ゲルマン民族の間で伝えられてきた神話であり、キリスト教が伝わるまでの主要な信仰であった。
残念ながら、文字記録が豊富になる以前から活発に行われたキリスト教の伝道によって、民話の中に僅かに痕跡を残すのみでほとんどの神話は失われてしまった。
しかしアイスランドでは、1643年に司教ブリュニョールヴル・スヴェインスソンによって後に古エッダと呼ばれる多数の神話を収めた歌謡集『王の写本』が発見され、スノッリ・ストゥルルソンが著した詩の教本『エッダ』(新エッダ、スノッリのエッダ)に古い神話が多く引用されるなど伝承が比較的保存されている。このアイスランドを中心にノルウェー・スウェーデン・デンマーク・アイスランドなどの北欧地域に伝わっていたゲルマン系の神話体系は保存状態が良く、特に「北欧神話」と称される。 ⇒ 詳細は 北欧神話