概要
作者は『鉄血のオルフェンズ』のコミカライズを担当した礒部一真氏。メカニックデザインはpixivユーザーでもある諸星佑吾氏(この記事の画像はすべて氏の作品)。
戦国時代のような世界で和風の機体が戦う、時代劇のような異色作(ただし英語が「古い言葉」として扱われていたりと実際にははるか未来の話である模様)。
あらすじ
時は天法三十一年。鉄機と呼ばれる巨大な鎧を巻き込んだ長い戦乱の世は“徳轟家”と呼ばれる軍勢が納めていた。徳轟幕府は天下泰平と武芸奨励の為ある“政”を定めた。定められたルールの下、鉄機の首を獲り合い勝ち残ったものには望むものが与えられる。“参勤鋼對”数年毎に開かれる鉄機による武芸会。権力を示さんとする者、力を試さんとする者。数多の望みを叶えようとする者達が、仮初めの平和の中、火華を散らす。(第零話より)
登場人物
天炉藩
謀反の罪を被せられ取り潰された藩。
- 如月 虎鉄
CV:赤羽根健治
本作の主人公で頑駄無 武頼の搭乗者。無鉄砲だが正義感の強い性格。鉄機使いの悪党を各地で成敗していたため“鉄機狩り”として指名手配されている。
- 天炉 千夜
現当主の少女。勝気な性格。当主としての芯は強い。
- 黒星
忍者の1人で色黒な男性。一見不真面目にみえるがさまざまな策を講じている。“参勤鋼對”開始時は危険な立場であることを虎鉄や千代に伝えるために一芝居うった。
- 白星
忍者の1人で前髪で目元が隠れた少女。真面目な性格。しばらく虎鉄からは男だと勘違いされていた。
- 丸森 玄蔵
家老。勝手な行動を繰り返す虎鉄や千夜に苦労している。
- 機本 錫乃
鉄機鍛冶の少女。“参勤鋼對”開始後専属の技師として旅に同行する。
- 天炉 龍侍
千夜の兄でかつての武頼の搭乗者。
- 天炉 炎心
千夜の父で前党首。
徳轟家
- 徳轟 総全
征威大将軍。力至上主義だが柔軟な面もある。
- 虚のイカルガ
徳轟四天王の1人で天狗のような仮面をつけた青年。
鉄機の発掘・調査を担当している。
- 裁のシュラ
徳轟四天王の1人で鎧を着込んだ男性。徳轟家には高い忠誠心を持つ。気が短い。両面宿儺に搭乗する。
- 帳のツヅラ
徳轟四天王の1人で花魁のような女性。
- 潮のエビス
徳轟四天王の1人の年配の男性。鉄機開発担当でもある。
譜代大名“徳轟十二戦鬼”
徳轟家に使える12人の大名。容姿・家紋・使用鉄機全てが十二支を模している。
- 刃兎裏 半蔵
十契藩藩主。可愛らしい外見の少年。無邪気だが好戦的な一面もある。
黒星は訓練所時代の先輩で彼の頼みは断れない。
外様大名
33人の大名。
- 伊達 善村
伊達藩藩主。財政難から“参勤鋼對”への参加の辞退を申し出た。
その他
- 蛇舌
ごろつき集団「鬼怪組」の頭領。美しいものをなめる趣味を持つ。
- 大岡 忠信
江都中央奉行所・鉄機取締役。
- 雷舞 弾十郎
歌舞伎一座“雷舞座”の座長。極度の目立ちたがり屋。
鉄機を使った歌舞伎を公演し自らも不動丸に搭乗する。
- 二代目画叫老人卍
旅の絵描きで今作のあとがきで解説を行う。
- 如月 千里
虎鉄の剣術の師匠である女性。彼からは非常に恐れられている。
生身で鉄機の腕を落とすなどずば抜けた身体能力の持ち主。
鉄機
今作におけるモビルスーツにあたる存在。その大半が発掘された古代の遺物である。
- 頑駄無 武頼(がんだむ ぶらい)
伊達正宗を髣髴とさせる青い鎧と左右非対称の角が特徴の鉄機。
短刀を抜刀することで呼び出すことができる。操縦はトレース方式。
武装は巨大な日本刀“鉄機刀”。最初に装備していた物は折れてしまったが新たに名刀「火華」を装備する。
当初は純粋に「鉄機 武頼」と呼ばれていたが錫乃の提案でゲン担ぎとして武神の名“頑駄無尊”からとり改名された。のちに武頼 弐ノ型に強化される。
- 足軽
量産型鉄機。
基本的には農耕などに使う非戦闘型だが、奉行所に配備されている物や虎鉄が使用した物など戦闘用に改造されたものもある。
元ネタは ジムと思われる。
- 六道(ろくどう)
編み笠を被った髑髏のような顔の量産型鉄機。開発はエビス。基本装備は片手斧や日本刀。蛇舌が搭乗する一本角が生えた物や大岡が搭乗する奉行所使用、水中戦用など様々なバリュエーションがある。元ネタは ザクと思われる。
- 強羅(ごうら)
全身を亀のような鎧で覆った量産型鉄機。城の守護用に使われていた機体で防御力やパワーに優れる。また重量型にしてはスピードもある。さらに砲撃形態「攻守一体の型」への可変機能もある。
- 不動丸
歌舞伎役者のような姿の鉄機。音波攻撃が可能なハンマーが武器のパワー型の機体。
- 両面宿儺(りょうめんすくな)
阿修羅像のごとく複数の腕を持つ鉄機。
- 玉兎(ぎょくと)
刃兎裏家に代々伝わる鉄機で十二支の「卯」を模している。忍者のような姿で巨大な手裏剣や二振りの刀で武装している。首にある装置には様々な機能があり忍術に応用される。両脚にも仕込み刀「隠刺剣 兎角」が隠されている。元々は銀色がメインカラーだったが半蔵の趣味でピンクに塗装し直された。
- 日ノ輪姫
※中央の黒い機体
鍾乳洞で発見された鉄機。蛇腹状の武器を装備する。
謎の男の手により無人で起動した。
- 河童(かわらべ)
漁師によって発見された水中用と思われる鉄機。
- 焔魔爆鬼
崩れた地層から出土した攻城用と思われる鉄機。
- 破戒僧
割れた地盤から発見された弁慶のような外見の鉄機。
- 阿形
- 吽形
金剛力士像の中に隠されていた2体の鉄機。何かを封印していると予想されている。
- (異形の鉄機)
阿形・吽形が見つかった地点の周辺で目撃された蜘蛛のような形状の鉄機。
関連タグ
機動武闘伝Gガンダム:機体を使った代理戦争など共通点が多い
仮面ライダーセイバー:作者が自画像として使用