グローウォーム(アズールレーン)
ぐろーうぉーむ
ハロー!わたしがロイヤルネイビーGクラスの駆逐艦、グローウォームよ!
ヤホー指揮官さん!今日も元気いっぱいのグローウォームと遊んでね! わたし、かくれんぼは得意だから!
ゲーム『アズールレーン』に登場するKAN-SEN(キャラクター)のひとり。
サービス開始当初から実装されており、2024年1月現在はメイン海域でのドロップ、および勲章を使って回す「支援要請」から入手できる。
イラストの投稿は(アズールレーン)のつかないグローウォームタグにも多いため、イラストを探す際には並行してチェックするといいだろう。
容姿
蛍石のような落ち着いたグリーンの髪を二本のおさげにし、臙脂を基調にした制服と、錨を象った長柄の武器(?)を持っている。また、顔のついた単装砲をお供に引き連れている。
武器の石突にある探照灯らしいランプと、お供の単装砲のお尻が緑の光を放っている。
これは名前が「Glow(輝く)+Worm(ミミズ様のにょろっとした虫・ワーム)」で、翅をもたない種の雌ホタル、もしくはホタルの幼虫やツチボタル(ヒカリキノコバエの幼虫)等の発光する幼虫全般を指すことからだろう。
中国語名の「萤火虫」という字を見るとより納得できるだろうか。
性格
元気いっぱいで、話していれば遊んだりぐるぐる回ったりCQCをかけようとしたり、あまりに元気すぎて公式からアホの子扱いも受けている。
具体的には、サンディエゴとオマハと同時に編成することでバカ三銃士を自称したり、オート戦闘開始時の警告UIにおいては蝶々に気をとられて敵の魚雷に当たりそうになっている等。
同時に公式からよく愛されているようで、上述のオート戦闘警告以外にも委託のアイコン、寮舎の食糧枯渇時のアイコン、TIPSの限界突破の解説例、ショップのダイヤ購入など、様々な場面でその姿を見せてくれる。
交友関係
史実で交戦したアドミラル・ヒッパーからは、一緒に編成すると「やっちゃいなさい!」と激励を受けるなど、仲はいい様子。『びそくぜんしんっ!』では「私にとってあの子こそロイヤル一の勇気の持ち主よ」と(ドのつくツンデレのヒッパーには珍しく)ストレートな称賛を口にしている。
また、史実での絡みこそ無いものの、工作艦のヴェスタルからは、元気すぎる妹みたいに見られている模様で、一緒に編成すると「安心してぶつけちゃって~」と妙に艶っぽい声で督励される。
姉のグレンヴィルからも「うんうん!そのままぶつけていいよ!」と言われてしまう...が、何を隠そうコメットヘッドスマッシュをグローウォームに教えたのはグレンヴィルであり、そのかいあってグローウォームからは「師匠」と仰がれている。
サンディエゴ、オマハ、ヴェスタルはユニオンの所属であり、ヒッパーは鉄血の所属である。
人懐っこいのか陣営を跨いだ関係性が豊かなようだ。
素のステータス値は高めの対潜値と引き換えに耐久値が低いぐらいで、特別際立った性能をしているわけではない。
グローウォームの真価はそのスキルのワンオフにして特殊な性能にある。
スキル
- コメットヘッドスマッシュ(攻撃)
前衛艦隊が敵とぶつかる時、敵が受ける接触ダメージが50.0%(MAX100.0%)アップする。同時に前衛艦隊が受ける接触ダメージを20.0%(MAX30.0%)軽減する |
『アズールレーン』では自キャラと敵キャラが接触することで双方にダメージが入るのだが、これを強化して攻撃手段にしてしまおうというスキル。接触時の被ダメージを軽減する艦は今でこそ増えているが、与ダメージまで強化するのは未だにグローウォームただ一人である。
なおスキル発動時には「ミリオンヘッドスマッシュ」と言っているが、どうやらこれはミスではなく意図的なものらしい。
- 緊急回避(防御)
20秒毎15.0%(30.0%)で発動。6秒間、自身が全ての攻撃を回避する |
ロイヤル駆逐艦ではよく搭載されている汎用スキル。戦法上ダメージがかさみがちなグローウォームにとってはありがたい。
- 全弾発射-グローウォーム
自身の主砲で15回(10回)攻撃する度に、全弾発射-グローウォームI(II)を行う |
上下に6発ずつの通常弾を放つ。弾はグローウォームの前方1キャラ分あたりの位置で一度停止してから一点に収束するように加速して飛んでいく。
運用
一見イロモノと思われがちだが、接触ダメージは耐久値依存の割合ダメージであるため、HPの高いボス相手には存外大きなダメージとなる。このことから、強敵をガリガリ接触ダメージで削って、至近距離にいくためにオマケの密着魚雷も叩きこむ、通称「頭突き艦隊」と呼ばれるコンセプト編成の根幹を担っている。
同時に、オート戦闘でのAIによる操作は不用意な接触ダメージを受けやすく、こちらではダメージを抑える防御バフとして扱える面もあり、難敵の攻略にも、格下の掃討にも役立つ意外な実力者である。
特異な戦術でありながら、グローウォーム一人が入っていれば基盤が完成するため、様々な艦との相性が研究されており、その奥深さに病みつきになる指揮官もいる。
グローウォームのドロップが狙える海域では、強力な陣営バフを持ちグローウォームもその恩恵にあずかれるクイーン・エリザベスや、最高クラスの雷撃火力を持ち突撃戦法とも相性のいい夕立を狙うことができる。彼女らをお迎えした際は、一度グローウォームとセットでの運用を試してみるのも面白いだろう。
モチーフになったのは、イギリス海軍のG級駆逐艦4番艦「グローウォーム」(HMS Glowworm, H92)。
1934年8月15日起工、1935年7月22日進水、1936年1月22日就役。4番艦だが進水・就役はG級の中で一番乗りであった。
他の姉妹艦との大きな違いは魚雷発射管の数。G級は533mm4連装魚雷発射管2基が標準だったが、グローウォームにはテストとして5連装魚雷発射管2基が搭載されていた。
なにかと衝突と縁がある艦で、姉妹艦のG級駆逐艦「グレネード」や、北海の哨戒警備のときにはノルウェーの船舶ともごっつんこしている。
何よりも大きな、そして最後の衝突は、1940年4月7日、ノルウェー沖でのドイツ軍との戦闘であった。
単独で行動していたグローウォームは、ドイツ軍の駆逐艦「Z11」と「Z18」を発見し、これと交戦。しかし敵側の救援に訪れた重巡洋艦「アドミラル・ヒッパー」に補足され、次第に追い詰められていく。
被弾や消耗で武装のほとんどを失ったグローウォームは、最終的にアドミラル・ヒッパーに体当たり攻撃を敢行、小破させるものの致命打にはいたらず、グローウォームは沈没してしまう。
アドミラル・ヒッパー側はその後、グローウォーム乗組員の救助活動を行い、40名の乗組員を救助した(内6名は死亡)。
そればかりかヒッパーのハイエ艦長は国際赤十字社を通してイギリスへ手紙を送り、この戦いで戦死したグローウォームのループ艦長の勇気を讃え、英国軍人へ対する最高勲章であるヴィクトリア十字章に推薦している。
こうしてループ艦長は敵国軍人からの推薦で勲章を授与されたという稀有な人物となった。
ウォーム(Worm)が(ミミズ様の)虫の意であるため、しばしばグロ虫という略称で呼ばれることがある。単純に名前を縮めた結果であり蔑称ではない(先達である『戦艦少女』のグローウォームも略称としてそう呼ばれており、それから流用されている)。
しかし「グロ」テスクな「虫」としても受け取れてしまうため蔑称と誤解されやすく、また実際このあだ名を検索エンジンで調べると基本的に「グロテスクな虫」しかヒットしないため、精神的ブラクラを踏むことになる。
元ネタがどうであれ、この呼称を不快に感じる方々もいるので、安易に使うのは避けるべきだろう。
本物のグローウォームとしてよく知られるツチボタルは、洞窟の天井で群れをつくり星のように輝く幻想的な光景を見せてくれ、生息域のニュージーランドやオーストラリアでは観光の目玉にもなっている。生物や自然の神秘に興味があるなら、ぜひ一度調べてみてほしい。国内では多摩動物公園での飼育・展示が行われている。
ただし一匹一匹を近くで見るとウネウネした幼虫であるため、虫が苦手な人はこれまた注意して検索しよう。
グレンヴィル:姉妹艦にして師匠。何がとは言わないがグローウォームの顔1個ぶんらしい。
アドミラル・ヒッパー:交戦相手。
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