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ウィリアム・G・マリーブラッド

さいはてのぱらでぃんのうぃる

Web小説「最果てのパラディン」の主人公である(画像左から漫画版・書籍版・アニメ版)。
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「グレイスフィールの灯火にかけて

 ──僕はあなたのものにはならない。

 ちゃんと生きて、そして死ぬ」


CV:河瀬茉希(少年期)、千葉翔也(青年期)

pixivにおけるタグとしては主に「ウィリアム」や「ウィル」が使用されている。

概要編集

最果てのパラディン」の主人公であり語り手。

元々は現代日本に生きていた平均的な人物だったが、何らかの理由で死亡し、異世界に転生した。

前世の人生が日本人であったこと以外には詳しい情報は開示されておらず、死因や背景については不明。

ただ、少なくとも不遇な人生ではあったようで、死亡の際には相当に悔いを抱いていた。

転生後、ウィリアムと名付けられた後に、苗字として三人の育て親の名前を取ってウィリアム・G・マリーブラッドと名乗る。


人物編集

元現代日本人の少年。転生後は栗色の癖毛と温和な顔立ちが特徴となっている。

媒体によってキャラクターデザインが大幅に異なり、書籍版とアニメ版では肩口まで伸ばした赤毛、漫画版では栗色の短髪の少年である(メイン画像を参照)。


《南辺境大陸》の南の果てに位置する廃墟の街で三人のアンデッド、戦士のブラッド、僧侶のマリー、魔術師のガスに拾われ、ウィリアムと名付けられる。

三人のアンデッドに養育されたことで、卓越した戦闘技術と祈祷と魔法と知識を身につけた。

前世のおぼろげな記憶の中で無為に生きていたことを悔やみ、尊敬する三人に相応しい家族として、この世界でちゃんと生きることを誓う。

15歳の成人時、自らの魂を導いてくれた灯火の神グレイスフィールを守護神と定め、彼女の使徒として「生涯を捧げ邪悪を討ち、嘆く人を救う」と誓いを立てる。この誓いと家族三人から託された想いが、以降のウィルの人生の指針となった。


鍛え上げた筋肉に裏打ちされた近接戦闘能力、神の強力な加護、膨大な知識に基づく魔法の〈ことば〉を操る万能の神官戦士。

困っている人を見過ごせないお人好しで、自己評価は低め。基本的に礼儀正しく、用意周到で思慮深いが、肝心なことに気付かない天然な一面を持つ。

ブラッド譲りの筋肉信仰であり、前述のような温厚な振る舞いとは裏腹に、戦いにおいては猪突猛進気味。予め戦術を慎重に練るが、イレギュラーな事態に陥った場合、最終的に力任せのゴリ押しで解決しようとすることが度々あるため、周囲からは「脳筋」「蛮族」などあんまりな呼び名を頂戴することも。

権力や金銭に関しては無頓着。あまりにも無頓着すぎて周囲に悪影響がある(報酬をもらわないということは後続の神職者ももらえなくなる恐れがある)と怒られることもある。


Web版では前世の記憶を振り返って懊悩したり、決断したことをやり遂げるためには手段を問わない一方、その行為の是非について葛藤する一面が見られる。

この傾向は書籍版ではマイルドになっているが、元来メンタルが強靭という訳ではなく(ウィル自身も己を決して勇気のある人間ではないと認識している)自身の使命と戦いへの恐怖の板挟みに苦しむこともある。


故郷からの旅立ちの際に、マリー、ブラッド、ガスの名前からとって、ウィリアム・G・マリーブラッドと名乗る。ちなみに、ガスの本名はオーガスタスである為、本来ならばミドルネームのGはAになるはずだが、ガス自身が本名を隠していることと、ガスのGがウィルにとって馴染みがあることから、Gを採用している。


旅に出て以降、盗賊に身をやつしたハーフエルフを救って友人になったり、護衛を失った冒険商人を助けたり、清濁併せ持つ信心深き神官に認められたり、腕が立つ寡黙な剣士と肩を並べたり、礼儀正しい亡国の王族を保護して従士にしたり……と様々な出会いを経て成長していくのだが、なぜか相手が全て男性であり、さっぱり女性に縁がない。一方で信仰友愛の対象となっている女性はきちんと存在している。

Web版では4章にて遂にとある女性と親交を深めるのだが、書籍版(短編集)では既に信仰している女神に対する愛を自覚して告白まで終えているため、Web版と書籍版で人間関係に差異が生まれている。


能力編集

三人のアンデッドたちが優れた使い手であり優れた指導者であったことに加えて、ウィル自身の優れた才能と絶え間ない努力から、最果てのパラディン世界における最強の人類であると言ってもよい。とはいえ長らく廃墟で暮らしていたからか自身の強さを自覚するまで時間がかかった(己の強さに対する錯誤については根深い理由があったのだが、それが遠因となって仲間を危険に晒したことを後悔して以降は客観的に自己分析が出来るようになった)。

とは言え、本人はそこで満足しているわけではなく、様々な理由から各種能力についての研鑽を絶やしてはおらず、何よりも策に嵌められたら殺されるという自覚があり、最強ではあっても無敵ではない。実際、作中では敵も強大であるため、死の淵に立たされたことが何度もある。


筋肉編集

ブラッドによって鍛えられた技能の一つ。

あらゆる場面において力強い対応が可能となる強力な武器であり最後の鎧。

若干ネタ的な書いたが、実際に最果てのパラディンでの筋肉と言うのは、地球での筋肉とは若干違い、魔力などの要素もあって、時に人知を超えた力を発揮する。

とは言え、基本的には地球における筋肉と殆ど違いはなく、鍛えなくては筋肉はつかないし、鍛え続けなければ衰える。そして、鍛え方も正しいものでなければ身につかない。

鍛えれば鍛えるほど、腕力、持久力、耐久力、戦闘継続力など生存に必要な基礎スペックが向上する。

手持ちの武器と違って身体から決して離れず、技と違って状況を選ばない万能性が最大の強み。

また、鍛え方次第によっては、どんなに心が乱れていても反射的に攻撃する機能を備えることもできる。

ほぼすべての状況で物事を有利に進めることができ、生存可能性を根底から支える大きな柱となる。

鍛え抜かれた筋肉による暴力があれば、大抵の問題は解決するのだ。


武術編集

ブラッドによって鍛えられた技能のもう一つ。

素手による格闘術から、剣や槍、盾を利用した武器術など幅広い戦闘における技能。

戦闘においては非常に有用である反面、基本的には筋肉に劣るとされ、最果てのパラディンにおける世界では、ほぼ絶対的に力≧技の関係にある。

理由としては、技は使える場面が限定される為。簡単に言えば、猪木アリ状態に持ち込まれた何もできない。と言う極めて現実的な理屈の元、鍛え上げられた筋肉に劣るとされる。

しかし、鍛え上げられた技は筋肉よる力とは違い、逆に言えば状況がはまる時には一気に形勢を決めることが可能という事であり、ウィル自身ブラッドに教えられた技だけを使うのではなく、常に絶え間ない研鑽を欠かさない。


祝祷術編集

マリーによって鍛え上げられた技術。

加護を得た神に対して祈りを捧げ、神の力を借りて奇跡を発現する神官の特殊技能。

怪我や病気の治癒、瘴気の浄化、聖餐の生成、結界の展開など、魔法とは違い魔力や法則を無視して様々な効果をもたらし、多くの神格が有する共通の効果と、神格に基づいた個別の効果の二種類が存在する。

人が操る魔法より強力な効果を持つ一方、方向性が限定的で、神の意に沿わない使い方はできない。

また、相応の加護と篤い信仰心に基づく深い祈りを要求するため、使い手はごく限られている。

加護を得ることのできる神と言うのは、基本的には成人の日に信仰を捧げた神になるが、神の気まぐれによって生まれながらに奇跡の力を授かることもある。

善なる神だけではなく、悪神の加護によって邪悪な奇跡を引き起こす祝祷術もまた存在する。

ウィル自身はグレイスフィールを信仰しているため、グレイスフィールの神格による効果である、死者やアンデッドを安らかに輪廻に送る技能を使う。


グレイスフィール

生々流転を司る灯火の女神。主な権能は死者の魂を安らぎのもとに次なる輪廻へ導くことで、象徴となるのはろうそくの火の様な炎。

人間に対して深い慈愛の念を持つが、世の人からはほとんど忘れ去られた状態にある。

迷える死者に安らぎを与えることに強い権能があり、アンデッドを輪廻の輪に戻したり、魂すらも焼き尽くすとされるヴァラキアカの炎によって焼かれた人の魂を救うことができる。

その特性から現世利益には遠く離れており、それも世の人から忘れられることになった原因の一つ。

まさしくウィルを作品世界に転生させた張本人であり、その理由は後悔にまみれた人生にやり直しの機会を与えること。

そのことを知ったウィルにより、信仰を捧げる神とされ、人生を尽くして仕えることを誓われる。


魔法編集

周囲のマナと自身のマナを共振させ、神々が作りだした《創造のことば》を詠唱・記述することで特定の現象を引き起こす技能。

詠唱した場合は《ことば》、記述した場合は《しるし》となり、戦闘中にも空中に文字を描くことで発動したり、物に刻み込むことで半永久的に使用できる魔法道具を作り出したりと、《ことば》よりも《しるし》の方が汎用性が高いようである。

一方で、《ことば》の場合は複数の《ことば》を組み合わせることで様々な効果を発揮することができるため、即興性や柔軟性に優れている。

この辺りは恐らく、一長一短と言ったところ。

才能の有無はあるが、訓練を積めば誰でも使用可能な技術。しかし、マナという極めて流動的で不安定なものを燃料とし、かつ発声・筆記にもどうしても多少の揺らぎが生じる以上、常に暴発のリスクを伴い、最悪死亡することもある。

また、《ことば》である以上、嘘をついたり悪口を言うと鋭さや重みを減じると言われているため、大魔法使いと呼ばれるほどの使い手はほとんどおらず、魔法に長ければ長けるほど無口になるという。

人間の世界からすでに失われた古き《ことば》も多数存在する。

ガスからの教えもあり、ウィル自身は特に破壊力よりも、効果は小さいが取り扱いやすい魔法を好み、火力を必要とされる際にもさほど威力の大きな魔法を使わないようにしている。


全存在の抹消(ダムナティオ・メモリアエ)

作中に登場する魔法において最強の攻撃魔法。

通常は四人がかりでなければ発動することのできないかなり複雑な構成をした魔法であり、作中においてこの魔法を一人で発動できる魔法使いは、現時点においてガスとウィルの二人だけである。

この魔法は神々を苦しめるヴァラキアカですらも当たりさえすれば消し飛ばすことができるので、火力だけでいうのなら無敵の存在と言える。

ただし、そのあまりの威力ゆえに、基本的に人間以上の存在はこの魔法の対処法を考案しているため、作中でこの魔法が戦局を決めたことはない。

具体例として挙げれば、分身や変身によって躱すことができる。


竜の呪い編集

第三章にて、邪竜ヴァラキアカを倒したことで手に入れた力。

ウィルがヴァラキアカを討伐した際に、様々な要素が絡み合ったことでヴァラキアカの持つ竜の因子が打ち込まれ、その力の一部を利用できるようになった。

肉体に関しては元々の持つ筋力や持久力が底上げされ、ナイフ程度の刃物には傷一つかなくなった。

更には、鍛えずとも衰えることが無く、睡眠や食事も必要とせず、老化の速度も人より遅れることになったため、寿命に関しても人間を超えているらしい。

魔力に関しても強化されており、最大威力も上がっている。

反面、筋力を増そうとした場合は、今まで以上に筋肉に負荷をかけねばならなくなり、他人よりも暑さや寒さに対する耐性が上がったため、遠征の際にどうしても集団行動で差が出てしまうというデメリットが生まれている。

特にウィルは戦闘以上に、集団行動で他人と距離が開いてしまうという点にデメリットを感じており、このことからも、これらの効果を「竜の呪い」と呼んでおり、忌み嫌ってはいないが、自分に課せられた試練の一つとして捉えている。


ヴァラキアカ

神話の時代から暗躍し続ける邪悪な竜。第三章のラスボスで、鉄錆山脈における支配者にして、かつてその山に築かれていたドワーフの王国を滅ぼし、ドワーフの一族を追いやった。その後、ドワーフ一族との戦いから復活したところを、ウィルによって討伐される。

いわゆる悪いドラゴンの典型で、黄金や宝物、乙女の生贄を好む俗世間的な存在。神話の時代から善なる神々と悪なる神々との間で傭兵を行っており、神々であってもその行いを黙認せざるを得ないほどに高い実力を持つ。

一方で、竜として誇り高い一面も兼ね備えており、俗物的な一面に関しても、俗世間的な欲望をむき出しにすることをこそ竜としての誇りとしているから。また戦いにあっては、圧倒的に不利な戦況にあってもそれを返り討ちにすることをこそ無上の喜びとしている為、基本的には正々堂々と真正面から相手の挑戦を受け、たとえ相手に援軍が訪れようともそれを卑怯とはしない。

ウィルによって討伐された際、喰らい尽くすもの(オーバーイーター)による攻撃、特大のドラゴンブレスをウィルに浴びせかけたことが絡まりあい、竜の持つ因子をウィルに打ち込むことになった。


装備編集

基本的には槍と盾をメインウェポンにして、サブウェポンに剣を使うというオーソドックスな騎士スタイル。


おぼろ月(ペイルムーン)

廃墟の都で手に入れ、それからヴァラキアカとの最終決戦まで使われた魔法のかかった槍。

掛けられた魔法は主に三つで、「頑丈になること」「槍自体が伸び縮みすること」「槍自体が光ること」

簡単に言うと、伸び縮みする照明にもなる槍。後述の装備に対して、威力と言う点では非常に劣るが、幼少期から使い続けていたという事で、ウィルにとっては非常に愛着のある槍だった。

しかし、ヴァラキアカとの激戦によって破壊され、新たに光る機能を持つ短剣として打ち直された後、道端で知り合った新人冒険者に譲られた。


夜明け呼ぶもの(コールドゥン)

元々は鉄錆山脈のドワーフの王家に伝わる名剣。

黄金の輝きを放つ刀身を持った両手剣であり、名前を呼ぶことで刀身が光り輝く。

それ以外の効果についての詳細は不明だが、敵対者に対して攻撃力が増す効果があると思われる。

ドワーフ側との協議の結果、おぼろ月の代わりのメインウェポンとして槍(グレイブ)に仕立て直され「一生の間ウィルに貸し出され、ウィルの死後返還される」という事になっている。


喰らい尽くすもの(オーバーイーター)

漆黒の刀身を持ち、刀身に深紅の文様が彫り込まれた片手剣。

作中通して最強格として扱われる魔剣にしてウィルが持ちうる最強の装備であり、同時にウィルにとっては複雑な因縁を持つ剣。

刀身に彫り込まれた文様は魔法を発動する文字によって刻まれた《しるし》であり、その効果は「この剣で生命力を有する存在を斬ると、斬ったぶんだけ使い手の生命力が回復する」

簡単に言えば、「敵を斬り続ける限り不死身でいられる

その強大な力から使い続ければ注意力が散漫になり技が鈍っていき最終的には策を用いられてあっけなく死んでしまう、持ち主を破滅に導く正しく魔剣である。

元々はかつてこの世界に侵攻し、現在は封印されている上王(ハイ・キング)と呼ばれる悪魔の王の得物。


余談編集

書籍版の設定では転生後の名前は己を曲げない男に育つようにと願いを込めてブラッドが名付けている(ウィリアム=意思の兜の意から)。

創作的には鬼火伝承にある現世を彷徨い続ける男の魂「ウィル・オ・ウィスプ」(松明持ちのウィリアム)が由来になっていると思われる。


関連項目編集

パラディン

ルーデウス・グレイラット…生前の生き方を悔いて今世では努力を欠かさない転生系主人公。人間としてのタイプはだいぶ違う。

ユナ(くまクマ熊ベアー)…(少年期時代の)中の人及び異世界転移した引きこもりの主人公繋がり。但しこちらは転生ではなく召喚で異世界に来ており、ウィルと違い、現実世界に未練は無く過ごしている。

ポップ…本来ならば四人がかりで使う究極の魔法を一人で使うという共通点がある。

ヒュンケル…人里離れた地でアンデッドを親として育った戦士。

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最果てのパラディン さいはてのぱらでぃん

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