概要
コウタケ(漢字表記:香茸、学名:Sarcodon aspratus (Berk.) S. itoh)は、イボタケ目マツバハリタケ科に分類されるキノコ。担子菌門のキノコの一種。食用きのこである。
条件にもよるが傘が直径30㎝と大きく育つ種として知られ、褐色系の地味な色彩であるが傘上が鱗片状の突起に覆われており、さらに傘の裏は襞の代わりに脆い針状突起が細かく並んでいるという特徴的な外見をしている。
醤油を彷彿させる名前の通りの強い香りは、毒蛇マムシが好んで寄り付くといわれるので、採取のさいには注意が必要であるという。
日本固有種で全国に分布しているが、マツやモミ属、ブナ科などの樹木と共生しており、貧栄養のアカマツ林の減少によって多くの地域で準絶滅危惧種となっているため、キノコ好きにとっては海外産も出回る松茸よりも、希少性の高い高級食材であるとされることも多い。
なお、生食するとほろ苦さばかりかイガイガとした痛みとともに咳が止らなくなったり、重傷化すると口腔内や歯茎の粘膜が出血することもある毒キノコともされている。
しかし、きちんとゆでることで美味しく食べることができ、きのこ料理の定番である天ぷらやバター焼き、炊き込みご飯などに適するので食用きのことしてのポテンシャルはとても高い。
創作での扱い
原因不明の感染症が広がりライフラインが崩壊した世界で、野食に詳しく実践している木野耕一が見つけ出し採取したが...