概要
「サイバーボッツ」の世界で初めて実用化に成功したVA(ヴァリアント・アーマー)。
ちなみにVAとはヴァリアブルメダルと呼ばれる形状記憶合金を採用した汎用機動兵器である。
ゲーム中では既にロールアウトから半世紀以上が経過している為、他のVAと比較すると性能面で見劣りは否めない。
ゲーム中に登場する機体は千代丸率いるレジスタンス軍によって独自の改良が施され、巨大なエネルギー球を発生させるプラズマフィールドリアクターや、回転ブレードに変形可能なニーアーマー等が装備されている。
「パワードギア」では
「サイバーボッツ」と同じくカプコンがリリースしたベルトスクロールアクションゲームの「パワードギア」にも、同名のVAが敵勢力の主力機として登場する(…というか、リリース自体はこっちが先。「サイバーボッツ」は「パワードギア」のVAのグラフィックなどを流用して作られたゲームなのである)。
「主力機」と言えば聞こえは良いが、要するにザコ敵であり、ワラワラとわいて出てきては片っ端から自機に破壊されていくやられ役(本作におけるザク的存在、と言えばだいたいあってる)。
ただし、汎用性が高く腕に様々なアタッチメントを装着することが可能なためか、機体のバリエーションは非常に豊富であり、ステージを重ねていくにつれて手強くなっていくため決して侮れない存在でもある。
機体バリエーション
- 「ゲイツ」…カラーリングは薄黄緑(少数だがオレンジがかった赤い機体も登場する)。他のバリエーションの基礎となった機体で、主な攻撃手段は腕部を用いたアームパンチ。作中では既に旧型なのか、動きは鈍く攻撃も単調なため簡単に倒せる完全なやられ役。余談だが、攻撃せずに様子を見ているとアームパンチを空打ちすることがあり、このとき腕部から薬莢が排出(排莢)されるなど、明らかに某動く棺桶へのオマージュが見て取れる。
- 「ゲイツE」…カラーリングは濃紺。ゲイツのマイナーチェンジバージョンで、ダッシュ能力がついたのが最大の特徴。無印ゲイツに比べて動きが良くなっており、ダッシュからのアームパンチは避けづらいので無印に比べて格段に手強くなっているが、反面体力(耐久力)は低め。大量生産されているのかほとんどのステージに登場し、肩に銃器を装備したタイプや、補給や整備が追い付かなかったのか片腕の無いタイプも存在する。
- 「ゲイツD」…カラーリングは濃いめのグレー。腕部に「デスドリル」という名の大型ドリルを装着した漢らしい機体。動きは鈍めだがドリル攻撃は威力が高い上に多段ヒットするため注意が必要で、距離が離れているとダッシュしてのドリル突きも放ってくる。放置しておくと厄介なので、出現と同時に真っ先に叩くのが得策。倒すとデスドリルを必ず落とすので、鹵獲して自機も使用することが可能(これは後述するゲイツSPやゲイツLBも同様)。
- 「ゲイツSP」…カラーリングはサンドイエロー。腕部に「チェーンスパーク」という電撃を発生・放射する武器を装備した機体。ゲイツD同様に動きは鈍めだが、放電攻撃はリーチが長い上に威力が高いので、その一撃は決して侮れない。ゲイツDと同様、登場と同時に真っ先に叩いておくべき敵だろう。倒すとチェーンスパークを必ず落とす。
- 「ゲイツLB」…カラーリングは紺色(ゲイツEに酷似しているが、こちらは若干色が薄い)。腕部に「レーザーブレード」というビームサーベルによく似た(というかまんま)武器を装備した機体。機動力も強化されているのかバリエーション機の中で最も動きが良く、ほぼ確実に2機あるいは3機編成で出現し、ちょこまかとすばしっこく動き回りつつ、出の早い斬撃やリーチの長い刺突を見舞ってくるなど機動力と手数で勝負してくるタイプ。ゲイツDやゲイツSPに比べると一発の威力は低めなのだが、連続して攻撃を喰らうとあっという間にやられてしまうので総合的な危険性はこちらのほうが圧倒的に上。おそらく、ゲーム中最も手強いゲイツであろう。背後を取られるともれなく斬撃が待っているので、なるべく敵をダウンさせ続けて攻撃の機会を封じつつ戦うか、強力な武器を惜しみなく使って一気に叩いてしまいたい。倒すとレーザーブレードを必ず落とす。
- 「ゲイツ(親衛隊仕様)」…カラーリングは灰色(腕部や肩部などパーツの一部に金色の縁取りがなされている)。ボス敵であるワーロックの取り巻きとして登場する機体で、いわゆるエリート仕様機。厳密には親衛隊仕様という機体は存在せず、基本的には他のゲイツの色違いである(ゲーム中に表示される機体名も元の機体名に準拠)。ゲーム中盤以降はレーザーブレードを装備した機体も登場し、倒すと装備を必ず落とす点も同じ。