クレタ島の牡牛
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くれたとうのおうし
ギリシャ神話に登場する怪物の一体。
嘗て海神ポセイドンの聖獣であった怪物。
かの有名な怪物ミノタウロスの誕生に深く関わった存在でもある。
クレタ島の王、ミノスが自らの王位の証明と恩恵を求め、生け贄を捧げたことにより、ポセイドンから大層美しい牡牛を送られた。しかしポセイドンはミノスに恩恵の代償として、後にこの牡牛を生け贄に出すよう誓わせたが、それを渋ったミノスは別の牡牛を生け贄に捧げてしまった。
これにポセイドンは激怒し、牡牛を狂暴な魔物に変化させ、クレタ島で大暴れさせただけでなく、王妃パーシパエーに牡牛への異常な恋を芽ばえさせ、それに苦しんだパーシパエーは、ギリシャ一番の工巧ダイダロスに牡牛そっくりの木像を作らせ、結果的に牛頭の赤子が誕生した。この赤子こそ、後にクレタ島に伝わる怪物、ミノタウロスである。
第七の難行
英雄ヘラクレスは、後に「十二の功業」と呼ばれる数々の無茶振りの七つ目で、このクレタ島の雄牛の捕縛をミノス王に請うたが、ミノス王はヘラクレスが自力で捕縛する事を条件にこれを認め、ヘラクレスは自慢の怪力で狂暴になった牡牛を見事捕縛することに成功した。
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