概要
ムクロジ科植物ガラナのエキスを使った、コーラやドクターペッパーに似た、茶色い炭酸飲料である。
原産地のブラジルでは国民的な飲料であり、インベブ社の「ガラナ・アンタルチカ」やコカ・コーラ社の「クアッチ」などが著名であり、日本でも前者が入手可能であり、後者も一時期展開されていた事がある。
日本でのガラナ飲料
日本では北海道名物として知られるが、1958年にコカ・コーラ上陸に対抗する為に国内の中小清涼飲料メーカーの団体である全国清涼飲料協同組合連合会が黒船たるコカ・コーラへの対抗馬として開発した経緯がある。全国的には定着したとは言えず、コカ・コーラが圧倒的なシェアを獲得するにつれ、ガラナ飲料の生産は低調になっていったが、北海道ではコカ・コーラの進出がボトラーズ関係で揉めていた3年の間にガラナ飲料が定着した。
北海道以外でも、キリンガラナ(旧・キリンMet'sガラナ)として全国で飲むことができる。九州や関西では地場中小企業生産のガラナ飲料がノンアルコールビール的な存在として飲まれていたり、こどもびいるとして子供向けに販売されている物も存在している。北海道拠点ながら茨城県・埼玉県に進出しているコンビニ・セイコーマートでもたいていは販売している。
首都圏の喫茶店である喫茶室ルノアールのメニューにも北海道の業者が製造したコアップ・ガラナがある。