概要
三沢光晴が1998年、全日本プロレス時代後期に開発したオリジナル技で、彼を代表するフィニッシュ・ホールドのひとつ。技の形からパイルドライバーの派生技とされる。
技名のエメラルドは三沢のトレードカラーが由来であり、フロウジョンは滝や流れを意味している。相手が滝のように激しくマットに落ちていく様から名付けられた。
相手をうつぶせの形で自分の肩に担ぎ、相手の首と腰を抱えた状態から自らの体重を預けるように相手側に倒れ込み、相手を頭部や背中からマットに落とす技。
三沢が最初に公開したバージョンは技に移行するまでのタメが非常に長く、相手を問答無用で危険な形に落としてしまう技であったため、スムーズに技を掛けられ、かつ相手の受け身の技量に応じて落とす角度をコントロールできるようフォームの修正が図られている。この初期のフォームから、技名が決定するまでは「変形ツームストン・パイルドライバー」の仮称が当てられていた。
持ち上げ方をボディスラム方式からブレーンバスター方式に変えることで、より鋭い角度で落とすことのできる「エメラルドフロウジョン改」を三沢本人が開発したように、持ち上げ方や落とし方で多種多様なアレンジが可能な技でもあり、2020年代に入ってなお多くのレスラーによって様々な派生技が生まれ続けている。
甲虫王者ムシキングでは「エメラルドフロージョン」という名称で、アダー完結編まではクロゴホンヅノカブト、新甲虫王者ムシキングからはケンタウルスオオカブトの超必殺わざとして登場する。
究極必殺わざ「スーパーエメラルドフロージョン」は両方で登場。