DATA
概要
『ミラーマン』第22話「月面怪獣キング・ワンダーとの死闘」に登場。
インベーダーが防衛隊の月面基地を破壊するために月に送り込んだ怪獣。
全身をダイヤモンドより硬い皮膚組織が覆っており、背中はまるで月面のクレーターの様に、所々隆起している。
主な武器は額の発光体から放つ緑色の光線(『ミラーファイト』ではワンダービームと呼称)と口から吐く赤い破壊光線。接近戦ではカニ爪状の腕を用いて攻撃する。また、尻尾は根元から巨大なハサミ状の器官になっており、これで敵を挟み込み電流を流す戦法も得意としている。
劇中での活躍
月に飛来し、目的通りに月面基地を襲撃するが、防衛隊の人工衛星から発射されたミサイル攻撃を受けた為一時撤退する。
その後、再び月基地を襲撃し、ミラーマンと激突。月に行くために体力を消耗している上、月面という大気は真空に程近く、重力は地球の1/6という環境の影響で全力を出せないミラーマンを圧倒。谷底に突き落としてダメージを与えたミラーマンを、尻尾のハサミで拘束し電流攻撃で追い詰めるも、気力を振り絞ったミラーマンの放ったミラーナイフで尻尾のハサミを破壊されて脱出され、間合いを取られたところで続けざまに放たれたシルバークロスを受け、致命傷を負う。最後の悪あがきに額からビームを放つが、すかさずディフェンスミラーで跳ね返されて爆死した。
余談
- デザイン段階での名称は「月面魔獣ワンダーラ」。
- 鳴き声はガブラのものにエコー処理を加えたもの。
- 月には鏡となりうるものが存在しない上、片道約38万kmという、長い空間移動に耐えられない可能性があったため、京太郎は御手洗博士からも月面で戦う事を禁止されていた。ミラーマンは水たまりに映った月の光を辿り、光と化した自分を人工衛星に反射させ、月面基地の破片から出現するという無茶な方法を使った。そうまでして月面に行ったのは心臓病で入院中の少年と月の石を持ってくる約束も交わしていたため。ミラーマンが手出ししにくい環境を選んだインベーダーの戦略眼には目を見張るものがあるが、破壊活動の影響で制圧に失敗したのは皮肉という他ない。
- なお、この回では病室の絵という形でキティファイヤーが登場している。