アラサーOLハマーン様
あらさーおーえるはまーんさま
『アラサーOLハマーン様』とは、ガンダムエース連載中のギャグマンガである。
『機動戦士Zガンダム』で初登場し、『機動戦士ガンダムZZ』ではラスボスであらせられるハマーン・カーン様がもし行き遅れのOLだったらという現パロであり、いわゆる日常系漫画。
基本的に『ガンダムZZ』のキャラをメインとしているが、『Zガンダム』などのキャラもサブで登場する。
ガンダムの日常系でZZのキャラがメインで登場する作品はなかなか珍しいと思われるので、同作品のファンは割と必見かもしれない。
原作ではあの顔で21歳であらせられるハマーン様であるが、本作では30歳とある意味リアリティのある設定となった。他のキャラクターも基本的に年齢が原作より上がっているので飲酒・喫煙描写に文句を付けてはいけないよ。
原作キャラは作品のジャンルに合わせてだいぶギャグ寄りにされている面もあるが、再現度は比較的高いのでガンダムの世界で戦争が起きなかったらというIFとしても楽しめる。
特にハマーンの恋愛観に関してはかなり忠実で、原作を知っている人から見ても『大体こうだった』と納得でき、さながら本編の続きのように思わされる部分も。
他にも宇宙世紀作品(『機動戦士ガンダム』『ポケットの中の戦争』『0083』『逆襲のシャア』『閃光のハサウェイ』『F91』『V』他)や、アナザーガンダムの小ネタもあり、一度読み終えたら虫眼鏡を使ってもう一回読み直すとまた味わいが深くなることであろう。
本編ガンダムシリーズ準拠の時系列を借に当てはめるなら『ZZ』の9~10年後なので、UC.0100前後、映像作品で言えば『機動戦士ガンダムNT』と『機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ』の中間くらいに当たる。…連載時期的に結構タイムリーな気もする。
単行本3巻の作者コメントで、この漫画の存在が「富野監督にバレた」らしい。
以下、キャラ名(『出典』)の順に表記する。
株式会社ネオ・ジオン
ハマーン様(『Z』『ZZ』)
本作の主人公。ネオジオン社広報部課長。
デキる女と思われているが私生活はズボラでグータラであり、可愛いものに目が無い。おまけに恋愛脳で弱いくせに酒好き。美人だが口調が時代劇の侍みたいな上に顔が怖いので、周囲からは怖い人だと思われているのが悩み。小学生の頃から中二病。しかも当時を振り返った本人は「めっちゃ性格ひねくれてたーーーッ」と恥ずかしさから赤面する事に。
ちなみに、この漫画の宣伝CMにおいて、ハマーン様は榊原良子ご本人が演じており、漫画本編のイラストを見た榊原氏は「お尻が可愛い」との感想を述べている。
スーパーハマーン
ハマーン様が世を忍ぶ仮の姿として、金髪ウイッグとドッキングした姿。『ZZ』39・40話に登場した姿が元ネタ。
シャア・アズナブル(『Z』)
見た目はZ時代のクワトロ・バジーナ。ネオジオン社商品開発部本部長。
原作ではハマーンに興味はなく付き合ったこともなかった(富野監督の小説より)が、本作ではハマーンの元彼となっている。
一度付き合っただけあってか原作と違いハマーンに対して悪印象を持っておらず、好意的に接している。
ハマーンに対して思わせぶりな態度を取り、その度に彼女が怒るというのが半ばお約束に。
愛猫は「ナイチン・ゲール」一歳メス。
ネットゲーム「JABURO」をプレイしており、魔法剣士の少女「クワトロ・バジーナ」としてプレイ(つまり、ネカマ)。
マシュマー・セロ(『ZZ』)
広報部社員でハマーン様の側近。一年中ホストのような恰好をしている。ご存知の通りハマーン様が大好きであるが、ハマーン様からはウザがられつつある。肩もみが得意。
キャラ・スーン(『ZZ』)
広報部社員のおっぱいおばけ。能天気で馴れ馴れしい。常に声が枯れている。ほぼこの漫画では女版ジュドーである。
恋愛願望があるらしく、ハマーン様と共にラサラに占ってもらった(結果、「近い将来ステキな出会いがあるでしょう!」と診断された)。
広報部社員で元ティターンズ社(ネオ・ジオンに吸収合併された)出身。外様出身なのもあってか、ハマーン様を尊敬しつつも恐れている。
レコア・ロンド(『Z』)
別部署で働かれているハマーン様の飲み友達。合コンでキャラの付き添いで知り合い、翌日社内の喫煙所で出くわした。原作と同じく恋愛に対して悩み事を抱えており、やさぐれている。
ラカン・ダカラン(『ZZ』)
原作とは逆にハマーン様より上司にあたる、営業部長。
下記の厄介な新人2人の研修をハマーン様に押し付けたため、ハマーン様からは「口ばっかりで上司に媚びるしか能がない奴」と陰口を叩かれている。
新人社員の双子の姉妹(時系列的にいてもおかしくないこの人の存在は不明)。営業態度は悪いがIT技術に精通しておりニュータイプと称される。ハマーン様の近所に住んでおり、無断で部屋に入っている。
プルツーは密かにハマーンの様子を録画しており、ミネバにそれを見せていた。また、プルツー自身は紫外線に弱いらしく、みんなで海に行く際には厚着していた(余談だが、現実世界の日本では2023年の夏は35度を前後するほどの猛暑日だった)。
フォウ・ムラサメ(『Z』)
商品企画部所属のファッションデザイナー。非常に気分屋で芸術家気質のわがまま娘(ハマーン様曰く「ゆとり世代め!」)だが腕は本物。秘密裏に空き部屋を「ムラサメ研究所」と称しコスプレ衣装を作っている。
実はカミーユとファの幼馴染で、小学校の途中で転校した。
ナミカー・コーネル(『Z』)
商品企画部部長。
イリア・パゾム(『ZZ』)
社長秘書。
アーガマ社
ブライト・ノア(『Z』『ZZ』他)
アーガマ社の中堅ビジネスマン。ハマーン様とはライバルに当たる。
大の愛妻家&親ばかなのに、カミーユから同僚のEさんと浮気(?)していると誤解されている。
作者は4巻のコメントで「ブライトの目は描きやすい」と評している。
カミーユ・ビダン(『Z』)
新入社員でブライトさんの部下。腕はいいが口が悪く協調性が限りなく低い為、精神年齢が同レベルなハマーン様とは大人げないケンカに明け暮れている。おまけに人の善意を全く素直に受け取らないへそ曲がりであるため、ファから片思いされている事にも気付いていない。
ネットゲーム「JABURO」では剣士「Ζ(ゼータ)」としてプレイしており、部屋にはアイドル「ロザミィ」のポスターが張ってあり、ストレスでゲームして夜更かししていたり、ネットで知り合った魔法剣士の少女「クワトロ・バジーナ」がシャアだと知って落ち込むなど、精神面では「中学生並み」。
また、ファと行ったプールで「絶叫 彗星ウェイブライダー」をやった直後に『Ζ』本編のラストで聖神崩壊したセリフを言い、同時に「ぷっつんカミーユ」になってしまった。
榊原氏同様、この漫画の宣伝CMでは、カミーユは飛田展男ご本人が演じている。
ファ・ユイリィ(『Z』)
アーガマ社商品開発部勤務。カミーユの幼馴染で幼稚園から同じというかなり愛の重い人。
エマリー・オンス(『ΖΖ』)
ブライトの同僚。カミーユから「ブライトと不倫している」と根も葉もない被害妄想をされている。
ルー・ルカ(『ZZ』)
第5巻で登場。アーガマの広報部社員。「美人すぎるOL」としてTVで特集されているほどの有名人。
ZZ組の高校時代の先輩で、ジュドーに執着するハマーンを嫌い対抗意識を持つ。
サブキャラクター
ジュドー・アーシタ(『ZZ』)
ご存知原作主人公だが、アーガマ社の社員ではなくそこらへんのコンビニの店員である。明朗快活で笑顔が素敵な美少年。ハマーン様は氷川き○しや藤○風にハマるオバサンのごとくデレデレになっているが、ジュドー自身は(接している回数が少ない事もあってか) 原作と違って異性としては特に意識していない。
4巻の宣伝PVでは矢尾一樹ご本人が担当。
リィナ・アーシタ(『ZZ』)
ジュドーくんの妹。ホラー映画の超おたく。
ヤザン・ゲーブル(『Z』『ZZ』)
ジュドーくんの働いているコンビニの店長。見た目はおっかないが結構いい人でホワイト上司。
ジョギングを日課で海水浴へ行くために美ボディを目指すハマーンにもコーチとして協力している。
ビーチャ・オーレグ&イーノ・アッバーブ&モンド・アガケ(『ZZ』)
合コンに来ていた男子大学生。ビーチャは歯に衣着せぬ言動で、イーノは良かれと思って言った事でハマーン様の癪に障った。
エル・ビアンノ(『ZZ』)
ビーチャの彼女。上記の合コンにキレていた。原作より巨乳。
元アーガマの社員で、超ヒット商品『補正下着 RX-78-2』の開発担当。現在はアパレル業界から退いている(本人曰く『すっかり燃えつきて退職したただの無職』)。
シャアが数年ぶりに再会しようと約束の場所で待ち合わせていた。シャアが連絡を取っているのをハマーン様は盗み聞きし、その内容から浮気と勘違いしてしまった。なお、アムロ本人はハマーン様のことを知らない様子。
カミーユと同じ大学の先輩で面識もある。
ハマーン様の遠い御親戚にして妹分。18歳の女子大生。この姿が見られる頃には原作のハマーン様はご逝去なされているので少し切ない所である。
非常に聡明で甘え上手でありハマーン様大好きっ子。
バスク・オム(『Z』)
ネオジオン社の取引先である重鎮ファッションプロデューサー。超スケベ。
そのせいかコミックス2巻のおまけページでの「Q.バスクさんの好きなものは何ですか?」との質問に対し、「金っ 権力 女!!」と勢いよく答え、脇にいたハマーン様は引き気味になりつつ「古い体制と共に滅べ…!」と嫌悪感を露わにしていた。
グレミー・トト(『ZZ』)
第5巻で登場。ハマーンを憎むような描写を見せる。
パプテマス・シロッコ(『Z』)
第5巻で登場。グレミーと同行している。
サラサ・ムーン(『ΖΖ』)
ニュースキャスターで占い師。「占いの館 月月(moon moon) 光の教え」の経営者。
ハマーンの心の闇(?)を見抜き、彼女を導く役割をする。
その他モブキャラクター
エマ・シーン&ヘンケン・ベッケナー(『Z』)
ハマーン様の大学時代の友人と、その旦那さん。
ヘンケンさんはシャアの友人(これはまあ納得できる)。
トーレス(『Ζ』『ΖΖ』)
カミーユの同僚。ロザミィのファンらしい。
ゴットン・ゴー(『ZZ』)
ネオ・ジオン広報部社員。
ゲーツ・キャパ(『Z』)
ネオ・ジオン広報部社員。第1話と第4話にカメオ出演。
クリスチーナ・マッケンジー&バーナード・ワイズマン(『ポケットの中の戦争』)
2巻で1コマだけ登場。映画館『0079CINEMA』に映画を見に来ていた。
3巻の社員旅行編で登場。
しかも1キャラクターどころか、射的屋の景品の一つ(代名詞たる鉄仮面から下はこけしみたいな、マスコット人形)である。
キャラクター(登場人物)ではないが、上記の射的屋の景品の一つにあったフィギュアらしきもの。
しかもハマーン様はこれが欲しかった訳でもないのに、誤射や流れ弾でゲットしてしまった景品群の中にあった。
ガンダムのパチモンを公式スピンオフギャグマンガでパロディするという、何気に意趣返しである。
その後、第41話の終盤のシーンでプルが恐竜化怪獣化のおもちゃと一緒に遊んでいる事から、彼女に譲ったと思われる。
ロザミィ(『Z』)
カミーユとファ(特にカミーユ)が追っかけているアイドル。
しかも何気に衣装やポージングが銀河の妖精と言われし歌姫なものになっている。
ジェリド・メサ(『Z』)
マウアーの彼氏。運がない。現在失職中でマウアーのひも。「次こそは汚名挽回してやるっ」というセリフに「誤字ではない」と注釈が入れられている。
宣伝CMでカミーユを演じた飛田氏は収録の後、漫画本編のジェリドを見て「ジェリドって可哀そう」との感想を述べた(『Ζ』本編で一連の戦闘がカミーユとのいざこざから始まり、結果的に戦犯になってしまったことを踏まえ、この漫画本編でのジェリドの扱いが「どうしてこうなった」のかを考えると、合理的な感想かもしれない)。
カツ・コバヤシ(『Ζ』)
サラの回想で登場。過去にサラと付き合っていると思い込み、彼女に貢いでいたが「一方的だ」と振られて泣きながら去っていった。本編では「男友達A」。
サエグサ(『Ζ』『ΖΖ』)
ハマーン様とカミーユの行きつけのおでん屋「SAEGUSA ODEN」の店主。その他、ハマーン様の回想でバーテンダーをやっていたり、配達員やタクシーの運転手だったりと役柄を変えて登場することが多い。
ルチーナ・レビン(『ΖΖ』)
居酒屋「コア3」の店員。ハマーン様とキャラとの関係を気にしている。
ネオ・ジオン一行の社員旅行による宿泊先の射的コーナーの店番。小さく描かれている。
フォウの隠し部屋「ムラサメ研究所」にある衣装とカツラとして登場。
ガルマ・ザビ&イセリナ・エッシェンバッハ(『初代』)
ハマーン様のJS時代の回想で登場。
現在はカフェを経営しているらしい?
ミハル・ラトキエ(『初代』)
ハマーン様とカミーユが偶然相席になったラーメン屋の店員。
4巻と5巻で1コマだけ登場。アナザーガンダムなのに。
デギン・ザビ(『初代』)
ジャミトフ・ハイマン(『Z』)
4巻で1コマだけ登場。食事会でバスクとともに酒を飲んでいた。
ランバ・ラル(『初代』)
5巻のハマーン様の散らかった部屋のカップ麺『ラル麺』の表紙に登場した他、コンビニの宣伝旗に「おにぎりフェア ラルさんおすすめ」と顔が登場している(彼を主役にした『ラル飯』の影響か?)。
マチルダ・アジャン(『初代』)
5巻のハマーン様の部屋にある『ウェディング』なる雑誌のカバーのモデルとして登場。
原作で婚約者のウッディ・マルデンと結婚した可能性がある。
テム・レイ(『初代』)
原作ではアムロの父親。
本編では5巻にてサラサの占いの館の近くの通行人として登場した他、コンビニの客として登場。
ご存じ『機動戦士ガンダム』およびシリーズの生みの親である監督。
5巻でハマーン様が読んでいた『週刊ド代』なる雑誌の表紙に登場。
タムラ(『初代』)
5巻でハマーン様とカミーユが食事をとった蕎麦屋の店主。
デザート・ロンメル(『ΖΖ』)
5巻でカミーユがプレイしているネットゲーム「JABURO」のNPCの商人として登場。
おなじみ「黒い三連星」の3人組。
5巻でカミーユがプレイしているネットゲーム「JABURO」の酒場で登場。
5巻でカミーユがプレイしているネットゲーム「JABURO」に酒場の店員として登場。
リュウ・ホセイ(『初代』)
5巻で、シャアがハマーン様に貸し付けたゲーム「JABURO」の「男性キャラの設定」に登場。
ウッソ・エヴィン(『V』)
5巻でカミーユがファと行ったプールにて登場。原作より子供として描かれている。
シャクティ・カリン(『V』)
ウッソ同様に登場。スク水には「杓」と書かれている。
オリファー・イノエ、ペギー・リー、コニー・フランシス、ケイト・ブッシュ、ユカ・マイラス、ジュンコ・ジェンコ、ロメロ・マラバル、オデロ・ヘンリーク、スージィ・リレーン、カレル・マサリク(いずれも『V』)
それぞれカミーユとファが行ったプールの客として登場。
ジャッキー・トノムラ(『SEED』)
5巻にて、遅刻しそうになったハマーン様を後ろから見て気にしていた。
マリュー・ラミアス、タリア・グラディス、アーノルド・ノイマン、ダリダ・ローラハ・チャンドラII世(『SEED』、『SEED DESTINY』)
5巻に登場。遅刻寸前のハマーン様を載せたアムロのオープンカー「ペガサス号」を気にしていた。チャンドラⅡ世のネームプレートには「Ⅱ」と書かれている。
株式会社ネオ・ジオン
アパレル系ブランド。天にそびえる高層ビルが本社。ハマーン様の広報課は6階。
女性用下着は『ガザC』、『ハンマ・ハンマ』、『バウ』とネオ・ジオンのMSがモチーフ。
アーガマ社
ネオ・ジオン社のライバル企業で、数年前にあった第一次ネオ・ジオン販売戦争でネオ・ジオンに圧勝したことがある。
もちきゅべ
巴マミの平凡な日常:にたようなもの
干物妹!うまるちゃん:女子高生と社会人(OL)の違いはあるが、外と帰宅後やその他のプライベートでの主人公兼メインヒロインのギャップなど、共通点多数。というか、モチーフ元の一つだろうか?