概要
CV:西村ちなみ
作品の主な舞台となる、東南アジア密林地帯の住人。
負傷した父バレストに代わり、現地民ゲリラ一派の前線指揮官的な立場にあった。その為か、歳に似合わぬほど老練さと気丈さを見せるが、一方で年頃の少女らしい一面もある。
お気に入りの水場で水浴していたところを見られたのが縁でシロー・アマダと知り合い、軍人にありがちな傲慢さのない率直な彼に惹かれ、口実を作っては何かと第08小隊に付き纏っていた。
しかし聡いが故に、当初からシローに意中の女性がいる事を察しており、年齢的に未成熟かつ荒事に身を置く自分が女性としての魅力に乏しいとの自覚(思い込み)も手伝って、告白には至らなかった。もっとも彼女の想いは周囲の知るところであり、好意を向けられているシローの煮え切らない態度に、ミケル・ニノリッチが激昂する一幕も。
戦後はミケルと共に行方不明になったシロー捜索の旅に出て、紆余曲折の末にようやく山奥でアイナ・サハリンと共に静かに暮らすシローと再会を果たす。
なお、ゲリラの拠点でもあった彼女の生まれ故郷の村はオデッサ作戦での敗退から撤退中のジオン軍のトップ小隊と遭遇。血気に逸った1人のゲリラによる攻撃から戦端が開かれた結果、父・バレストを含む多くの戦死者を出し、ほぼ壊滅してしまうという惨事に遭う。
小説では……
上記の内容を本編よりも重々しく描いた作風で知られるノベライズ版では連邦軍兵士たちに暴行を受けている最中、舌を噛んで自殺するという悲惨極まりない最期を遂げている。
これにより、村人たちは08小隊を遠ざけるようになり、シローは正義の戦争など無いことを痛感した。
戦後、シローはアイナの間に生まれた女児にキキと名付けるという最低限の救済が描かれた。
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