概要
漫画・アニメ『NARUTO』の登場人物、はたけカカシ×うちはオビトの腐向けカップリング。
二人はアカデミー時代からの同期だが、カカシは飛び級でオビトよりも早くにアカデミーを卒業している。
その後ミナト・カカシ・オビト・リンのフォーマンセルでミナト班を結成することになる。
天才と落ちこぼれ、相反する性格から互いのことを水と油と言い表しており少年時代は喧嘩の絶えない間柄だった。
ある任務をきっかけに二人の関係は大きく変わり、『神威』と呼ばれる一対の写輪眼を共有することになる。
プロフィール
はたけカカシ | うちはオビト | |
---|---|---|
年齢 | 12歳※→27歳→30歳(31歳) | 13歳→31歳 |
誕生日 | 9月15日 | 2月10日 |
血液型 | O型 | O型 |
星座 | おとめ座 | みずがめ座 |
身長 / 体重(少年期) | ?cm / ?kg | 154.2cm / 44.5kg |
身長 / 体重 | 181cm / 67.5kg | 182cm / 70.3kg |
性格 | 気楽、冷静沈着 | 仲間思い、マイペース |
好きな言葉 | チームワーク | チームワーク、仲間 |
余談だが公式データブックの『者の書』にてトビの身長・体重が175cm・55.9kgであったことから、オビトが本編で再登場してから最新のデータブック『陣の書』が発売されるまでは子供の頃は明らかにオビトの方が身長が高かったが、大人になってから二人の身長は逆転したとファンの間では思われていた。
※少年期のカカシの年齢はアニメの設定画にて12歳相当と記載されているが、オビトが早生まれのためほぼ同い年であると推測される。
詳細(本編終盤のネタバレあり)
少年期
才能と実力がありルールや掟に固執するカカシ、落ちこぼれだが掟よりも仲間を大事に思うオビトは互いの考えが噛み合わず、同じ班の仲間でありながら常に衝突していた。
神無毘橋の戦いにおいてオビトはカカシの悲惨な過去を知り、カカシはオビトの「ルールや掟を破るやつはクズ呼ばわりされる… けどな… 仲間を大切にしない奴はそれ以上のクズだ」という言葉にこれまでの価値観が壊されるほどの衝撃を受け、対立した関係から歩み寄ることができたがその後すぐオビトはカカシを庇い殉職してしまう。その前にカカシもオビトを庇い負傷しておりカカシは左瞼に、オビトは右半身に一生消えない傷跡が残っている。自身の死を悟ったオビトは上忍祝いとしてカカシに左目の写輪眼を贈った。
オビトの言葉や生き様はその後のカカシの人生に多大なる影響を及ぼしており、前述のセリフは教え子であるナルト・サスケ・サクラの三人にも伝えているほどである。
現在
長年死亡したと思われていたオビトだったが実は仮面の男(トビ)として生きており、その面が割れ正体があらわになったことで敵としてカカシの前に立ちはだかることとなる。この世界は絶望しかない地獄であると認識し闇に落ち、少年期のカカシを救った英雄とは真逆の存在となってしまったオビトと、現在の仲間と過去のオビトの意志を守るため今のオビトを手にかける決意をしたカカシによる戦いは悲哀を感じさせるものとなっている。
ナルトたちとの戦いや対話を通し改心したオビトは、瀕死のナルトを救うためカカシとツーマンセルを組みマダラへと挑む。対の神威を全く同じタイミングで発動させマダラを出し抜くシーンでは、かつての神無毘橋の戦いを彷彿とさせるコンビネーションを見せつけた。
本来一対の写輪眼を別々の人間が持つことは珍しく、本編で確認できるのはカカシとオビトの二人のみとなっているため、同じ眼を使い戦う様は非常にアツく唯一無二の関係性となっている。
カグヤとの戦いにおいて危機に陥ったナルトとサスケを命を捨てる覚悟で庇うカカシとオビトだったが、オビトは神威の能力を使いカカシを助け、一人リンの待つあの世へと逝くことになる。しかしあの世へ逝く前に「少し遠回りをしたい」と言い最期に写輪眼を失ったカカシへと(期限付きではあるが)神威の能力の全てを授けた。この際リンには「色々あったけど…やっぱり仲がいいんだね」と嬉しそうに微笑まれており、オビトは「そ…そんなことねーよ!あいつとオレは水と油だ!」と照れながら否定していたが、同時に「あいつが何もできないで畑に突っ立ってる文字通りのカカシみたいになってるのは…なんかシャクなんだ!」となんだかんだと言いつつカカシのことを認めている発言もしている。
チャクラを通しカカシの中に留まっていたオビトだったが、カグヤとの戦いが終わった後は互いに感謝を伝え合い、最後は敵としてではなく友として別れることができた。
終戦後、カカシはそれまで火影になるつもりはなかったがオビトに託された言葉により六代目火影に就任する。
- マダラから「写輪眼は左右揃って本来の力を発揮するもの」と言われた際オビトは「オレとカカシが揃えばより強くなれる」と考えており、カカシに写輪眼を渡したことを後悔する様子は一切なかったのだが、これは闇落ちしてからも変わっておらずカカシの左目を自ら回収することはなかった。さらに死んだ後も「せっかくやった上忍祝いのプレゼントが帰って来たんじゃ寝覚めが悪い」と火影就任の祝いとして期限付きの写輪眼を託している。上記のシーンでは他国にまで轟かせた『写輪眼のカカシ』という勇名は仮面の男として暗躍していた頃のオビトの耳にも入っていたことがうかがえる。
- マダラに拾われたオビトは心臓に呪印札を埋め込まれており自害ができない身体にされていた。そのため神威空間での戦闘においてカカシを誘導し雷切で自身の心臓を貫かせ呪印札を無理やり排除することで身体の自由を奪い返している。同じように呪印札を埋め込まれていたリンと似た行動を取るオビト、自身の術でチームメイトの心臓を二度にわたり貫くことになるカカシの構図はあまりにも残酷で悲しいものとなっている。
- 昔はオビトの遅刻癖をカカシが咎める立場だったが、本編のカカシは昔のオビトと同じような遅刻癖がある。しかし人助けをして遅れていたオビトとは違い、カカシの場合は朝早くからオビトの名が刻まれた慰霊碑の前で長時間自分を戒めていたために遅刻を繰り返していた。これ以外にも死んだ(と思っていた)オビトに心の中で語りかけるカカシの描写が度々存在する。
- 作中において『神威』を所有している忍はカカシとオビトの二人だけである。そのため神威固有の時空間、通称・神威空間は通常他の人間が立ち入ることのできないこの二人のみが干渉できる空間となっている。さらに同じ写輪眼であることから条件は不明だが互いの視界が共有されることもある。
- 『ナルティメットストーム4』では本編のストーリーとは少し違った展開となっているため、ゲームならではのカカシとオビトの別れ、ナルトを庇い亡くなったオビトを嘲笑うゼツに対して「オレの友を……笑うな!!」と激昂するカカシには一見の価値がある。さらにゲーム内の合体奥義でも本編では見られない対の神威による連携技を披露している。
余談
「カカオビ」タグは付いていないが、この作品を見れば、カカシがオビトに対し、どれほど拗らせた感情を持っていたかわかると思われる。
原作651・652話で描かれた『オビトが神無毘橋の戦い以降も木ノ葉隠れの里にいたら』というもしもの姿、いわゆる上忍ifや『カグヤとの戦いの後もオビトが生存していたら』という生存ifの作品が多く見受けられる。
これは今も昔も、二人が和解できた途端オビトがすぐさま亡くなってしまうことが要因と思われる。
本編の関係性が最も美しいのは当然だが、分かり合えた二人が共にいられる期間があまりにも刹那的であるが故にもしオビトが生きてカカシの隣にいたらという妄想を止めることは難しいと言える。
さらなる派生でカカシが変装した姿のスケアとオビトが変装した姿のトビのカップリングであるスケトビも存在する。
表記揺れ
kakaobi KKOB kkob 卡帶 卡带 卡帯 카카오비