ゲイボルグの悲劇
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げいぼるぐのひげき
「ファイアーエムブレム聖戦の系譜」に登場する伝承。
ファイアーエムブレムシリーズの「聖戦の系譜」に登場する伝説で、十二聖戦士が遺した聖遺物の1つ「地槍ゲイボルグ」にまつわる悲劇。
聖戦士となった「竜騎士ダイン」と「槍騎士ノヴァ」の兄妹はユグドラル大陸の西南に位置するトラキア半島をロプト帝国の圧政から解放し、半島に平和で豊かな国家「トラキア王国」を築いた。2人は誰もが羨むような仲睦まじい兄妹だったという。やがて、ノヴァは兄の友人だった騎士と結ばれ、幸せに暮らしていた。
ある時、ノヴァの夫はダインと"ある事情(詳細は不明)”で仲違いを起こしてしまう。二人の諍いはやがて戦へと発展。ノヴァは2人の板挟みとなり、なんとか止めるようと間に入った結果、誤ってゲイボルグで夫を殺めてしまった。過失とはいえ愛する夫を自らの手で殺めてしまったノヴァはやがて自ら命を絶ち、ダインも謎の急死を遂げてしまう。
その後ダインの息子が恐怖政治を敷く様になり、それに対抗したノヴァの息子がトラキア王家と袂を分かってレンスター王国を起こす。そのレンスター王家でも様々な事件が続くことになり、いつしか「グングニルとゲイボルグは互いを呼び合う」「ゲイボルグは愛と悲しみを招く槍」と言われるようになった。
第3章「獅子王エルトシャン」にて、エスリンがキュアンにゲイボルグを託す際、2人の口から語られる。
エスリンはカルフ王から「戦いが厳しくなったらキュアンに渡すように」とゲイボルグを預かったが、その際に「ゲイボルグにまつわる悲しい話」を話され、キュアンに渡すのを躊躇っていた。しかしエルトシャン率いるクロスナイツ、そしてトラキアの竜騎士傭兵団との戦闘、更には義姉ディアドラの失踪を経て、ゲイボルグをキュアンに託すことを決意。
キュアンはエスリンを安心させようと
「・・・ゲイボルグにまつわる悲しい話か・・・。しかし私は信じてはいない。そんなものは、ただの伝説さ」
と彼女を励ます。
聖戦の系譜 キュアンとエスリンの最期bySR_Ketu時は経ち、ゲイボルグを携えたキュアン率いるレンスター精鋭部隊「ランスリッター」はイード砂漠でトラキア竜騎士団による奇襲攻撃を受け、従軍していたエスリンはアルテナを庇って命を落とす。愛娘を人質に取られたキュアンはゲイボルグを捨て、トラバントの天槍グングニルに貫かれ、短い生涯を終えた(イードの虐殺)。ゲイボルグはその後、ノヴァの聖痕を受け継ぐアルテナと共にトラバントの手に渡る。
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