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概要

キーリはCygamesのスマートフォンRPG『プリンセスコネクト!Re:Dive』のキャラクター。

シャドウの一個体であり、カスミの姿を模倣している。

カスミのキャラクターストーリー5話から8話まで登場する。

人物(?)

シャドウの調査をする中でカスミが出会った、彼女の姿形を模倣したシャドウ。

しかし探偵らしい尊大な物言いで話すカスミとは違い、普通の敬語口調でありどこか気弱な印象を見せる少女。

どういうわけかカスミを「名探偵さん」、主人公を「先輩」と呼称し、最初は主人公に、コミュニケーションを重ねるうちにカスミにも無邪気に懐く姿を見せる。

当初はカスミからしてみれば意味のないフレーズを繰り返すだけであったが、主人公には何故か反応を示し、次第にカスミとも会話できる程度まで発展した。

また、キーリという名前はカスミ本人が名付けたものであり、曰く「彼女が繰り返すフレーズの中に名前らしきものを確認したからとりあえずそれをもじって用いている」とのこと。

彼女が繰り返す意味のないフレーズとは、前作プリンセスコネクト!における霧原かすみ…つまり記憶が改変される前のカスミ自身のセリフそのもの。

カスミとは違うキーリの人格も、霧原かすみとしてのソレ…幼い頃から憧れた探偵の理想像をキャラとして振る舞っているカスミではない、カスミ本来の人格・性格が反映されたものであり、カスミ本人はそれを「私の外に構築された私自身」「録音された己の声に違和感を覚えるように、見ているだけで些細な差異が気になって堪らなくなる」と称した。

そんなキーリの姿に、次第にカスミも親しみを覚えるが…

もうひとりの私

次第にキーリは衰弱し、世界から消え失せようとしてしまう。

本来「世界におけるバグ」「強引な『再構築』と何らかの悪意により歪んでしまった、この世界に発生した齟齬」がシャドウの本質であり、キーリもまたその例外ではなかった。

カスミはこれまでキーリが存在を保てた要因を主人公の力にあるとし、その発動を懇願するが、結局は対症療法であり根本的な解決には至らずじまいのままである。

その後、アメスの見せる夢の世界では「学校の飼育小屋や花壇が荒らされるという事件を解決した際の犯人で、保健所に処分されそうになりあわてて保護した猫」という設定で登場。

リマと同じくmimi(無印におけるアストルムへダイブするVRツール。翻訳機能も備えており、リマの他にRでは外国人のペコリーヌも用いている)でコミュニケーションを取れることを発見したかすみの手により、彼女と短い言葉を交わした。

シャドウとしてのキーリの消滅はどうあがいても免れないものの、同じデータ上の生命体にシンパシーを抱いたアメスの計らいで自我のみが彼女の空き領域に保護されるという形でかろうじて生存。アメスの見せる夢の世界でのみの再会を約束された。

『先輩たちのことが、大好きです』

『だから、お別れは嫌でした』

『名探偵さん』

『ありがとう』

『お別れが寂しいって、思ってくれて』

愛してくれて、ありがとう

『私の生存を願ってくれて、ありがとう』

なお、アメスのセリフからもキーリの消滅が避けられないものであることは否定できないが、肝心のカスミのキャラストーリーは消えかかるキーリを嘆くカスミのセリフで終わっており、その後を示すナレーション等も挿入されていない。言ってみればやや尻切れトンボな印象が拭えない結末となっている。

ただし、ナナカ を筆頭に☆6キャラストーリーで☆5までで解決しなかったストーリーの結末が描かれたキャラクターもおり、いずれ実装されるカスミの☆6に期待が寄せられる。

アニメにおけるキーリ

第4話から登場。

概ね上記キャラクターストーリーと共通する流れだが、カスミと主人公との三人で展開されたゲーム版の物語との最大の相違点として、その場に【美食殿】【自警団(カォン)】の面々が居合わせている。そのためカスミやユウキの他にコッコロに懐いた姿を見せている。

また、キーリに自我が芽生えた理由についてもカスミの推理という形でユウキの能力が原因であることが示唆されており、ゲームにおいても(セリフとしてはっきりと触れられてはいないものの)同様に主人公が能力を発動すると同時に言葉を発し始めている。

カスミのものの色を変えた立ち絵一つしか存在しなかったゲーム版とは違い、明確に一人のキャラクターとして表情豊かなキーリを堪能することができる。

また、「自分と瓜二つというのはどうも落ち着かない」というカスミの発案でまさかの別の服装・髪型に着替えるという数少ないキーリファン垂涎の展開も。

普段の探偵衣装ではなく普通の少女らしい服装に着替え、ピンクのリボンでお団子に纏められた髪型はゲーム版のカスミのどの別衣装とも異なる印象であり、またこれをきっかけに更にカスミに懐く姿を見せた。

5話でも引き続き登場。シャドウの性質を利用し囮として作戦に参加する。

キーリも名探偵になる!と意気込むものの、ほどなくしてゲームと同じ流れで世界の自浄作用により消滅・アメスによって保護される。

ただしアメスによるセリフの中で『全てが解放された時、ユウキたちが再びキーリと会えるよう私が大切に保管するわ』とゲーム版とは少し違う理由が語られている。

その後本人の登場こそないものの、この回でカスミに(ゲーム版とは違い)明確な指針を与えたことが回り回ってアニメ版プリンセスコネクト!Re:Diveという作品において決して小さくない役割を持つこととなる。

10〜12話のクライマックス。カスミは王宮への侵入・ユニとの情報共有という形で世界の謎を解き明かす一角を担うのだが、そもそもこの二人が面識を持つきっかけがユニの研究に目をつけたカスミ側のアプローチであることが語られている。

(主にメタ的な理由ながら)メインストーリーに関わらないユニと、第一部では大きく関わることがなかったものの後の第二部ではその時の世界の状況を的確に整理しムイミラビリスタといった重要人物にも感心を向けられるカスミ。

二人の天才が手を組み、ゲーム世界よりも早く本筋に関わり、果ては覇瞳皇帝を倒す大きな役割を担ったアニメ世界。

ゲーム世界では関わりを持たなかった二人がなぜ手を組むことになったのか、王都の名探偵がなぜかの賢者の唾棄された研究に着目したのか。

「必ず君を消し去った正体を暴いて見せる。見ていてくれ、キーリ!」

もう一人の自分との別れ、彼女への誓いがカスミを動かしたことは推理するまでもないだろう。

余談(アニメ版)

初登場の第4話のサブタイトル「駆け出しの名探偵~ミロワールに想いを寄せて~」もミロワール=鏡というキャラストーリーにおいてキーリを指して使われた表現が用いられている。

アニメという媒体において喜怒哀楽を豊かに表し、コスチュームの変更まで披露し、さらには結果的に重要キャラと呼んで差し支えない役回りであるなど総じていちキャラストーリーの端役だったゲームからは大きな出世を果たしたとも言えるが、そちらでの結末を知っている視聴者からはこれから地面に叩きつけて粉々にする壺の価値と由来を丁寧に説明する回という感想も。案の定結末はゲーム版と変わらなかった

カスミの頬を舐めるシーンは上記ゲーム版キャラストーリー8話における、猫のキーリとかすみの一枚絵と全く同じ構図となっている。ただしキーリが猫となったのは上記のような経緯があるため、アニメ版のそれらしい仕草はあくまでもファンサービスと考えられる。

第5話にてゲーム版と同じ「あちらの世界」での記憶がリフレインするというシーンが存在するが、よく考えてみるとやや不自然な状況となっている。

というのも「あちらの世界」におけるキーリ……花壇を荒らして保護された子猫というのはアメスの与えた設定であり、実際の現実に存在した生命・出来事ではないはずである。

しかしアニメにおいてはアメスのではなくまるで主人公の記憶そのもののフラッシュバックかのように描かれており、その際に「君は…」とキーリの正体に気づくかのようなセリフも存在する。

多くのプレイヤーの認識が間違っており実際に現実にキーリという猫が存在していたということなのか、あるいは当の5話で発覚したアニメ版世界の顛末から、ゲームと大筋は同じと思われる前の周回の記憶なのか。はたまた単なる設定ミスか。

数ヶ月後にゲーム版で開催されたイベント『エピソード・オブ・パイレーツ 海賊島の呪われし遺宝』にて本人は当然登場しないが、エンディング映像にてカスミが着用している服は全くの同一デザインでこそないものの、アニメ版でキーリが着用した服に酷似したデザインである。

ただし登場はエンディングのみで特にその衣装の出自も語られず、デザインの流用あるいはファンサービス程度のものと思われる。

イベント内でカスミが語った『救える命を見捨てたりはしない』というセリフにまでキーリの影を見出すのはこじつけが過ぎるだろうか。

関連項目

プリンセスコネクト!Re:Dive

カスミ / 霧原かすみ

アヤネ…カスミと同じく『シャドウ』と関わりが深いキャラ。

シオリ…オリジナル同士も縁深い間柄であるが、奇しくもアニメにおいてシャドウと関わりを持ったという繋がりが生まれた。

探偵

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    (カスミちゃんの二次創作は)初投稿です。 アニメプリンセスコネクトからかなり時間が経ってしまったのですが、今更ですが自分が妄想した閑話を形にしたいと思い筆を取りました。 カスミ(通常)のキャラストーリーを全てとアニメプリンセスコネクト二期を見ておくと、より楽しめると思います。二期でも特に4、5話と8話あたりは必須です。 いいね、ブクマ感想は創作の励みになります。

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