「そーれ がっちゃんこ! よし! よし! よしっ!」
概要
姿勢の悪そうな猫背に気だるそうなジト目に団子鼻、所々が「泥」で汚れており、靴は左右で違うものを履いている等、どこか名前通り迂闊そうな外見をしている。
彼女に上半身の化石と下半身の化石を渡すと、古代のポケモンを復元して貰える。
しかし、彼女の手によって復元されたポケモン達は、皆一様に上半身と下半身が歪な接合をした、キメラのようなポケモン群だった。
詳しくはカセキメラの項目を参照。
図鑑説明からも、
- 「呼吸がしづらい」=ウオチルドン(シールド版。更にこれが原因で絶滅したともされる)
- 「餌を食べにくい」=ウオチルドン(ソード版)
- 「自らの身体が生む寒さに震える」=パッチルドン(ソード版)
- 「歩くことが非常に苦手」/「それが祟って動きが鈍すぎたことが絶滅の原因」=パッチルドン(ソード版/シールド版)
- 「貧弱な上半身なのだが、たくましすぎる下半身を持つ」/「調子に乗って餌になる植物を食べ尽くしたのが絶滅の原因」=パッチラゴン(ソード版)
……等、生物として明らかな欠陥を抱えている実態が、チルドン系列を中心に図鑑で語られている。(ポケモン図鑑の内容は、上記復元されたポケモンから逆算されたの憶測なのだが、実際に存在したかのように書かれている。)
このようなポケモンを上述のセリフと共に生み出す、ウカッツ博士の生命倫理に対する希薄さから、ユーザー間で物議を醸す事態となった。
そもそも、化石業界では誤った復元予想が立てられたケースはいくつもあり、本作の化石要素はそれをネタにしたものであるが、生命の尊さを重んじる一部のプレイヤーの顰蹙を買ったのは事実である。
また、作中で彼女のバックボーンがほとんど語られない。彼女とカセキメラに関するエピソードや、彼女がこのような研究に辿り着いたバックボーンがあればまた評価も違ったのだろうが、モブキャラゆえに情報が少なすぎるのも事実。
図鑑説明を彼女が書いたのかどうか分からず、その真偽も分からない。彼女自身は純粋な知的好奇心や探究心から実行しており、全く悪びれていない……等々の要素が積み重なり、ユーザー間でも彼女に対する評価が分かれている。
とはいえ、何気に専用グラフィックのキャラクターである。
アニメ
アニメオリジナルで男性科学者・ガサッツと共同で研究をしている。
アニメでも迂闊な所は相変わらずで、カレーのルーとチョコレートを間違えて持ってきていたり、装置のボタンを度々押し間違えそうになったりしていた。
原作では「スカしちゃってサ」等の問題発言をしたが、こちらは研究の時以外はややテンションが低く、ガサッツの指摘にすぐに慌てる等、比較的まともな言動になっている。
但し、劇中でウカッツがウオチルドンを、ガサッツがパッチラゴンを復元しようとした際、発見された化石の生前を推測するシーンで「海底から頭上の獲物を食べやすくする為、頭部の上下を逆転させる」等、生物学上でほぼ有り得ない発想を平気でする、いざ復元の寸前でウカッツのうかつさ、ガサッツのがさつさが同時に発動した結果、互いにウオノラゴンとパッチルドンになる誤った復元がされてしまうミスが起こると、ガサッツと共に即座に「新種のポケモン」としてでっち上げる等、マッドサイエンティストな気質はやはり残っている。
化石ポケモンの新しいデータが取れて満足し、自身が復元したウオノラゴンがサトシを気に入ったのもあって、サトシにウオノラゴンを譲渡した。
ガサッツ
アニメオリジナルのキャラクター(CVは福西勝也)で、名前通りがさつな人物。
ボサボサの髪にボタンのズレたシャツを着ている。ウカッツと同じ泥で汚れており、着用する眼鏡も泥にまみれている。
大抵の事柄は笑って流す一方で細かい理屈を嫌がる、大雑把かつ適当な性格。ウカッツよりはしっかりしているように見えて、それ以上にがさつで、彼女と同様研究者の気質が幾分欠けている。
それもあってか、作中ではしばしば「ホントがさつね」「迂闊なやつだ」と互いに呆れあっていた。
「にどげり」を覚えたバンバドロを連れている。
彼もウカッツと同じく根は悪人ではなく、パッチルドンがゴウを気に入ったのを察すると、助けてくれた礼も兼ねてゴウにパッチルドンを譲渡した。
関連イラスト
関連タグ
アクロマ フジ老人:いずれも科学的探究心の赴くままにポケモンを合体させたり、創造したりしているが、後には姿勢を改めている点がウカッツと異なる。
クルマユ:顔が似ているポケモンとしてよく名前が挙がる。
マッドサイエンティスト:衣服に泥が付いているのはmud(泥)とmad(気狂い)を掛けているものと思われる。