プロフィール
概要
2000年に公開された劇場版『ONE PIECE』の1作目に登場した映画オリジナルの海賊。
かつて“東の海”で活躍した「黄金の大海賊」。懸賞金6000万ベリー。
首領クリークさながらの大海賊団を指揮して黄金を集め続け、ついには世界の黄金の3分の1を手にしたとされ、船団に積まれた黄金は夜の海を昼さながらに照らしたという逸話がある。
劇中から数年前の時点でぱったりと姿を消しており、集めた黄金を小さな島に隠して死んだと噂されている。この噂を巡って、今作の物語は進行する。
実はおでん屋の岩蔵とはかつて兄弟同然に育った仲だったが、共に海賊になって黄金を手にしようと誘うも黄金に価値を感じない彼と衝突して死別同然の形で生き別れになっていたことが判明する。
なお、黄金にこだわったのは金鉱掘りの父親が僅かな黄金しか手に入らずにこの世を去った人生を恥じている事に起因しているが、岩蔵の方はおでんの作り方を教えてくれたウーナンの父親を尊敬しており、それ故に黄金を求める事を優先するウーナンに対して「黄金は笑わねえ、酒も飲まねえ、歌も歌わねえ、涙も流さねえ、まるで石ころと同じだ」と指摘していた。
莫大な黄金を手にした後に失踪したのは死期を悟ったためであり、黄金をすべて元の持ち主に返したうえで、島の地下に掘った部屋の中でひとり死を迎え白骨死体と化していた。
そこに遺していた遺書を通して、岩蔵とようやく再会を果たすことが出来た。
黄金を返したのは、「黄金は笑わねえ(以下略)」という岩蔵の最後の言葉から、自分が本当に欲しかったのは黄金ではなく、それを手に入れるまでの冒険であったことに気づいたからであった。
そういう意味では、ウーナンと彼の黄金を奪おうとしたエルドラゴは表と裏を象徴するコインのような存在と言えるのかもしれない。
強さ
描写が無いため詳しくは不明だが、ゲーム『とびだせ海賊団!』にて、ウーナンの全盛期を知る人物によると、「ルフィの強さも凄いが、ウーナンには及ばない(意訳)」と称しており、少なくとも当時(東の海編)のルフィを上回る強さだった事が窺える。
余談
少年期のウーナン役の草尾毅氏はのちのTVアニメでコーザやハグワール・D・サウロも演じていた。
ウーナンが活動していた時代は本編ではロックス海賊団を始めとした0世代の時代である。
関連タグ
ONEPIECE 劇場版ONEPIECE アニワン ONEPIECE(2000)
ローカイ:ゲーム『とびだせ海賊団!』で登場した海賊であり、ウーナンとは浅からぬ因縁がある人物。
マッド・トレジャー:TVスペシャルで登場した海賊であり、ある意味ウーナンのアンチテーゼと呼べる悪役。
ギルド・テゾーロ:黄金を操る能力を持つ世界一の大富豪。ウーナンと同じく貧しさから始まりウーナンとは違い黄金に魅入られてしまった。