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首都警

しゅとけんちあんけいさつきこう

押井守原作の作品群『ケルベロス・サーガ』に登場する架空の警察組織。正式名称は『首都圏治安警察機構』。
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概要

押井守原作の作品群『ケルベロス・サーガ』に登場する架空の警察組織。正式名称は『首都圏治安警察機構』。
第二次世界大戦ドイツに負けた日本」という架空戦後史を舞台として、戦後日本の首都圏の治安悪化に対処するために創設された組織という設定。

『ケルベロス・サーガ』の第一作にあたる1987年の実写映画『紅い眼鏡』の時点では特にシリーズ化する予定も無く、まだ設定も固まっていなかったため、「首都圏対凶悪犯罪特殊武装機動特捜班」という警視庁内の一組織として登場したが、その後、1988年の漫画作品『犬狼伝説』にて基本的な設定が確立された。
ただし、『ケルベロス・サーガ』の作品はいずれもパラレル的な作品となっているため、『紅い眼鏡』以降も作品ごとに微妙に設定が異なっている。

解説

創設

第二次世界大戦後、ドイツに決定的な敗戦を喫した日本は、ワイマール体制下で占領統治を受けることになった。
日本は、占領軍の政策で警察組織の大幅な変更を行う。それは戦前の内務省の監督を受ける国家警察体制から、人口5000人以上の地方自治体に設置される自治体警察(自治警)と、それ以外の町村部を管轄とする国家地方警察の体制へと移行するというものだった。

それから数十年後、戦直後の在日ドイツ軍の占領統治下の混迷からようやく抜け出し、国際社会への復帰のために強行された経済政策は、失業者と凶悪犯罪の増加を招き、『セクト』と呼ばれる反体制過激派武装集団の形成を促してしまい、本来それらに対応するはずの自治警の能力を超えた武装闘争が首都圏を中心として激化し、深刻な社会問題と化していった。

そこで政府は国家警察への昇格を目論む自治警を牽制し、同時に自衛隊の治安出動を回避するため、第三の選択をとる。
即ち、国家公安委員会に直属し、首都圏にその活動範囲を限定しながら高い戦闘力を持つ警察機関「首都圏治安警察機構」、通称「首都警」の創設である。
首都警はセクトとの武力闘争の中で重武装化の道をひた走り、中でもドイツ軍払い下げの強化装甲服「プロテクトギア」に身を固め、重火器で武装した実働部隊「特機隊」は、強大な権限と実行力を以って犯罪者やテロリストを制圧していった。

暗転

当初こそ首都の治安を守る番人としてその栄誉を独占した首都警ではあったが、セクトとの闘争は時に市街戦の様相を呈するほどに苛烈なものであった。
やがて、ようやく実を結び始めた経済政策が人々に「戦後」からの脱却を期待させる中、立法措置によってセクトが非合法組織化して地下に潜伏するようになると、四谷暴動事件を境に次第に首都警は世論の指弾に晒されるようになる。

そして、世論だけでなく首都警を解体し国家警察への昇格を目論む自治警、特機隊をスケープゴートに首都警存続を図る首都警公安部、特機隊を第三の暴力装置として警戒する自衛隊など様々な勢力との軋轢の中で、特機隊は急速にその孤立を深めていった。

バルク事件

そんな情勢下、来日したドイツのパルク外交特使の目の前で、セクトが潜伏するデモ隊と特機隊が交戦するという「バルク事件」が起こる。
当初は警視庁機動隊が警備を実施していたものの、デモ隊は機動隊の防衛線を突破し、特使の車を取り囲んでしまう。後方で警視庁機動隊を支援するために待機していた特機隊は、状況を見て直ちに介入。これにセクトが応戦したために、激しい市街戦へと発展してしまった。
セクトの制圧自体には成功したものの、首都警はその際の激しい戦闘と過剰警備を批判されたことが致命打となり、組織の解体が決定してしまう。

ケルベロス騒乱、そして終焉

だが昭和42年2月26日、首都警解体に反発した特機隊隊長・巽志朗は自ら特機隊を率いて武装蜂起し、自治警本部のある警視庁庁舎を制圧・占拠するという「ケルベロス騒乱」を引き起こす。

これに対し、政府は自衛隊の治安出動を決定。陸上自衛隊に新たに編成されたプロテクトギア装備の普通科部隊が出動し、特機隊に対して危害射撃を行い、巽志朗らを射殺してこれを制圧。首都警訓練学校に篭城していた部隊も警視庁によって制圧され、特機隊は巽志朗以下多数の死者と逮捕者を出して壊滅し、その歴史を終える事となった。

但し、特機隊副長・半田元や特機隊隊員・都々目紅一を始めとする数名の特機隊員が行方不明となっており、その消息は把握できていない。また、この事件において東京都公安委員数名が特機隊の銃で射殺されているが、実は自己の目論見に不都合な委員を粛清するために、首都警公安部部長・室戸文明が配下の公安部員を使って殺害した可能性が疑われている。

組織

  • 警備部

首都警の中核を成す執行部隊「特機隊」を擁する部門。

  • 特機隊
警備部の執行部隊であり、実質的な首都警の実働部隊。正式名称は作品によって異なり「特殊武装機動警備大隊」、「特殊機甲大隊」とも。いずれにしても大隊編成で、軍隊に匹敵する練度と装備を持った機動隊という性質を持つ。
強化装甲服プロテクトギアMG34といった強力な装備で身を固め、その高い戦闘力を行使することを前提にした攻性の強い警備を行う。
特機隊副長・半田元が中心となって作り出した、特機隊保全の為の非公式の防諜組織。隊内の信頼できるメンバー隊員によって構成され、スパイのあぶり出しや粛清といった活動を影で行っている。
  • 公安部
公安事案の初動捜査を行う公安特科隊や、捜査部門の公安課、直下の実働部隊である作戦課を擁する。
かねてより巽率いる特機隊の過剰警備を批判していた公安部部長・室戸文明は、セクトが地下組織化したことで公安活動を主とした治安維持への体制の移行を主張しており、公安部と特機隊は水面下で対立状態にある。

関連タグ

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