概要
バンギャルの男性版とも言える用語で、ヴィジュアル系が好きな男性のことを指す。
バンドのファンの男性といえばコピーバンドに勤しむキッズ系や音源評論系のブログを書いたりするオタクのイメージが従来は強かったが、それよりももっと広めのヴィジュアル系好き男子を指す言葉でもある。
ヴィジュアル系の歴史が伸びる中でギャ男の中には後にプロのバンドマンとなった者も少なからずおり、インタビューで「ギャ男時代にバンギャの女友達らと共に推し活を楽しんでいた」エピソードを語る者も多い。
先輩の有名バンドと対面した時にすっかりただのファンに戻ってはしゃいでいる光景もよくあり、自バンドの知名度が高くなってかつての推しバンドの関係者枠で入場できるような立場になったにもかかわらずバンギャに混じって物販を購入したりとギャ男時代に戻ってしまうエピソードも多い。2024年のSadie復活ライブでは多くのバンドマンがフロアでバンギャに混じってノっているという光景が見られたという。
また、作詞やコンセプト立案担当になった場合は「バンギャあるある」系のメタな歌詞を乗せた楽曲やyoutubeのバンギャについての分析やネタ動画企画をリリースすることも多い。
中にはかつての推しである先輩を主催イベントに招いたり再浮上の手伝いに乗り出すケースもあり、ヒィロが一時引退状態にあったKa-yuの音楽活動復帰を後押ししたり、ダウトが主催イベントでSHAZNAや有村竜太朗を招くなどしている。
また、音楽系以外の公人となって好きなV系語りをSNSでしていたり、V系について語るイベントに出演する者もいる。
ギャ男上がりの経験を作品に反映しているバンド
- 0.1gの誤算:作詞担当の緑川裕宇が自身のyoutubeチャンネルでギャ男時代の経験に基づいた企画や思い出話をよく上げている。
- ゴールデンボンバー:バンギャルの思考や生活を歌った歌詞や先輩V系バンドのパロディ楽曲も多い。
歌広場淳がV系語りのトークイベントなどに出演。
バンドマン以外のギャ男だった公人
- 山内秀一(俳優、ラジオパーソナリティ)
V系のイベント司会などを多数おこなっている。
亀三郎時代から幅広いバンドを聴き、一般的知名度の高いバンドから白塗り系に至るまでブログなどで語っている。
X個人アカウントで「今日の音楽」などと銘打ち、毎日テーマに沿ったV系バンドの曲名紹介をしている。かなりのジャンナーであることが窺える曲目紹介が多く、JanneDaArcの男性限定ライブにも参加したこともカムアウトしている。
- 梅津庸一(現代美術家)
SHAZNAをきっかけにギャ男になったことを公言し、プロとして知名度を上げたのち展示会でDIAURAとコラボ。