曖昧さ回避
- 本記事で解説するバンドを名前の元ネタとした、『ジョジョの奇妙な冒険』に登場するスタンドについては「キング・クリムゾン」の記事を参照。
- 西公平の同名の漫画については『KINGCRIMSON』の記事を参照。
概要
プログレッシブ・ロックと呼ばれるジャンルを代表するバンド。1968年に結成。
5大プログレッシブロックの1つ。
1969年にアルバム「クリムゾンキングの宮殿」でデビューした時のメンバーはマイケル・ジャイルズ(ドラムス)、ロバート・フリップ(ギター)、イアン・マクドナルド(作曲、キーボード、サクソフォーン、フルート、メロトロン、ヴィブラフォン)、グレッグ・レイク(ヴォーカル、ベース)、ピート・シンフィールド(作詞、照明)の5人だった。
当初のリーダー格はイアン・マクドナルドだったが、1st.アルバム発表後に主要メンバーが抜けてしまい、その後もメンバーの変遷が激しい。2021年に解散するまで唯一のオリジナル・メンバーとしてロバート・フリップがリーダーを務めている。
1972年に一端解散するも、2021年まで何度も再結成している。
バリー・ゴッドバー(1946年~1970年)が描いた1st.アルバム「クリムゾンキングの宮殿」のジャケット絵が印象的で、pixivではそのパロディ作品が多い。同アルバム収録曲『21世紀の精神異常者(21st Century Schizoid Man)』が代表曲として有名で、色々な映画やTV番組やCM等で使われている。
音楽性
時代につれて音楽性が何回も変わっている。
初期はプログレッシブロックの傾向が色濃く出ており、メロトロンや管弦楽器を使用した、前衛的で幻想的な音楽を魅力としている。
10分近い音楽も多く、これもプログレッシブロックの特徴である。
他のバンドとは一線を画す、革新的なバンドとなったのは、リーダーのロバートフリップは音楽に対して妥協せず常に音楽を追求していたからと言われている。
1972年には即興演奏を中心とした音楽性に変わっていく。
メンバーが大きく入れ替わっており、名ドラマーのビル・ブルーフォードが加入している。
5thアルバム「太陽と戦慄」7thアルバム「レッド」はバンドを代表する名アルバムである。
メンバーが脱退していってしまい、1974年に解散する。
1980年にビル・ブルーフォードと共に再結成。
今までは管弦楽器を使用していたが、それを廃してギターロックに変わる等、劇的な変化を遂げた。一部からの批判はあったものの、8thアルバム「ディシプリン」は高い評価を持っている。