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ケルベロス_地獄の番犬

けるべろすじごくのばんけん

日本の実写映画。原作・脚本・監督は押井守。後に「ケルベロス・サーガ」と呼ばれる作品シリーズの一つ。
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あんたの主人は誰なんだ!?


作品解説編集

1991年に公開された押井守監督による実写映画。


pixivのタグ登録の仕様上、アンダーバーを付記してあるが、本来は単純に『ケルベロス 地獄の番犬』である。

台湾香港日本にまたがり長期ロケを敢行した異色のロードムービーで、クライマックスの銃撃戦シーンでは香港の銃器メーカーの協力により、日本では不可能な実銃を使った撮影が行われた。


紅い眼鏡』の続編にあたるが、物語は前作の冒頭部の都々目の国外脱出から、帰国するまでの中間に当たる前日譚的な内容となっており、前作の段階では設定が固まっていなかったこともあり、一部の設定や時系列に相違が見られる。

低予算であった前作から大幅にスケールアップしており、前作では3体しか製作されなかったプロテクトギアは、本作では2000万円の予算をかけてケルベロスの頭部の数にちなみ50体が造られた。しかしいつものように実際にアクションで活躍しているのは極わずかである。


和洋中様々な様式の建築が軒を連ね、田畑や都市が混在する90年台初頭の台湾の町並みと異国情緒溢れる風景に川井憲次の美しいギターの音色が重ねられた本編は、奇妙な美しさと同時にこれまでの押井作品のおいて抜群なまでにダレ場に満ちあふれている。

この映画で得られた海外ロケのノウハウは後に『アヴァロン』等において活かされることになる。


あらすじ編集

ケルベロスの通り名で犯罪者たちを震え上がらせた首都警特機隊による反乱事件、通称『ケルベロス騒乱』から3年後…。


騒乱に参加した隊員・は出所後、かつて兄同然に慕っていた都々目紅一が何故、彼の目の前で国外へと逃亡したのか、その真意を問いただすべく台湾の地へと渡る。

白服の男・の手引で紅一の愛人を名乗る少女・唐密(タンミー)と出会い、彼女と共に紅一を追う旅に出た乾はあてどない彷徨の果てに、現地で漁師に身を窶していた紅一と再会を果たす。だが、紅一に真意を問うことが出来なかった乾は彼とタンミーと共に三人で奇妙ながら穏やかな共同生活を始める。


しかしそんな彼らを追って公安部の放った刺客達が迫りつつあった…。


登場人物編集

演:藤木義勝


都々目紅一

演:千葉繁


唐密(タンミー)

演:蘇意菁


演:松山鷹志


余談編集

物語冒頭や回想シーン等で度々登場する特機隊の隊員たちが所持しているアサルトライフルは、ファルコントーイ製のガリルSARのガスガンをベースに改造したものである(ガリルにM16系のチューリップハイダーを取り付けている)。


2003年発表の漫画『犬狼伝説 紅い足痕』は本作のストーリラインを踏襲している。ただし紅一は追われる側では無く追う側(乾の立ち位置)となっている。


関連タグ編集

ケルベロス・サーガ

MG42 モーゼルC96 ノリンコ86S

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