概要
オホーツク文化とは、3世紀から13世紀まで北海道北海岸、樺太、南千島の沿海部に栄えた海洋漁猟民族の文化である。オホーツク海沿岸部を中心に栄えていたことからこの名前がついた。同時期に北海道にあった続縄文文化や擦文文化とは別の文化。
特徴
稲作が当時の技術では不可能であったため、海獣狩猟や漁を中心とする生活を送っていたのが特徴。また、食用に豚や犬も飼っていた。住居は竪穴式住居で、道具はオホーツク式土器や石器などを使っていた。
歴史
3世紀ごろに樺太南西端と北海道北端で発生し、8世紀ごろには上記の領域まで広がったが、9世紀ごろから擦文文化の拡大により消滅した。ただし、オホーツク文化と擦文文化両方の影響を受けたトビニタイ文化などの形で残った。