概要
エシソンとも表記されるイギリス南西部のウェールズ地方に伝わる妖精。
小さな透明な姿をした妖精で、単体では“エシル”もしくは“エシス(Ellyll)”と呼ばれるが、常に団体で行動している事から複数形の“エサソン(Ellyllon)”と呼ばれるようになったとされる。
古い木の根や石灰石の割れ目に群生する毒キノコとフェアリー・バターという名の黄色い汁を出す菌類を主食としており、林のジメジメした木々の根元で暮しているとされ、クィーン・マッブと呼ばれる女王が彼らの国を統治しているといわれている。
性格は善良でとりわけ不幸な境遇の人物を見付けると、手伝いをしてくれるといわれており、彼らの言いつけ通りに早く眠っておくと、毎晩約束通りに仕事を手伝ってくれるという。
ただし注意しておかなければならない事が1つだある。それは「好奇心に駆られて彼らの姿を見ようとしてはいけない」という事で、もしそのタブーを破れば、姿を見られることを極端に嫌う彼らはたちまち姿を消してしまい、2度と現れなくなってしまうという。
その為、もし彼らの楽しく歌いながら仕事をする声が聞こえてきても気づかないふりをしておくことがマナーだといわれている。