概要
町中で単に「ハト」と呼ばれる鳥類は基本的にこのカワラバトである。
ただ呼称としては家畜化した品種を指す「ドバト」の方がメジャー。一応品種改良はされているものの、生物学的には特に区別されておらずカワラバト=ドバトという認識である。
外見
羽の毛色は濃淡の灰色、首のあたりのみ緑色と紫色の羽となっているのが特徴。くちばしはそれほど長くない。
生態
人間への警戒心が希薄で家禽としても扱いやすかったため、伝書鳩などに用いられてきた。繁殖力も低くないため、飼育下からの逃亡などで野生化したドバトはカラスと並んで日本全国大抵の都市部に生活している。
余談
- ドバト及びカワラバトは狩猟対象から外れている。伝書鳩の誤射が動物愛護法に抵触することへの措置であったが、伝書鳩が衰退した今でもレースなどへの転向もあって引き続き狩猟対象にはなっていない(動物愛護法では飼育下にある鳥の殺害が禁止されている)
- ドバトは繁殖力が高く、そこそこ糧食に困らなければかなりの個体数になるほどタフネスなため、一部地域では増えすぎによる人間への被害(主に糞による歴史的建造物の汚損や腐食、並びに起源を同じにするカビや野外で付着したダニによる健康被害)が目立ち始めている。広島県ではハトへの餌やりを条例で禁止しており、平和記念公園のハトの個体数を四分の一まで減らすことに成功したとのこと
- 以上の弊害から外来種としてのイメージが強く日本とのかかわりも浅い…と思いきや、実は奈良時代にはすでに日本に持ち込まれている。
関連タグ
シラコバト…江戸時代に移入された外来種だが、こちらは別種の上天然記念物扱い。
カワラバト(けものフレンズ) -本種をモチーフにした擬人化キャラクター