある(「幻」の方は付けていない)。
封印後は、「剣」に操られた利佳の意識を逸らす際などに使われている(寺田先生の姿を見せたと思われる)。
さくらカード編
原作ではさくらの通う友枝小学校で、アニメでは桃矢の通う星條高校でさくらカードに変えられた。
さくらが雪兎に告白した「星の道」でクロウの気配がした際、魔法を使う姿を他の客に見られないよう「迷」と共に使用。
当初はカードを1枚変えるだけで精一杯だったさくらが、この頃には2枚同時に変換しても平気でいられるようになっており、彼女の魔力がどんどん強くなっていることがうかがえた。
クリアカード編
冒頭で他のさくらカードと共に透明になってしまい、現時点で使用場面はない。
一方でアニメ版では、似た能力を持つクリアカード「幻影(ミラージュ)」が登場している。