CV：長谷川弘
概要
『アクマイザー3』第23話「なぜだ?!魔法力がきかない」に登場した隊長怪人。一応狼男の怪人なのだが、 銀色の三日月のような頭部をしていて、額と顎に牙が生えているという狼とは言い難い外見をしている（隊長の証の角も見当たらない）。三日月状の肩アーマーをしており、右胸には満月、左胸には三日月の飾りがある。
アクマ族の名門貴族の出身で、非常に気位が高い。またイビルの剣の師匠でもある（彼が少年だった頃からの付き合いの模様）。ただし、友情を重んじるイビルと違い、友情を「人間の悪」と断じて侮蔑しており、彼に平然と嘘をつくなど、その本性は師弟関係すらも利用する卑劣漢である。
武器はジャンケルと杖で、杖には一端には三日月（牙付き）、もう一端には満月（黄色と黒色で塗分けられている）のオブジェがある。杖の満月の部分を夜空の月を覆うように上空に固定させて満月であるかのように偽装し、その裏に隠れる事が出来る。
彼の部隊は「ウルフ突撃隊」と呼称され、配下の兵士アグマーは三日月型のブーメランを武器としている。なお彼自身もこのブーメランを使用する。
また劇中で初めて「アクマ力」を正式に披露したアクマ族であり、「アクマ力・従うべし」で杖の三日月で突いた人間を狼人間（どちらかというと吸血鬼っぽいが）にしてしまう。他にも、劇中では様々なアクマ力を披露した（後述）。
弱点は銀の十字架で出来た玉。
劇中の活躍
夜中にデートをしていたタケルとミチコというカップルの前に現れて、ミチコに「怪物」と言われて「怪物とは何という事を!」と言って憤慨しつつも、自分に（及び腰ながら）挑もうとしたタケルをアクマ力で狼人間に変えた。タケルにミチコを抹殺させようとするも、ザビタンが彼女を救出した事で失敗し、さらにザビタンに偽装満月に潜んでいる事を見破られて、彼のザラードが眉間に刺さって地上に降りてしまう。ザビタンに加えてガブラまで現れると、ウルフ突撃隊を召喚して戦闘を始め、自身は「アクマ力・金縛り」を二人にかけるも、ザビタンの魔法力で金縛りが解除されてしてしまう。今度は「アクマ力・大地割り」を披露するも、ザビタンには無効であり、内心悔しがりつつもひとまず退散した。
逃げた先でイビルの襲撃に遭うも、自身の顔を見た彼が剣を収めると、彼にザビタン、ガブラの抹殺を指示するが拒否されてしまう。そこで、「アクマ像」という置き物をザビタンの寝起きする場所に置くように頼み、「ザビタンにしばらく寝てもらうだけ」と嘘を言って立ち去る。一平の部屋の天井裏にアクマ像が置かれると、本拠地にある本体とも言うべき守護魔像に祈祷をかけて、ザビタンの魔法力を封じる（これは一種の催眠術らしく、アクマ像を直視した光彦は眠ってしまった）。
「アクマ力・爆発するべし」で各所に火事を発生させて暴れ回るが、そこに南雲健二が現れる。魔法力で戦おうにも封じられたためにザビタンに戻る事も出来ない彼をウルフ突撃隊に襲撃させるが、ガブラに一蹴されてしまう。ガブラを「水ぶくれ」と罵って杖で攻撃し、彼の水を抜いて拉致し、退却する健二に対しても「アクマ力・変わるべし」でギャリバーAを木馬に変えるものの、ダルニアの横槍が入り、さらにはイビルも乱入した事で健二に逃げられてしまう。騙された事を知って怒りを露にするイビルに対してジャンケルで挑み、彼のイラードを弾き飛ばすと、ザビタンを捕まえるべく彼をジャンケルで叩いて気絶させて捕える。
その後、光彦の証言（正確には寝言）によってアクマ像を発見したダルニアによってアクマ像が破壊される。そうとも知らず、一平の部屋に侵入したアグマーによって健二を捕えると、本拠地に瓶詰めにされたイビルとガブラを彼に見せ、「アクマ力・溶けるべし」で二人を処刑しようとするが、健二はザビタンに戻ってしまい、二人も救出されてしまう。ザビタンと一進一退の剣戟を繰り広げるも、イビルが用意した銀の玉を投げたザビタンによって武装解除に追い込まれ、魔法陣アタックを受けて爆死した。
余談
アクマイザー3と旧知である隊長怪人には今まで幼馴染や恋人が派遣されていたが、今回は恩師が選出された。
狼人間にされたタケルは元に戻れたかは不明（アクマ力は解除されているので無事だといいが...）。
劇中でタケルは「日本では狼は80年前に滅んだ」と言っていたが、記録上は1905年とされており、（放送当時においては）70年前が正しい。
関連タグ
三ヶ月仮面：同じく三日月頭の怪人。こちらも月のオブジェが付いた杖を武器とし、狼人間の増産を目論んだ。
奇械人オオカミン：同じく目撃者に怪物呼ばわりされて「怪物ではない!」と反論した狼の怪人。ちなみに登場回を手掛けたのは本話と同じ伊上勝氏だったりする。
