概要
『カードキャプターさくら』に登場するクロウカードの一種。アニメ版オリジナルのカードであり、原作には登場しない。
英語名は「THE TIME」、漢字名は「時」。
実体化すると、ローブに身を包み砂時計を手にした老人の姿を取る。
考えようによってはチート性能のカードだが、その分使用者の魔力の消耗が激しいため、しょっちゅう使えるわけでもなく、使用後は魔力を回復させるために強烈な睡魔に襲われてしまうという副作用がある。
ちなみに第13話で小狼が初めて使ったが、その時は短時間の使用で他のカードとの併用でもなかったためか、特に副作用に見舞われることなく平気でいた。
(第27話と第40話では小狼が後述のカードに対抗すべく長時間使い、さくらが初使用した第64話では加えて「翔」も発動していたので、いずれの場合も眠気が激しくなっていた)
現実世界の時間だけでなく、他のクロウカードによって引き起こされた世界にも干渉可能のようで、「戻」の過去の世界や「夢」の夢の世界の時間を止めることで封印に貢献している。
また、自己防衛手段として局所的な時間の操作も行えるらしく、相手の時間を巻き戻したり、動きをスローにしたり早送りしたりすることも可能。
アニメ版の小狼が最初に手に入れたカードでもある。
作中では
クロウカード編
第12話「さくらの終わらない一日」で初登場。
この時は“1日に1回だけ、午前0時に時間を巻き戻せる”という能力を持っており、同話では友枝小学校の時計塔に潜んで何度も同じ一日を繰り返させる悪戯をしていた。
尚、この繰り返しの現象は魔力のない者には認知できず、さくらと小狼、ケルベロス以外の人々は全く気づいていなかった(一日中部屋にいるため変化に気づきにくいケルベロスも、ゲームの同じ面を何度もプレイする羽目になったため気づいた)。
「時間を操る」力に苦戦するさくらたちだったが、最終的には「盾」で能力を無効化し、形勢不利と判断した「時」は逃げ出す。だが小狼が仕掛けた護符の結界によって動きを止められ、封印される。
封印したのはさくらだが、結果的に小狼がとどめを刺したため、カードは彼の手に渡った(その時の小狼のドヤ顔は必見)。
その後は周囲の人々に魔法を見られないようにする際(「眠」と同じような用法)や、「戻」「夢」などの力に対抗する際などに使用されており、さくらのバックアップでも大きく活躍した。
「最後の審判」でも小狼が使用するが、月の属性であったために通用しなかった。
さくらカード編
第64話「さくらと吹雪のスキー教室」にて、雪崩が起きた際、さくらが側にいたエリオルに気づかれずに魔法を使うために「時」を使用。
続けて「火」を使おうとするが、「時」をさくらカードに変えた際の魔力の消耗が激しかったため、使用前に倒れてしまう(雪崩はエリオルが魔法で自ら消し去った)。
劇場版第2作品でも使用されるが1枚で52枚のカードの魔力を持つ最強のカードが相手だった為に時間の止まった世界でも、動く相手の強さをより強調してしまっている。